不安が強い子にとって、クラス替え・新年度は大きな環境の変化。この時期に「落ち着かない」と感じるのは、決して甘えではありません。この記事では、クラス替え・新年度に不安が強くなる理由とママができる関わり方を、実体験を交えてお伝えします。
1.もうすぐクラス替え・新年度、お子さんの不安が強くなっていませんか?
もうすぐクラス替え・新年度という頃、わが家でも息子の様子が明らかに変わりました。
朝は布団からなかなか出てこない。
なかなか朝の支度も進まない、声をかけると動きが止まってしまう。
そして、 学校から帰ってくると、どっと疲れた表情で口数も少なくなりました。
「今日はどうだった?」と聞いても
「普通」
「わかんない」
と、それ以上は話したがりません。
息子は元々不安が強いタイプ。
もうすぐクラス替えや新年度、担任の先生が変わることなどが影響しているのだろうと感じました。
特別な出来事があったわけではありません。
それでも、不安が強い子は、
・誰と同じクラスになるか
・先生はどんな先生なのか
・休み時間はどう過ごせばいいか
など、こうしたことを頭の中で何度もシミュレーションしています。
大人から見ると小さな変化でも、子どもにとっては「安心していた世界がガラッと変わる」感覚。
「落ち着かない」「ソワソワする」のは、自然な反応なのだと気づきました。

2.実は私も不安でいっぱいでした…
クラス替えや新年度で子どもの不安が強くなると、ママ自身の心も不安定になりやすいものです。
私は、
「このまま学校がつらくなったらどうしよう」
「また行きしぶりが強くなったら…」
「私の関わり方が悪いのかな」
と頭の中で不安をぐるぐる考えていました。
頭では
「時間が解決する」
「大丈夫、大丈夫」
と思おうとしても、心が追いつきませんでした。
振り返ると、子ども以上に先のことを考えて、不安を大きくしていたのは私自身だったかもしれません。
「この調子で一年やっていける?」
「友だち関係は?」
「先生とうまくいく?」
そんな思いが募るほど、子どものちょっとした言動にも敏感になり、
「なんで同じこと何回も聞くの?」
「前はできてたでしょ?」
などと、余裕のない声かけをしてしまったこともあります。
ですが、ママが不安になるのは当たり前。
それだけ子どものことを真剣に考えている証拠です。
大切なのは、「不安をなくそう」と無理をすることではなく、「不安がある中で、どう関わるか」です。
ママの気持ちが少し落ち着くだけで、子どもはそれを敏感に感じ取り、「ここに戻れば安心できる」と思えるようになります。

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3.もうすぐ新年度の時期にやりがちなNG対応|不安が強い子の場合
もうすぐクラス替えや新年度を迎える時期は、ママはどうしても子どもの「できないこと」が目につきやすくなります。
・友達と上手くやれるようにソーシャルスキルを教える
・勉強の面でも苦手な所を復習させる
・新しい環境に慣れるのに時間がかかるため、前もって働きかける
などの対応をやりがちです。
ママもつい
「もっと頑張らせなきゃ」
「慣れさせなきゃ」
「このままじゃ困る」
と、“克服”に意識が向きがちになります。
しかし、不安が強い子にとって
「できないところを直される」
「早く慣れることを求められる」
ということは、やる気も出ませんし、プレッシャーになりやすいものです。
また、心が不安な状態では、脳は「守るモード」になってしまいます。
この状態で頑張らせようとしても、子どもの力は発揮されにくく、「やっぱりできない自分」という思いを強めてしまうこともあります。

4.不安が強い子には「できないこと」より「できていること」
今の姿だけを見ると、不安や課題ばかりが目に入ってしまいますよね。
もうすぐクラス替えや新年度で、不安が強い時期に一番大切なのは 「できないこと」ではなく、「できていること」に目を向けることです。
たとえば
・朝起きれた
・ご飯たべた
・嫌だと言いながらも準備できた
・帰宅後、学校の話をしてくれた
大人から見ると当たり前に見えることでも、 不安が強い子にとっては大きな一歩です。
「行けたね」
「頑張ってたの、ママ見てたよ」
「今日1日終わったね」
評価ではなく、事実をそのまま認める言葉が、 子どもの安心感を育てます。
こうした声かけは、不安が強い子の自己肯定感を下げず、クラス替えや新年度による不安を和らげる効果があります。
安心感が積み重なることで、少しずつ心が落ち着き、行動も安定していきます。

5.不安が強い子のクラス替え・新年度の不安は「安心の積み重ね」で乗り越えられる
ぜひこの時期に、今年度をお子さんと一緒に振り返ってみてください。
・4月の春はできなかったけど、今はできるようになったこと
・時間はかかったけれど、成長したこと
・本人なりに乗り越えてきた経験
きっと、いくつも見つかるはずです。
我が家も
「朝の準備スムーズになったね」
「学校にお友達できたね」
「習い事も1年続いたね」
「1人で寝れるようになったね」
「1人でお留守番できるようになったね」
と息子と振り返りました。
過去の「できた」を言葉にすることで、 息子は「不安でも大丈夫だった経験」を思い出し、心が落ち着いていきました。
これは、新しい環境に適応するための大きな心の支えになります。
また、
「まだ不安はあるけれど、前よりできることは確実に増えている」
そう気づけると、ママの心も少し安定します。
そしてその安心感は、必ず子どもにも伝わります。
不安が強くても大丈夫。
この1年、確かに乗り越えてきた経験が、次の一歩を支えてくれます。
クラス替えで落ち着かないのは、甘えでも後退でもありません。
不安が強い子にとっては、自然な反応です。
・無理に変えようとしない
・できないことを急がせない
・できていることを丁寧に注目する
ママの関わりが「安心」に変わると、子どもは自分のペースで前に進めるようになります。
その芽を信じて、見守っていきましょう。

執筆者:たるみ あや
発達科学コミュニケーション アンバサダー




