進級・進学前に登校渋りが続き、不安が強いわが子にどう関わればいいの?と悩むママへ。行かせなきゃの前にできる「安心を届ける関わり方」を、実体験をもとに具体的にお伝えします。
1.進級進学前の登校しぶり、どう関わる?
・三学期になって登校しぶりが始まった
・欠席も増えてきた
・朝になると起きられない
・朝、お腹や頭が痛くなる
このような様子が見られるときは、子どもの不安が強くなっているサインと考えられます。
どう関わればいいのか分からず、焦ってしまうことはありませんか?
「このままで大丈夫かな」と思いながらも、「まず学校に行かせなきゃ」と、子どもを動かすことを先に考えてしまうこともあります。
けれど、不安が強いときの子どもは、まだ動く準備が整っていません。
不安が強いときは、まず不安を解消させることが大切なんです。
この記事では、わが家の実体験から効果があった、進級進学前に登校しぶりをしているときにお家でできる「安心を届ける関わり方」をお伝えします。
読み終えるころには、今の時期に登校しぶりをしている不安が強い子どもへの関わり方のヒントが見つかると嬉しいです。

2.不安が強くなり、登校しぶりをしていた息子
昨年度の2学期後半から、息子の登校しぶりが増え、頭が痛いと休むことがありました。
苦手な運動会には頑張って参加しましたが、その後から少しずつ行き渋りや欠席が増えていきました。
音楽会などの大きなイベントを嫌がるようになり、進級が近づくと 「もうすぐ5年生か…4年生終わっちゃうのやだな」 と不安を口にするように。
息子は、なぜ登校しぶりが増え、頭が痛いと言うようになったのでしょうか。
次に、考えられる理由をお伝えします。

3.登校しぶりとして不安が強く出るのはなぜ?
♦脳にストレスが溜まってるから
登校しぶりを始めたら、脳にストレスが溜まり、不安が強くなっている状態と考えられます。
例えば学校で、
・友だちとうまく話せなかった
・先生に注意された
・授業の内容が難しくて分からなかった
など、このようなネガティブな記憶が溜まっている状態です。
そのため、体にも不調がでることもあります。
・朝起きられない
・夜眠れない
・頭が痛い、お腹が痛い
・すぐにイライラする
・やる気がでない
といった不調としてあらわれることがあります。
これは、脳からのSOSなんです。
正しい対応をしないと、不安がどんどん強くなっていきます。
「ただ休ませる」「大丈夫だよ」と言っても不安そのものは解消されません。
登校しぶりを繰り返したり、不安がどんどん強くなり、不登校、暴言・暴力などの二次的な困りごとへ進んでしまうこともあります。
では、どうして子どもの不安はこんなに強くなるのでしょうか?
それは、性格のせいでも甘えでもないんです。
子どもの脳が身を守るために反応している防衛反応です。
脳の扁桃体という不安を察知するセンサーが「ビービー」警告を出す。
「またどうせうまくいかないかも」
「またつらい思いするかも」
と行動のブレーキをかけ始めます。
そのため、登校しぶりや体調不良としてあらわれるんです。
だから、進級進学前に不安を和らげる対応が必要なんです。
ママの焦りや不安から、
・このクラスで過ごすのもあと少しだからと思って無理に登校させる
・勉強の遅れを取り戻す
・終業式や卒業式には出て欲しい
など、良かれと思った行動が逆効果になることもあるので注意が必要なんです。
次に、進級進学前に不安を和らげて、4月から新生活を迎えるために、お家でできる対応のヒントをお伝えします。

4.登校しぶりで不安が強い子へ安心を届ける関わり方
①♦肯定の声がけを増やす
ストレスが溜まった脳を落ち着かせるには、肯定の声がけを増やすことが大切です。
肯定には、10のテクニックがあります。
その中の一つの実況中継で見たままを言うという肯定の声がけのテクニックを紹介します。
「歯磨きしてるね~」
「着替えてるんだね!」
「ご飯たくさん食べたね~」
など、見たままをそのまま実況中継のように言います。
ママが子どもの行動に気づいてると知らせ、「ママが見ててくれた」と安心を届けます。
そして、「行動できていること」を子ども本人に気づかせ自信をつける効果が期待できます。
②♦学校へ行く日の朝と帰宅後の関わり方
朝はママがニコニコ笑顔で実況中継の声がけをたくさんする。
帰宅後は、ストレスをとる過ごし方を意識することです。
子どもが帰ってきて、「今日、学校どうだった?」「宿題は?」など、質問攻めにしたり…「次は習い事だね」と行動させる声がけをするのではなく、
たわいもない会話や子どもの好きなことを話したり、ストレスをとる過ごし方をするのがお勧めです。
おやつを食べながら、
「このおやつ美味しいよね~」
「ゲームはどこまで進んだの?」
など、ゆっくり過ごしながらストレスを解消できる関わり方です。
③ ♦安心を届けた先に見えた息子の変化
登校しぶりなどのSOSを出している時期に予防することで、登校を続けながらでも、二次的な困りごとへ進行せずに回復していくことがあります。
「登校させなきゃ」という思いをいったん手放し、休んでもOKにする。
そして、進級・進学前に回復する時間をつくってあげる。
進級・進学前の登校しぶりが続き、不安が強くなっているなら、ママが「登校させなきゃ」と焦って行動する前に、 安心を届ける関わりをすることが大切です。
わが家も、まさにその時期がありました。
息子は昨年度の3学期に、安心を届ける関わりを重ねていく中で、少しずつストレスや不安がやわらいでいきました。
そして、新学期には登校しぶりが減り、前向きに学校へ向かう姿が見られるようになりました。
もし今、同じように悩んでいるなら、すぐに変化が見えなくても、安心を届ける関わりは、きっとお子さんの力になります。
わが家の体験が、進級進学前の登校しぶりに悩む方の関わり方にヒントになると嬉しいです。

執筆者:木村まい
発達科学コミュニケーション アンバサダー




