人前で話せない子どもが学校で安心して過ごすために、担任の先生へ手紙で伝えることの大切さと書き方のコツを紹介します。関わり方が変わる理由や具体例も分かります。
1.人前で話せない子どもが誤解されてしまう不安
人前で話せない子どもに、「どう関わってもらえばいいんだろう」と悩んだことはありませんか?
近所の人や学校の先生に挨拶をされても、返すことができない。
先生や友だちに話しかけられても、固まってしまう…。
そんなわが子の姿を見て、「なんで答えないの?」と思ってしまったり、「無視していると思われてしまうかもしれない」と不安になったことがありました。
挨拶ができないと、
「親のしつけがなっていないと思われてしまうのでは?」
と、 周りの目が気になってしまうこともありました。
でも実は、話さないのではなく、不安や緊張が強くて“話せない”だけということも少なくありません。
だからこそ、学校の先生にあらかじめ伝えることで、 子どもが安心して過ごせる環境をつくることができると感じました。
この記事では、担任の先生へ手紙で子どものことを伝えるメリットや、書き方のコツをお伝えします。

2.学校では話せない息子に戸惑った体験
息子は、幼い頃から友だちに話しかけられても固まってしまい、答えられないことがありました。
学校で先生に挨拶されても、返すことができません。
この様子に気づいたのは、小学校1年生のときに付き添い登校をしていたときです。
家ではよく話し、大笑いしたり、飛んだり跳ねたりして元気に遊ぶ子なので、 学校での様子を見てとても驚きました。
私は心の中で、「なんで挨拶しないの?」「なんで答えないの?」と、やきもきしていました。

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3.人前で話せないのはなぜ?伝え方で関わりが変わる理由
♦①人前で話せないのはなぜ?
人前で話せない子どもは、「話さない」のではなく、不安や緊張が強くて“話せない”状態にあります。
わが家の息子も、家では話せても、学校では言葉が出なくなることがありました。
これは、不安が強くなることで、 声が出なかったり、体が固まってしまうためです。
そのため、周りから見ると「やる気がない」「無視している」と見えてしまうこともありますが、 本人はどうしていいか分からず困っている状態です。
♦②手紙で伝えると関わりが変わる理由
では、なぜ手紙で伝えると先生の関わり方が変わるのでしょうか。
それは、子どもの行動の“見え方”が変わるからです。
何も伝えなければ、「やる気がないのかな?」「理解していないのかな?」と受け取られてしまうこともあるかもしれません。
しかし、
・話したくても話せない状態であること
・無視しているわけではないこと
を伝えておくことで、先生の受け取り方が変わります。
さらに、
・無理に話させない
・うなずきなどで参加できればOK
といった関わり方まで具体的に伝えることで、 先生もどう対応すればいいかが分かります。
その結果、 無理にできないことをさせるのではなく、子どもが安心して参加できる関わり方に変わっていくのです。
次に、手紙の書き方のコツを紹介します。

4.担任の先生に伝わる手紙の書き方のコツ
♦①担任に負担を感じさせないこと
忙しい担任の先生の精神的負担を軽くするために、子どもの得意なことと苦手なことをセットで伝えることです。
「〇〇ができません」「〇〇が苦手です」ばかり伝えても、
・「この子は大変そうだな」と不安を感じさせてしまう
・子どものできないところばかり目につくようになってしまう
など、担任の精神的な負担を大きくしてしまい、逆効果となってしまいます。
得意なことも一緒に伝えることで、担任の子どもの対応のヒントになって精神的な負担が軽くなります。
また、長所にも注目してもらえるので子どもへのメリットになります。
♦②親の協力する姿勢を見せること
お家での様子や効果のある対応をしっかり伝えることです。
我が子の困りごとの対応を全て学校や担任にお任せするのではなく、
・ママもしっかりと家で対応していること
・担任の先生へお願いしたい対応を分かりやすく伝えること
この2つを伝えることが大切です。
♦③担任へ感謝を伝えること
日頃から担任への感謝を忘れないことも大切です。
普段から連絡帳や電話で
「今日は先生に褒められて嬉しかったと言っていました!」
「発表会に出られたのも、先生の配慮のおかげです。」
など、こまめに感謝の気持ちを伝えるようにします。
♦④手紙の書き方の例
A4サイズの用紙を1~2枚ほどで、担任がさらっと読める量で書くことがお勧めです。
①得意なこと
・工作が好きで一人で黙々と作業することが得意です
②苦手なこと
・家以外の場所では、緊張して固まってしまい、話したくても話せなくなることがあります
対応法は、少し待って答えられなかったら二択で質問して頂くと、うなずいたり、指を差して答えられます。
他には、感覚過敏や学習の困りごとなどを書きました。

5.人前で話せない子どもに合った関わりで見えた変化
息子のことを手紙で伝えたことで、担任の先生が理解し、協力してくださるようになりました。
空いた時間にできるよう、工作やブロックを用意してくれる。
発表会の場面では「その場に出るだけでOK」と関わってもらえるようになりました。
また、パネルを持つ係や先生のお手伝いなど、話す以外の形で発表会に参加できる役割を用意していただきました。
話すこと以外で自信をつけられるような関わりをしていただけたと感じています。
そのおかげで、無理に話さなくても大丈夫という安心感の中で、 息子は少しずつ自分らしく過ごせるようになっていきました。
子どもが安心して過ごすためには、 担任の先生に理解してもらい、協力してもらうことがとても大切です。
手紙を渡すのは勇気がいるかもしれませんが、 子どもが安心して過ごすための一歩になると思います。

執筆者:木村 まい
発達科学コミュニケーション アンバサダー




