不登校になって気づいた「わがまま」だと思っていた子どものストレスサイン

親子が笑顔でこちらを見ている様子
子どものストレスサインをご存じですか?一見、「わがまま」と感じてしまう行動が、実は大切なサインだということがあります。この記事では、私の息子が不登校になる前に出していたストレスサインと、息子からのサインを受け取り、関わり方を変えた後の息子の成長をお伝えします。
 
 

1.家にいたがる子どもを見て「どうして?」と感じているママへ

 
 
休みの日なのに、どこにも行きたがらない。
 
 
家で過ごしてばかりいる。
 
 
そんなお子さんの様子を見て「このままで大丈夫なのかな…」と不安になることはありませんか?
 
 
子どもは、学校から帰ってきたら外へ遊びに行ったり、休日には色々な場所へ出かけたがる。
 
 
そんな元気な子どものイメージとのギャップに、「うちの子、どうして?」と、疑問に感じてしまうこともありますよね。
 
 
実は、私もそうでした。
 
 
当時の私は「育て方が悪くて、外に出たがらない子になったのでは…」と、ずっと自分を責めていました。
 
 
この記事では、子どもが抱えている不安やストレスが「外に出たくない」という気持ちに影響していたことに、後から気づいた私の体験をお伝えします。
 
 
ソファーに寝転んでゲームをしている子ども
 
 

2.家と学校の往復だけだった息子の生活

 
 
私の息子は、お出かけが大嫌いな子どもでした。
 
 
「休みの日だから、どこかに出かけない?」 と誘っても、返事はいつも「家にいたい」
 
 
学校と家の往復だけの日々を、何年も過ごしていました。
 
 
最初の私は、
 
「出不精なのかな?」
「性格の問題かな」
 
と、あまり深く考えていませんでした。
 
 
しかし、あまりにも外に出たがらない様子を見ているうちに、だんだん不安になってきました。
 
 
「無理にでも連れ出した方がいいのかな」
「甘やかしすぎたのかな」
 
そんなふうに「息子の問題」ではなく、「自分の接し方や育て方の問題」だと思うようになっていったのです。
 
 
「家と学校の往復だけの毎日で、本当に大丈夫なんだろうか」
「このままで、息子は元気に育つんだろうか」
 
 
小さい頃にいろいろな場所へ連れて行ってあげられなかったことを、あとになって後悔したくない。
 
 
そんな気持ちもありました。
 
 
でも今振り返ると、あの頃の息子が出かけたがらなかったのは「性格」でも「育て方」でもなく「強いストレスのサイン」だったのだと思います。
 
 
ストレスという英語文字
 
 

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3.息子が抱えていたストレス

 
 
そんなある日、息子が突然、学校へ行けなくなってしまいました。
 
 
息子の不登校がきっかけで、私は発達科学コミュニケーション(発コミュ)に出会いました。
 
 
そこで、初めて息子に発達の特性があることに気づいたのです。
 
 
息子は、自閉スペクトラム症(ASD)の特性をもっていました。
 
 
今振り返ると、息子は、学校でも家でも、特性を理解した適切な関わりをされてこなかったため、大きなストレスや不安を抱えていたのだと思います。
 
 
  • 集団が苦手なのに、必死でみんなに合わせる
  • 不安を抱えながら、行事に取り組む
  • できないことを何度もできるようにと、指導される
 
 
学校に行くだけでエネルギーを使い切り、家に帰る頃にはもう何もする力が残っていなかったのです。
 
 
「休日くらい家にいたい」と感じていたのは、怠けでも甘えでもなく、息子が自分を守るために出していた「大切なサイン」でした。
 
 
私が、発達の特性に合った関わりを心がけ、不登校を受け入れることで、息子の様子は少しずつ変わっていきました。
 
 
中でも一番変わったのは、あんなにお出かけが大嫌いだった息子が毎日、「どこかに行きたい」と言うようになったことでした。
 
 
ポイント
 
 

4.不登校がきっかけで、なくなってきた息子のストレス

 
 
息子は不登校になり、大きなストレスの原因だった「学校」から、物理的に離れることとなりました。
 
 
また、親である私から特性を理解した関わりをしてもらえるようになりました。
 
 
具体的には、
 
  • できていないことを指摘されるのではなく、できているところを見てもらえるようになった
  • 否定的な言葉をかけられないようになった
  • 自分のやっていることを認めてもらえるようになった
 
 
学校から離れ、特性を理解した関わりをしてもらえるようになった息子は、少しずつ表情が明るくなっていきました。
 
 
そして、あんなにお出かけが嫌いだった息子が、「いろいろな場所へ行きたい」と言うようになったのです。
 
 
強いストレスがない安心できる生活の中でなら、息子は「外に行きたい」という気持ちをもっているということに、私は息子が不登校になって気づくことができました。
 
 
外で元気に走る男の子
 
 

5.広がった息子の世界と、気づいてあげたかったストレスサイン

 
 
息子は学校へ行けなくなりましたが、今まで行かなかったようないろいろな場所に行くようになりました。
 
 
これまで興味を持たなかったことにも、たくさん興味を示すようになりました。
 
 
「学校へは行っていないけど、息子の世界は広がっている」
 
私はそう感じ、嬉しく思っています。
 
 
もし、お子さんがどこにも行きたがらないことを不安に感じているママがいたら、 お子さんの普段の様子をそっと観察してみてください。
 
 
どこかで無理をしていないでしょうか。
 
 
がんばりすぎのサインを出していないでしょうか。
 
 
たとえば、
 
  • 学校へ行く前に「お腹が痛い」「頭が痛い」と言うことはありませんか。
  • 宿題をしているとき、途中で泣きだしてしまうことはありませんか。
  • 一人で登校することを、不安そうに話すことはありませんか。
  • 外出を嫌がっていませんか。
 
それは、わがままではなく、お子さんが一生懸命、自分を守ろうとしているサインかもしれません。
 
 
「もしかして、少し疲れているのかな?」
 
そう立ち止まって考えてみることが、きっとお子さんの心を守ることにつながるのだと思います。
 
 
親子が笑顔でこちらを見ている様子
 
 

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執筆者:三谷 のぞみ
発達科学コミュニケーション アンバサダー
 
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