育児ノイローゼから適応障害になったママへ|発達障害の子どもを育てる経験者が伝える対処法

育児ノイローゼから適応障害になったママへ。発達障害の子どもを育てる私自身の経験から、心の辛さを乗り越えるヒントをお伝えします。一人で抱え込まず、少しずつ心を軽くしていきましょう。
 
 

1.もしかして、私、育児ノイローゼかも?

 
 

毎日、朝から晩まで育児に追われて、心も体もクタクタ…。「子育て、楽しい!」って、心から思えなくなっていませんか?

 

 

 

特に、発達障害やグレーゾーンのお子さんを育てているママは、周りにはなかなか言えない悩みを抱えがちですよね。私も、実はそうでした。

 

 

この記事では、適応障害を乗り越えた私自身の経験談を交えながら、

 

 

  • 育児ノイローゼ適応障害の違い

  • 診断されたときの心の整理の仕方

  • ストレスを減らすための具体的な対処法

 

 

を、分かりやすくお伝えしていきます。

 

 

 

 
 
 

2.育児ノイローゼと適応障害の違いって?

 
 

育児ノイローゼ」はよく聞く言葉ですが、「適応障害」と診断されると、「ノイローゼと何が違うの?」「すごく大変な病気なんじゃないか…」と不安になってしまいますよね。

 

 

でも、安心してください。この二つは全く違う病気ではありません。

 

 

簡単に言うと、「育児ノイローゼ」は育児による心の状態を指す言葉で、「適応障害」はその状態がひどくなり、日常生活に支障が出ているときの病名なのです。

 

 

◆ノイローゼは「状態」、適応障害は「病気」

 

ノイローゼとは、強いストレスや環境の変化が原因で、不安になったり、心が不安定になったりする状態のことです。

 

 

昔はよく使われていましたが、厳密には医学的な病名ではありません。

 

 

育児ノイローゼは、子育てのストレスで心のバランスが取れなくなってしまう状態を指します。

 

 

一方、適応障害は、特定のストレスが原因で、その人が置かれた環境にうまく適応できなくなってしまう心の病気です。

 

 

症状は、感情や行動に現れ、仕事や家事、育児といった日常生活に大きな支障をきたします。

 

 

つまり、「育児ノイローゼの状態がひどくなり、日常生活に困るレベルになったとき」に、「適応障害」と診断されると覚えておけば大丈夫です。

 

 

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3.私の体験談|発達障害の子を育てて適応障害寸前だった過去

 

 

娘が生まれ、育てにくい子ども(のちに発達障害グレーゾーンとわかりました)の子育ては、想像をはるかに超える苦労がありました。

 

 

夜泣きがひどく、昼夜逆転の生活が続き、日中も抱っこを嫌がられるなど、なかなか心を通わせることができない日々。

 

 

周りのママ友が楽しそうに子育てしているのを見ると、「どうしてうちの子だけ…」と落ち込んでばかりでした。

 

 

夫は仕事が忙しく、話す時間もない。

気軽に相談できる人もおらず、一人で育児書を読み漁っては、「書いてある通りにできない自分はダメな母親だ」と、どんどん自分を追い詰めていきました。

 

 

今振り返ると、あの頃の私は、まさに育児ノイローゼで、適応障害の一歩手前だったと思います。

 

 

 

〜チェックリスト〜 あなたにも当てはまっていませんか?

 

もし、今のあなたが次のチェックリストに当てはまるなら、要注意です。

 

 

  • 毎日、なんだかやる気が出ない

  • 家事や育児がおっくうで、最低限のことしかできていない

  • 子どもと一緒にいるとイライラして、自己嫌悪に陥る

  • 子どもが寝た後も、心が休まらない

  • 外出するのが億劫になり、家に引きこもりがち

  • 他のママと自分を比べて落ち込む

  • 「どうして私だけこんなに大変なの?」と感じる

  • 寝つきが悪く、夜中に何度も目が覚める

 

 

当時の私は、このほとんどに当てはまっていました。

 

 

もし、今同じような気持ちになっているママがいるなら、どうか自分を責めないでください。

 

 

「大丈夫。あなたは、すでに十分すぎるくらい頑張っているよ」

 

 

当時の私に言ってあげたかった、心からの言葉です。

 

 

 
 
 
 

4.育児ノイローゼから抜け出す!心を楽にするためのヒント5選

 

 

適応障害は、ストレスの原因がなくなれば良くなる心の病気です。体の健康と同じように、心の健康も早めに対処することが予防につながります。

 

 

育児はストレスが溜まりやすいものですが、特に発達障害やグレーゾーンのお子さんを育てているママは、さらにストレスが大きくなりがちです。

 

 

ここでは、私が実際に試して効果があった、心を楽にするための4つのヒントをお伝えします。

 

 

ヒント① 「完璧なママ」の呪縛から抜け出そう

 

SNSや育児本を見ていると、「こんなに素敵なママになりたい」「こんな子育てをしないとダメだ」と、いつの間にか自分を追い詰めていませんか?

 

 

でも、子育てに「完璧なママ」なんていません。

 

  • 「自分がどんな子育てをしたいか?」

  • 「子どもとどんな時間を過ごしたいか?」

まずは、自分の心に正直になってみましょう。

 

 

「毎日笑って過ごしたい」「子どもが安心して暮らせれば十分」など、どんな答えでも大丈夫です。

 

 

大切なのは、「こうしなければいけない」という誰かが決めたルールではなく、「あなたがどうしたいか」です。

 

 

ヒント② 「できなかった」より「できた」に目を向ける

 

 

「今日もお風呂に入れられなかった」「今日も公園に行けなかった」と、自分を責めていませんか?

 

 

私たちは、どうしても「できなかったこと」に目を向けがちです。

でも、それでは心がどんどん疲れてしまいます。

 

 

「できなかった」を探すのをやめて、「できた」を探す練習をしてみましょう。

 

 

例えば…

  • 「家事は手につかなかったけど、子どもと30分一緒に遊べた!」

  • 「夜ご飯はお惣菜を買ってきたけど、子どもとたくさん会話ができた!」

 

 

こんな風に、「できたこと」に目を向けてあげてください。

小さな成功体験が、あなたの自己肯定感を少しずつ上げてくれます。

 

 

ヒント③ 「頼る」ことを許し、SOSを出せる相手を探す

 

一人で頑張りすぎて、心も体もボロボロになっていませんか?

 

 

「人に頼るのは恥ずかしい」「迷惑をかけるのが申し訳ない」と思うかもしれませんが、頼ることは決して悪いことではありません。

 

 

特に、発達障害のお子さんを育てている場合は、専門的な知識を持った人や同じ境遇で悩んだ経験がある人に相談することがとても大切です。

 

 

一人で抱え込まず、「SOSを出す勇気」を持ってください。

 

 

 

 

 

ヒント④ 育児から離れる時間を作る

 

 

どんなに子どもが可愛くても、24時間365日向き合っていると、息が詰まってしまいます。

 

 

「育児から離れる時間」を意識して作りましょう。

 

 

例えば

 

  • 週末は夫に子どもを預けて、一人で買い物に出かける

  • 地域のファミリーサポートや一時保育を利用する

  • 子どもが寝た後に、好きなドラマを観たり、本を読んだりする

 

ほんの少しの時間でも、育児から離れて自分の好きなことをするだけで、心がリフレッシュできます。

 

 

 

 

育児のストレスで心が疲れてしまうのは、決してあなたが悪いわけではありません。それだけ、毎日頑張っている証拠です。

 

 

もし、今あなたが「育児ノイローゼかも」「もしかして適応障害なのかな」と悩んでいるなら、まずは自分自身に優しくなってください。

 

 

「完璧じゃなくてもいい」と、ありのままの自分を認め、 「頑張っているね」と、自分を褒め、 「誰かに頼ること」を許してあげる。

 

 

それが、子どもにとって一番の安心につながります。

一人で抱え込まず、専門家や周りの人たちに頼りながら、一歩ずつ進んでいきましょう。

 
 
 
 
 
 
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