教室復帰を目指す!別室登校中の子どものママが知っておきたい4つのヒント

 

お子さんの別室登校に悩むママへ。このまま教室復帰できるか不安ですよね。この記事では、筆者の体験談を交えながら、別室登校から教室へと進むための具体的なステップを解説します。発達障害やグレーゾーンの子どもを持つママも、明日からできるヒントが見つかります。
 
 

1.別室登校「いつになったら教室に戻れるんだろう」

 

お子さんが別室登校になったとき、「このままでいいのかな」「いつになったら教室に戻れるんだろう」と、不安な気持ちでいっぱいになりますよね。
 
 
クラスメイトと笑い合う姿を想像して、胸が締め付けられることもあるかもしれません。
 
 

私自身も、繊細で不安を感じやすい息子が小学2年生の冬、学校に行けなくなり、別室登校を経験しました。

 

 

その時、息子の居場所を確保できた安心感と同時に、「この先どうなってしまうんだろう」という不安が常にありました。

 

 

この記事は、そんな風に悩んでいるママに向けて、別室登校から教室へと進むためのヒントを、私の経験を交えてお伝えします。

 

 

別室登校から教室復帰を目指す道のりは、決して平坦ではありません。

でも、子どもに寄り添い、適切なサポートをすることで、必ず前向き進んでいくことができます!

 

 

この記事を読めば、きっと明日からの子育てに、希望の光が見えてくるはずです。

ぜひ、最後まで読んでみてくださいね。

 

 

 

2. 別室登校って?不安な子どもに寄り添う3つの役割

 
 

別室登校とは、登校はできているものの、何らかの理由で自分の教室に入れない子どもが、別の部屋で過ごすことです。

 

 

保健室や空き教室、相談室などが利用されることが多いです。

 

 

子どもに居場所と学習の機会を提供し、長期的な不登校を未然に防ぐ目的があります。

 

 

では、別室登校には具体的にどのような役割があるのでしょうか。

 

 

① 子どもの心を落ち着かせる「安心の居場所」

 

集団への不安が強かったり、教室の環境が苦手な子どもにとって、別室登校心の安全基地となります。

 

 

私の息子もこのタイプでした。教室に入れない自分を責めていた息子にとって、別室は「それでも学校に行けている」という自信と、心が休まる場所でした。

 

 

発達障害やグレーゾーンの子どもは、音や光に敏感だったり、集団の空気に馴染めなかったりすることがあります。

 

 

別室登校は、そうした特性を持つ子どもが、安心して過ごせる貴重な場所なのです。

 

 

 

② 教室を一時的に離れる「避難場所」

 

別室登校は、教室で強いストレスを感じた子どもが一時的に避難できる場所としても機能します。

 

 

例えば、以下のような理由で教室が辛い場所に感じられる子どもがいます。

 

 

  • 友だち関係で悩んでいる

  • 特定の先生との関係がうまくいかない

  • 感覚過敏で教室のざわざわした雰囲気が苦手

  • 勉強についていけず、授業が苦痛に感じる

 

 

教室が「逃げ場のない場所」になってしまうと、子どもは学校そのものに行けなくなってしまいます。

 

 

そうなる前に、別室登校という「避難場所」があることで、不登校への移行を防ぐことができます。

 

 

 

③ 教室へ戻るための「復帰へのステップ」

 

長期欠席から登校を再開する子どもにとって、いきなり教室に戻るのはハードルが高すぎます。

 

 

別室登校は、そんな子どもが学校の雰囲気に徐々に慣れ、教室復帰への階段を一段ずつ上るためのステップにもなります。

 

 

最初は短い時間から、少しずつ滞在時間を延ばしていくなど、子どものペースに合わせて柔軟に対応できるのが別室登校の大きなメリットです。

 

 
 

 

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3.別室登校のデメリットと見えてくる課題

 
 

安心できる居場所である別室登校ですが、ママが知っておくべきデメリットや課題も存在します。

 

 

① 学習面での遅れが出やすい

 

別室登校中は、自分のペースで学習できる反面、どうしても学習の遅れが出やすくなります。

 

 

担当の先生が教科担任でない場合が多く、基本的に自習になるため、新しい単元を学ぶのが難しいからです。

 

 

もし学習の遅れが不安な場合は、家庭学習で補ったり、学校の先生と相談して課題を出してもらったり、オンライン教材を活用するなど、工夫が必要になります。

 

 

② 「自分だけ違う」という罪悪感

 

他の子は教室で過ごしているのに、自分だけ別室登校していることに、子ども自身が罪悪感や引け目を感じてしまうことがあります。

 

 

「どうして自分はみんなと違うんだろう」と、周りの目が気になって、ますます教室に入りづらくなってしまうケースもあります。この時期は、子どもが自分を否定的に捉えていないか、ママが注意深く見守ってあげることが大切です。

 

 

③ 別室登校が長期化・固定化するリスク

 

別室登校が居心地の良さから、「ずっとこのままでいいや」と目的がすり替わってしまうことがあります。自分のペースで過ごせるため、集団行動よりも楽だと感じてしまうのです。

 

 

これが別室登校の長期化を招き、教室復帰への道のりが遠のいてしまう可能性もあります。

 

 

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4.別室登校の先にあるのは?ママが知るべき現状

 

文部科学省の調査によると、小中学校の不登校児童生徒数は年々増加しています。それに伴い、別室登校を利用する子どもも増えています。

 

 

私の息子が通っていた小学校でも、1年間で10名以上の子どもが相談室を利用していました。

 

 

そこから短期間で教室復帰できる子どもは、全体の約3割と言われています。

残りの子どもたちは、別室登校が長期化したり、中には不登校へと進んでしまうケースもあります。

 

 

「教室で友だちと楽しく過ごせる」か、「不登校になってしまう」か。

 

 

そのどちらかに進んでいくのだとしたら、ママはやはり、子どもが安心して教室に戻れるようになってほしいと願うはずです。

 

 

別室登校の期間中に、ママがどう子どもと向き合い、どんなサポートをするかが、その後の子どもの人生を大きく左右するのです。

 

 
 
 

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5.教室復帰へのカギ!ママが実践したい「スモールステップ」のすすめ

 
 

別室登校から教室復帰をスムーズに進めるには、子どもが「もう一度教室に行きたい」と前向きな気持ちになることが不可欠です。

 

 

そのために、ママが実践できる具体的な方法を3つのステップで紹介します。

 

ステップ1:小さな目標設定で「できる」を積み重ねる

 

まず、子どもが「自分にもできることがある」と自信を取り戻すことが大切です。そのために、別室登校中に達成できる小さな目標を一緒に立ててみましょう。

 

 

【目標設定のポイント】

 

  • 子ども自身が「やりたい」と思えること:ママが一方的に決めるのではなく、子どもが興味を持てることを一緒に探します。

  • 無理なく達成できること:頑張れば手が届く、少し背伸びすればクリアできる目標にします。

  • 学校で取り組めること:例えば、「今日は漢字を5つ練習する」「新しい本を1冊読み始める」など、学校でできることにします。

 

 

私の息子は、大好きなポケモンのキャラクターを毎日1つずつ折り紙で作ることを日課にしていました。毎日作品が増えていくことが、息子の達成感と自信につながったようです。

 

 

勉強に関係なくても構いません。「できること」を増やすことが、子どもの心を前向きにする第一歩です。

 

 

ステップ2:教室とのつながりを少しずつ増やす

 

別室登校での生活に慣れて、小さな目標をクリアできるようになったら、次「別室登校から教室へ」と一歩を踏み出すステップです。

 

 

教室とのつながりを少しずつ増やしていく目標を立ててみましょう。

 

  • 「教室の前まで行って、先生に『おはようございます』を言う」

  • 「給食の時間だけ教室に入ってみる」

  • 「図書室の本を返しに教室に寄ってみる」

無理のない範囲で、子ども自身が「これならできそう」と思える目標を立てることが重要です。

 

 

もし目標を達成できなくても、決して叱ったり責めたりしないでください。

「今日はここまで頑張れたね!」と、できた部分をしっかりと認め、褒めてあげましょう。

 

 

ステップ3:ママは「見守る」姿勢を大切に

 

別室登校から教室復帰を目指すこの時期は、子どもを心配するあまり、つい口出しをしてしまいたくなります。

 

 

でも、一番大切なのは、焦らずに子どもを見守る姿勢です。

 

 

帰宅した子どもには、「今日はどうだった?」「頑張ったね」と優しく声をかけ、ゆっくりと話を聞いてあげる時間を作りましょう。

 

 

子どもは学校でたくさんのエネルギーを使っているので、家では心と体を休める時間にしてあげてください。

 

 

この「スモールステップ」を焦らず一歩ずつ積み重ねていくことが、教室復帰への一番の近道です。

 
 
 
 
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