ママと歩く付き添い登校の時間を使って、分離不安っ子の脳を鍛える親子の言葉遊び

付き添い登下校の時間は、子どもの成長の時間に変えられます!毎日の親子のコミュニケーションに言葉遊びを取り入れて、付き添い中の楽しい会話から分離不安っ子の脳をトレーニングしてあげましょう。
 
 

1.分離不安の我が子と歩く通学路

 
 
私は以前、毎日のように息子と一緒に付き添い登校をしていました。
 
 
息子は母子分離不安があり、一人で登校することが難しかったため、下駄箱まで徒歩で送り迎えをしていたのです。
 
 
最初のうちは
「朝の忙しい時間に大変だ…」
「一人で行ってくれたらいいのに」
と思うこともありましたが、次第に
 
 
「せっかく付き添い登校をしているなら、この時間をもっと楽しいものに変えよう!」
「この時間を使って息子を成長させたい」
と思うようになりました。
 
 
母子分離不安の子は、その特性として不安を感じやすかったりネガティブな記憶を引きずりやすかったりするので、登下校中は特に楽しい会話で明るく過ごすことを意識しました。
 
 
そしてそれに加え、歩きながら親子でできる脳のトレーニングとして、言葉遊びを取り入れることにしたのです。
 
 
 
 

2.付き添いの登下校中は子どもの脳を成長させるチャンス!

 
 
付き添いの登下校中は、親子でゆっくり話をすることができます。
 
 
それはつまり、ママとの会話で子どもの脳を成長させるチャンスだということです。
 
 
ここでポイントになってくるのが、“歩きながら”やるということです。
 
 
2つのことを同時に行うことを、「デュアルタスク」と言います。
 
 
デュアルタスクで脳は活性化します。
 
 
歩きながら計算をしたり、縄跳びをしながらしりとりをするなど、2つのことを同時にすることで、脳の動きが活発になるのです。
 
 
ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動は、脳の中の記憶を司る部分『海馬』の量を増やすことにつながります。
 
 
一方で、頭を使いながら運動を行うことで、注意や処理といった脳の遂行機能を担当する『前頭葉』を効果的に鍛えることができます。
 
 
この2つを組み合わせることで、より効き目のある脳機能の成長が期待されるのです。
 
 
付き添い登下校中は、このデュアルタスクを行うことが可能です。
 
 
毎日の通学路が、分離不安っ子の成長を促す時間へと変わります。
 
 
では、どのようにデュアルタスクを取り入れたら良いのでしょうか。
 
 
歩きながらできる、おすすめの言葉遊びをご紹介します。
 
 
 
 

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3.歩きながら脳を活性化する言葉遊び

 
 
今回おすすめしたい言葉遊びは、「ハイパーしりとり」です。
 
 
ハイパーしりとりとは、2つ前に戻ってするしりとりのことを言います。
 
 
例えば、「リス」→「リス・すいか」→「リス・すいか・カメ」→「すいか・カメ・めだか」→「カメ・めだか・かきごおり」→「めだか・かきごおり・りんご」
 
 
というように、2つ前の言葉から言うようにしてしりとりをしていきます。
 
 
子どもに発達凸凹がある場合は、急に2つ戻ってしりとりをすると言われても難しいかもしれません。
 
 
そんな場合は、1つ前に戻ったり、普通のしりとりから始めてみても良いと思います。
 
 
また、しりとりのアレンジとして、「3文字の単語のみを使ったしりとり」や「食べ物の名前のしりとり」など、親子で楽しくルールを決めて取り組むのもおすすめです。
 
 
しりとり遊びは、相手の言葉をよく聞いて処理しなければいけないので、聞いて理解する力にもつながります。
 
 
あれやこれや楽しく会話しながら歩けば、分離不安っ子の気持ちも前向きになり、あっという間に学校に着いてしまうかもしれませんね。
 
 
親子で歩く毎日の通学路が、今まで以上に楽しいものになるのではないでしょうか。
 
 
ポイントは、“歩きながらやること”。
 
 
そして“親子で楽しむこと”です。
 
 
楽しい方が脳は活性化するため、トレーニング!と意気込んでやるよりも、遊び感覚でやる方が効果があります。
 
 
ぜひ、付き添い登校中の分離不安親子のコミュニケーションのひとつとして、ハイパーしりとりを取り入れてみてくださいね。
 
 
 
 
執筆者
発達科学コミュニケーション トレーナー
長谷川まこ
 
 
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