毎日の忙しい子育てにイライラして、つい子どもを叱ってしまうことはありませんか?『いつも笑顔の優しいお母さんでいたい』と思ってはいるけど、子どもの困った行動に我慢も限界!!なんてことありますよね。そんなイライラ爆発の気持ちをすっと落ち着かせて、子どもに笑顔で対応できるとっても簡単な解消法をご紹介します。
1.子育てにイライラしていませんか?
毎日の育児お疲れ様です!
ワーキングママに母子登校中のお母さん
ワンオペ育児に母子分離不安の子どもの育児
お母さんは朝起きてから夜寝るまでずっと、毎日毎日手一杯です。
それなのに…
・何度言っても言うことを聞かない
・指示しても動かない
・きょうだい喧嘩ばかり
・癇癪ばかり起こす
こんな状況じゃ、お母さんもついイライラしてしまいますよね!
「もういい加減にして!」
「何回言ったらわかるの?」
なんてイライラした様子で怒鳴ってしまうこともあるでしょう。
しかし、お母さんが手一杯になってイライラしている時にかぎって、子どもって更に困った行動を起こすものなんです…。
叱っても伝わらない。
もうどうしたらいいかわからない…。
子育てにお手上げ状態のお母さんはいませんか?
2.イライラのオーラがダダ漏れでした
私も以前は子どもたちに対して、自分の感情をコントロールして接するのが難しい時期がありました。
ちょっとしたことですぐにぐずったり、声をかけても聞いていない様子で動かなかったりする子どもに毎日イライラしていました。
・「ご飯できたよ」と何度も呼んでもYouTubeを見ていて、テーブルにつかない。
→「ねえ!ご飯できたってば!早く食べるよ!!」
・出かけないといけない用事があるのに「寒いからいやだ!」とか「もうちょっと ゲームやりたい」と言ってなかなか準備しない。
→「もう出ないと間に合わないから早く!早く!!もう終わりにして行くよ!」
予定の時間に出られなかったり、渋る子どもたちをなんとか連れて出かけても不機嫌なので、外出先ですぐにぐずって、こちらもイライラ…。
なんてことがしょっちゅうありました。
そのたびに、「本当に疲れる…。もう勘弁してよ…」
と大きなため息をついて不機嫌オーラを出してしまっていました。
私は『あなた達の言動でお母さんが困っている』ということを、子どもに分かってもらいたかったのかもしれません。
しかし、実は私のこの態度や雰囲気が、子どもたちに反省させるどころか余計に子どもたちの笑顔や自信を奪い、より動かなくさせていたのです。
3.なぜお母さんが気持ちを整えた方が良いのか
皆さんは「メラビアンの法則」というものをご存じでしょうか?
「メラビアンの法則」とは、コミュニケーションについての有名な研究で、アルバート・メラビアンという心理学者が発表した研究結果です。
この研究は「コミュニケーションをとるときに、人間はどんな情報に影響されるのか」ということを検証したもので、
人はコミュニケーションにおいて
・視覚情報(表情・視線・ジェスチャーなど)から55%
・聴覚情報(声のトーン大きさ・話す速度や口調など)から38%
・言語情報(話す言葉や内容)から7%
の割合で影響をうけるというものです。
この結果から、人は言葉の意味や内容『言語情報』よりも、目や耳から入ってくる情報『非言語情報』(表情やしぐさ、声のトーンや大きさ、身振り手振りや視線など)を重視しているということがわかります。
特に幼い子どもや脳の発達がゆっくりな子どもほど、『非言語情報』の方が脳に届きやすいという特徴があります。
つまり子どもはお母さんの言葉よりも先に
・イライラした表情
・怒ったような声色
・眉間によったしわ
・大きなため息
を逃さずにキャッチしてしまっているのです。
しかもこういったネガティブな情報は、割増で伝わってしまうという性質があります。
みなさんは普通に子どもにして欲しいことを伝えただけなのに、子どもに怒っていると勘違いされたりすることはないでしょうか?
この場合はお母さんの表情の方が先に処理されてしまい、”真顔のお母さん”を怖いと認識してしまったために、子どもは怯えて言われたことが頭に入らないという現象が起こっているのです。
逆に『笑顔で、優しいトーンで、ゆっくりと穏やかに話すこと』ができれば、子どもはお母さんの言葉を理解しやすくなる!ということです。
だから、お母さんは表情や言い方に気をつける必要があるんですね。
しかし、お母さんだっていつもいつも優しく笑顔で穏やかにするのは難しいですよね。
疲れているときや自分に余裕がない時はちょっとしたことでイライラしてしまうと思います。
そんな時に気持ちを整えるとっても簡単な方法があります。
4.イライラをすっと落ち着かせる解消法
その方法とは、『息を大きく吐くこと』です。
ため息ではなく、ふうっと大きく息を吐くことがポイントです。
大きく深呼吸をすることになるので、自然と自分も冷静になって話始めることが出来るわけです。
また、息を大きく吐いてから話し出すと人は物理的に大きな声が出せません。
ステップ1 「ふぅ」っと息を吐く
ステップ2 優しく「○○くん♪」といって笑顔で目を合わせる
ステップ3 「あのね」と息を整えてから話し出す
すると穏やかな声で話すことができます。
第一声をすごく落ち着いたトーンで話し始めるとそれに続く言葉も落ち着いたトーンになります。
ふうっと息を吐くようになってからは、イライラしそうな場面でもつい怒ってしまうということが格段に少なくなりました。
私が優しく笑顔で話しかけたことで、子どもも素直に話を聞いてくれるようになり、親子のコミュニケーションもスムーズになったと思います。
イライラして疲れてるなと思ったら「ふうっと大きく息を吐く」、おすすめですよ!
そして優しく笑顔で接することができたら、ぜひご自身を褒めてあげることも忘れないでくださいね。
執筆者:よしみつ りこ
発達科学コミュニケーション リサーチャー