起きていないことに不安がる子どもと怖がる子どもにママができる安心の増やし方

いつもママと一緒じゃなきゃダメというお子さんは、不安な気持ちに支配され苦しんでいるかもしれません。対応の仕方を間違えると益々離れられなくなり拗らせてしまいます。今回は子どもに安心を与えるためにママができる対応についてお伝えします。
 
 

もっとちゃんとしつけなきゃ!が逆効果でした…。

 
 
皆さんのお子さんは、怖がりですか?または不安が強いですか?
 
 
私は以前、息子の不安な気持ちを理解できず、気持ちに寄り添うどころか更に不安にさせるような行動をとっていました。
 
 
ちょうど一人でやっていたことができなくなり、家の中でも外でも私にべったりな状態で片時も離れられませんでした。
 
 
学校にもまともに行かず、ゲーム三昧の日々を送っていた息子を見て、これではいけない!ちゃんとしつけなきゃ!と思い強い口調で怒ってばっかりだったのです。
 
 
「ちゃんとしなさい!」
 
 
「いつまでゲームしてるの!早く終わりなさい!」
 
 
「ゲームばかりしてないで勉強しなさい!」
 
 
とにかくゲームをしている息子の姿を見ては、イライラ!ガミガミ!
 
 
毎日親子バトルを繰り返していました。
 
 
 
 
しまいには、ゲームで負けたり、自分の思い通りにならないと
 
 
「ママのせい!」
 
 
「ママが悪い!」
 
 
と言って、私のことを叩いたり蹴ったり…暴力が出るようになったのです。
 
 
今、振り返ると、この時の対応は間違っていたと分かりますが、当時は息子の行動の裏に不安な気持ちが隠れているとは想像もできませんでした。
 
 
息子の抱えていた不安ですが、そもそも不安って何?不安の正体って何?と思いませんか。
 
 
次で不安の説明をしていきますね。
 
 

「不安」と「恐怖」の違い

 
 
皆さんは「不安」「恐怖」について考えたことがありますか?
 
 
医学的には「不安症」と「恐怖症」がありますが、この二つ、似ているようで実はちょっと違うものなのです。
 
 
恐怖とは、対象が明確なものに対する恐れの感情です。
 
 
狭いところが嫌いな「閉所恐怖症」、高いところが嫌いな「高所恐怖症」などがそうです。
 
 
また、恐怖は親の言動などから子どもは学ぶことが多く、親が怖いと思っているものを子どもも怖いと思う傾向が強くあります。
 
 
一方、不安とは、漠然とした対象に対する怖さや不快感を指します。
 
 
「なんかわからないけど怖い」
 
 
「なんかわからないけど嫌だ」
 
 
など、理由をはっきりと言えない恐怖心は「不安」のあらわれです。
 
 
この恐怖と不安ですが、どうしても悪いイメージが先行してしまいますが、恐怖は、動物として危険なものから遠ざかるための防衛システムの一種で本能として刷り込まれています。
 
 
つまり、私たちには必要なメカニズムなんです。
 
 
不安は、間違って誇張されてしまった恐怖感と言い換えることができます。
 
 
不安を感じることは悪いことではないのですが、どうしても誇張されてしまう性質があるので、現実には恐怖ではないのに大きな不安感に襲われてしまいます。
 
 
 
 
例えば、広いところに出るのが不安だから外出ができない、パニックが起きるかもしれない、と実際の行動が制限されてしまいます。
 
 
この時、広いところが本当に危険か?というと実際は大丈夫なこともありますよね。
 
 
つまり、事実とは関係なく不安がどんどん膨らんでしまうので、パニックや外出不安につながりやすくなってしまうのです。
 
 
また、警戒心の強い親から育てられた子どもは、幼い頃から「〇〇は怖い!危険!」とやたらと言われてしまうので、「怖いもの」「用心するもの」が多くなってしまいます。
 
 
幼い頃から不安の元になるような恐怖心を脳内に刷り込まないようにすることも大事です。
 
 
そして、不安には厄介な点が1つあります。
 
 
それは不安な気持ちは本人以外には伝わりにくい!ということです。
 
 
全然こわくないよ!何がそんなに不安なの?とお母さんが感じていてもそれは不思議ではありません。
 
 
根拠のない「大丈夫!」や、子どもの気持ちを無視したような言葉をかけてしまうと、不安の強いお子さんは、一番安心できるお母さんに依存してしまいます。
 
 
結果的に引きこもったり、不登校になったりというリスクが高くなってしまうので根拠のない言葉をかけて安心させようとするのは逆効果になるので注意が必要です。
 
 
では、どのような言葉をかけると子どもは不安な気持ちから解放され元気を取り戻せるのでしょうか?
 
 
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実況中継で子どもを褒めよう!

 
 
子どもが抱えている不安をどうやったら取り除けるのかというと、それは、とにかく子どもを褒める!ことです。
 
 
褒め上手になるためには3つのポイントがあります。
 
 
①「褒める」だけが「褒め」ではない
 
 
② 褒めすぎて悪い影響は全くない
 
 
③ ママだって褒められない時もあっていい
 
 
褒める=すごい!上手!と声をかけるだけだと思っていませんか?
 
 
感謝の気持ちを伝える「ありがとう」
 
 
お子さんの考えに同意する「ママもそう思う!」
 
 
励ますように「もう半分まで終わったんだね!」
 
 
これらも子どもを褒める=肯定することになります。
 
 
 
 
当たり前のことができた時でも、文句を言いながらでも、完璧でなくても、子どもが何かしたら、すかさずに褒めましょう!
 
 
「起きてきたんだね」
 
 
「ご飯食べ始めたんだね」
 
 
「靴下履けたね」
 
 
と、「〇〇しているんだね」と子どものやっていることを、そのまま伝える実況中継の言葉かけで子どもの自己肯定感を上げましょう。
 
 
  特に不安の強いお子さんは
 
 
・自分が学校に行っている間にママが死んでしまうんじゃないか!
 
 
・留守番中に泥棒が入って殺されてしまうんじゃないか!
 
 
と本気で思ってしまうことがあります。
 
 
そのような時には、一生懸命に我慢していたことや、前より少しでもできるようになったことを見つけて伝えてあげてください。
 
 
「今離れるのが不安だったけど、我慢していたよね、ありがとう」
 
 
「前より〇分離れて待てたね、やったね!」
 
 
と伝えてみましょう。
 
 
そうすると、できた記憶が脳に残り習慣化していきます。
 
 
当たり前のことでもどんどん言葉にして「できた」記憶を子どもの脳に入れていきましょう。
 
 
褒め過ぎて悪いことは何一つありません!
 
 
そして、お母さんが疲れている時は無理に褒めなくても大丈夫です!そんな日もあります!
 
 
また気持ちが落ち着いたら、再開したらいいので難しく考えずに実況中継の褒めトレをやってみてくださいね。
 
 
 
 
 
 

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