時間をみて思い通りに動かない子どもにイライラし、つい先回り子育てや口出しをしてしまっていませんか?過干渉の子育ては子どもを無気力にし、伸びる力を奪ってしまいます。この記事では、子どもの意思を尊重する関わり方をご紹介しています。お子さんが自ら決定し行動できるようにサポートしていきましょう。
1.思い通りに動かない子どもにイライラし、先回り子育てやつい口出しをしてしまう過干渉ママになっていませんか?
朝の身支度、持ち物の準備、時間になっても全く行動しようとしない子どもにイライラ。
準備を始めても時間がかかり、間に合うのか心配になり、指示だしや先回りしてやってあげてしまう…。
朝は特に時間がなく、感情的に口出ししてしまってはいませんか?
1日の始まりに子どもも色々言われたら、やる気があるものもなくなってしまい、もっと行動できない状況になってしまいます。
2.過干渉しすぎて、不登校になってしまった息子
私も同じことで困っていました…。
準備しないといけない時間になっても動かない子どもにイライラ…
朝の身支度の時間になったら
「ご飯食べて」
「もう着替える時間だよ」
「時間割はやった?」
「宿題はやった?」
「体操服はもった?」など
いちいち指示出しをしたり、持つものを一つ一つ確認していました。
そして、できていないと「まだできてないよ!」「早くしないと!」など怖い顔、怒った口調で否定的な言葉を息子に浴びせていました。
私は仕事をしており、朝は特に時間に限りがあります。
そのため、何も進んでないと焦ってしまい指示出しをしてしまっていました。
当時の私の口癖は「ママ時間ない!」「早く!」でした…。
年中の秋、朝から「行きたくない…」と最初の登園しぶりが始まりました。
その時も私は、息子の気持ちを真剣に聞かず、「えっ⁉︎何言ってるの⁉︎そんなこと言っても、ママもパパも仕事だよ!保育園に行くんだよ。」と休む選択肢さえも与えませんでした。
その後息子は、年長の冬、小1の5月とまた大きな登校しぶり、不登校を繰り返しました。
3.過干渉の子育ては子どもをダメにする
なぜ、そんな困り事が起きてしまうのか…
それは、常に指示を指示出しされていると子ども自身も自分で決めていないので、自分のやることなのに他人事になってしまうのです。
また、ママからいつも指示されているので、やる気が奪われ何をしていいか自分で分からなくなってしまいます。
小学生の不登校の原因・文部科学省の実態調査によると、1位は「無気力・不安」2位「親子関係」3位「生活の乱れ・あそび・非行」となっています。
私の息子の登校しぶりや不登校…
もしかすると私が否定したり、先回りして指示出しばかりして、無気力になってしまったこと、また親子関係が原因だったのかもしれません。
大人が先回りすることで、子どもの行動を制限し、子どもを伸ばすチャンスを逃してしまいます。
子どもは自分で経験し、失敗するからこそ学んで次に進むことができるのです。
4.子どもの意思を尊重する関わりが子どもを伸ばす
私は息子の年中から繰り返される登園しぶりに悩んでいました。
この状況をなんとかしたいと息子が小1の6月より発達科学コミュニケーションを学んでいました。
私は、学んでいるうちに私の子育ては過干渉・先回りの子育てであると気づき、息子の意思を尊重出来ていないことに気付きました。
そして、過干渉が子どもの伸びるチャンスを逃していること、子どものやる気も奪っていることを知り、次のことを実践しました。
・まず、ママは「しなさい」を封印し、その指示出しは本当に必要か?一旦立ち止まり考える。
・子どもの考えを認め、肯定し、子どもが自ら行動したら過程を見守る。
・ママは失敗してもOKと子どもに伝え、信じて見守り、失敗は成長のチャンスと考える。
・上手くいかない時は、「どうする?どうしようか?」と聞き一緒に考える。
5.ママが過干渉・イライラを手放したら、子どもが自分から動き出すようになる
最初は上手くいかない時ももちろんありましたが、何も言わずに見守っていたら、子どもが時間ギリギリではありましたが、朝の身支度を自分で行動し始めたのです‼︎
朝の登校の時間もしっかり時計を見て、出発の準備ができるようになりました。
子どもが行動しない時は、「時計今何時かな〜?」など思い出させるような質問をしています。
宿題に関しても「宿題しなさい」という言葉は封印し、「ご飯食べた後にする?」「You tube見た後にする?」と聞き、子ども自身が決めた方を尊重しています。
子どもが自分で選択した自己決定の発言には責任が伴うため、時間になったら、「そうだった!宿題だった!」と自分から行動するように成長しました!
ママは子どもに余計なひと言を言わず、信じて見守ることは容易ではありませんが、あくまでサポートのスタンスで、アドバイスは子どもに求められたら、答えるようにしましょう。
皆さんも過干渉・イライラを卒業し、これからも子どもの成長を見守っていきませんか?
執筆者:たるみ あや
発達科学コミュニケーション トレーナー