理由がないのに登校拒否を繰り返す…子どもの心を満たすママの声かけテクニック

理由がなく登校拒否を繰り返しているお子さんの将来を思うと、とても不安になってしまいますよね。理由がわからないと、なんとか原因を探して解決策を見出そうとしがちですが、実は日常の思わぬところに着眼点があるかもしれません。
 
 

1.理由がないのに登校拒否を繰り返すお子さんの様子を不安に思っているママへ

 
 
✔️朝、なかなか起きることができない
 
✔️理由がないまま、登校拒否を繰り返している
 
✔️頭痛や腹痛などの体調不良を訴えることが多い
 
 
朝からこのような様子が続いて、お子さんのことが心配になっているママはいませんか?
 
 
登校拒否を度々起こし、学校を休みがちになっている我が子の今後を考えると、不安になってしまいますよね。
 
 
理由を聞いても、はっきりした答えが返ってこない。
 
 
学校でトラブルや問題があった訳でもなく原因がわからない
 
 
「なんで学校に行きたくないんだろう…」
 
 
親としては理由を必死に探してしまいますが、実は思わぬところに登校拒否の原因が隠れているかもしれません。
 
 
理由
 
 

2.子どもの登校拒否に振り回され、私が精神的にまいってしまいました…。

 
 
私の娘は小学3年生の頃、登校拒否を繰り返し始めました。
 
 
元々、朝が苦手だった娘。
 
 
小学3年生の1学期までは遅刻ギリギリになることがあっても、毎日学校に行くことができていたんです。
 
 
ところが、2学期、急に登校できなくなる日が出てきました。
 
 
最初は週初めの月曜日。
 
 
翌週、その翌週も月曜日に起きられず欠席。
 
 
そのうち、月、火と2日休むようになったり、月曜日行けたら金曜日に行けなかったり、欠席がどんどん増えていきました。
 
 
数ヶ月後には、起こしても無反応。
 
 
布団から出てこない日まで出てきました。
 
 
正直、朝の忙しい時間、家事をしながら、何度も声をかけに行かなければならないことに私は毎日うんざりしていました。
 
 
「少し頭が痛い」
 
 
「お腹が痛い気がする」
 
 
学校を休んだ日は、だいたいお昼頃からは元気になっていたので、娘の言うことが本当なのか嘘なのか…判断ができませんでした。
 
 
特に理由がなさそうな娘の様子は、私には怠けているようにしか見えず、いつもイライラしていました。
 
 
「今日は学校行けるだろうか」
 
 
「これが休み癖になってしまうのではないか?」
 
 
「休むことがラクということを覚えて、不登校になったらどうしよう…」
 
 
そんな不安や苛立ちはどんどん大きくなり、自分自身の不安な思いを娘にイライラしてぶつけてしまう日々。
 
 
「ただ普通に、みんなと同じように学校に行ってほしい。」
 
 
その一方的な思いを押し付けるように、私は登校拒否を繰り返す娘に対して、
 
 
「そのくらいだったら学校に行けるんじゃない?」
 
 
「熱がなかったら学校には行くものだよ」
 
 
などと自分の認識を押し付け、時にはひどい言葉を投げかけてしまうこともありました。
 
 
イライラして娘に怒っては、自己嫌悪…。
 
 
私自身、その日にうまくいかなかったモヤモヤを一日中引きずってしまったり精神的にもかなり疲労していきました。
 
 
自分を責める
 
 

3.理由がなく登校拒否を起こすのは母親=私のせい?

 
 
この状況に1年半悩み、どうにかしたいと解決策を探していた私は、発達科学コミュニケーションを受講することを決意。
 
 
娘の特性をまずは理解することから始め、子どもに合った対応の仕方を学んでいきました。
 
 
そこで娘が登校拒否をしている「理由」に気づいたのです。
 
 
登校拒否の本当の「理由」…
 
 
それは友達関係でも学校の環境でもなく、「母親である私自身の関わり方」にあることを!
 
 
うちはひとり親でフルタイムで仕事をしてきたこともあり、朝も夜も、子どもとの時間は常に時間に追われている感覚でした。
 
 
朝は、「早く起きなさい」「早く着替えなさい」「朝ごはん早く食べなさい」が普段の声掛け。
 
 
家に帰ると、「宿題を先にやって!」がだいたい最初にかける言葉。
 
 
「早くお風呂に入りなさい」「早く寝なさい」
 
 
なかなか行動に移さない子どもを急かすように、命令口調での指示出しばかりになっていました。
 
 
きっと指示出しばかりしていた私の顔は、優しい顔とは程遠いものだったでしょう。
 
 
親にイライラした口調で指示出しばかりされている子どもは、
 
 
・自分に自信が持てなくなる
 
・無気力になる
 
・反抗的になる
 
と言われています。
 
 
家庭で褒められることや肯定的な関わりがほとんどなく、注意されてることや否定的な関わりが圧倒的に多くなってしまったことで、私の娘は次第に自信がなくなり、無気力になって、登校拒否という形で反抗し始めたのだと考えられます。
 
 
落ち込む子
 
 

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4.子どもの心を満たす「肯定の3S」

 
 
娘との関係を修復し、子育てをやり直すことを決意した私は、抜本的に娘への声かけの仕方を変えていきました。
 
 
1番効果があったのは、肯定の対応の鉄則「3S」です!
 
 
Smile・・・笑顔で
 
Slow・・・矢継ぎ早でなくゆっくりと
 
Sweet・・・優しい声で
 
 
特に朝の挨拶「おはよう」は トーンを上げて明るく、優しく声をかけましょう。
 
 
子どもがどんな対応をしても笑顔で!数回かかってもイラっとする気持ちを抑えて、同じトーンで声をかけるのがコツです!
 
 
特に朝は脳が働いていないので、情報が届きにくい状況。
 
 
ママの「起きなさい!」という言葉よりも、脳の中では声のトーンや表情が先に処理されるため、言葉に頼らないノンバーバルコミュニケーション(非言語情報)がとても重要になってきます。
 
 
また、起きることや学校に行くことをひどく嫌がる日は、理由は一旦脇に置いて、お子さんのその時の状態を受け入れてあげましょう。
 
 
その時、「今日休んだんだから、明日は学校行けるようにね!」などの声かけは絶対にしないでください。
 
 
子どもも「学校へ行かなければいけない」と認識しているので、罪悪感が増して、更に自信を失ってしまう結果となってしまいます。
 
 
休み癖がついてしまうのではないかと、「休んでいいよ」と言葉にすることが怖くなってしまうママは多いと思いますが、
 
 
「今日は優れないんだね」
 
 
「充電日にしようね」
 
 
「気持ちを教えてくれてありがとう」
 
 
などと優しく声をかけ、受容してあげてください
 
 
肯定の声掛けで心が満たされることが、学校へ行けるようになる一番の近道です。
 
 
ハグ
 
 

5.元気な「行ってきます」が聞けるようになりました!

 
 
肯定の声かけを徹底した結果、私の娘は自分で起きることができるようになりました。
 
 
肯定の声掛けを始めてから数か月後、登校拒否をする日の頻度は徐々に少なくなっていきましたが、切り替えが出来ずに遅刻登校する娘を送って行く日もありました。
 
 
でも、毎日3Sの声掛けを続けて1年、「おはよう」の声掛けに起きられるようになり自分で学校に行くことができるようになりました。
 
 
私も毎朝イライラすることもなくなり、気持ちよく1日がスタートできるようになりました。
 
 
これから朝の寒さが厳しくなると、お布団から出るのも辛くなり、登校渋りが加速する時期です。
 
 
朝が苦手なお子さん、起きられるきっかけが欲しいお子さんには、ママの朝いちばんの声掛けを明るく優しい声色で!
 
 
朝を明るい気持ちでスタートしてくださいね。
 
 
登校
 
 
執筆者:
発達科学コミュニケーション トレーナー
野口 れいこ
 
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