お子さんの登校しぶりや登校拒否があった時、学校を休みという選択肢をとることもあるかと思います。そんな時、学校を休んだ日はどのようにご家庭で過ごされているでしょうか?学校を休んだ日の過ごし方が学校復帰の大きな鍵となります。本記事では学校を休んだ日にどう過ごすか。親がやるべき4つのポイントと実践例をご紹介いたします。
1.子どもの登校しぶり、登校拒否。学校を休むという選択肢
「学校に行きたくない。」
お子さんが登校しぶりや登校拒否をするようになったら、皆さんならどうしますか?
・無理やり学校に行かせる!
・一緒に学校についていく。
・休ませる。
子どもが「学校に行きたくない!」と言った時、親がどう対応するかは、様々な選択肢があると思います。
「学校に行きたくない!」と子どもが言った時に、『休ませる』というのも選択肢の一つですよね。
しかし、親が学校を休ませることに罪悪感を感じれば感じるほど
・みんなが学校に行っている時間は遊んではいけない
・学校を休んでいるのに、ゲームばかりなんてよくない
・授業がわからなくなるから、勉強をしなければならない
などと、子どもの行動に制限をかけてしまいがちです。
行動に制限をかけられると、子どももストレスを感じてしまいますし、親も思い通りに行動しない我が子に対してイライラしてしまいます。
結果、せっかく学校を休んだのに、何のために休んだのか本末転倒なんてことも…。
2.学校を休んだ日の過ごし方に悩んでいました…。
私には、現在小学校4年生になる発達障害・グレーゾーンの息子がいます。
息子が登校拒否をするようになって、どう対応したらいいかわからなかった頃は、よく学校を休ませていました。
息子が学校を休んだ日は、親子で一日家に籠ることが多かったです。
なぜなら、日中に散歩に出たり、買い物に行けば、近所の子どもたちと会い「今日、学校なんで休んだの?」と聞かれ、気まずい状況になるのが嫌だったからです。
私自身も
「どう思われるんだろう?」
「ちゃんとしつけていないって思われたかな?」
などと周りの目が気になって仕方ありませんでした。
息子と二人で1日中、家の中にいることも、正直なところしんどい日もありました。
ずっと動画やゲームをしている姿に
「みんなは学校で勉強してるんだよ」「そのままずっとゲームするの?」「他のことをやりなさい!」などと言わなくてもいいことを言ってしまう日もあり、息子が寝た後に、自己嫌悪。
「言い過ぎた、ごめんね」といつも謝っていました。
3.学校を休んだ日の過ごし方にママが悩む理由
「子どもが登校拒否をしていたり、学校に行けなかったりしている状況を周りはどう思っているのか?」このようなことを考えると、親が不安になるのは当然です。
また「周囲の理解が得られるのか?」「どう対応していくのが正解なのか?」と学校を休んでいることにプレッシャーを感じてしまうこともあり、外出が怖くなってしまうこともあるでしょう。
このような状況が続くと、ママも子どももストレスやプレッシャーを強く感じ、笑顔が消え、行動量も下がってしまいます。
4.学校を休んだ日に親がやるべき4つのコト
登校しぶりや登校拒否の状況は家庭により様々ですが、できることからスタートしていきましょう。
◆問題を明確に理解する
問題を具体的に把握すること、原因は何かよく見ること。
どんなことに困っているんだろう?と子どもを観察してみてください!
◆サポートを求める
友人、家族、専門家に相談することで、理解やアドバイスをもらう。
一人で頑張りすぎないことも大切です。
◆小さなステップから始める
子育てもスモールステップと言いますが、大人が大きな課題を乗り越える時も、スモールステップが有効です。
小さな目標を立てていきましょう。
◆自分の感情を認識する
子育てをしていると、子どもへ強く当たってしまうこともあると思います。
なぜ強く当たってしまったんだろう?と気持ちをそのまま出していくことが大切です。
ノートなどに気持ちを書き出していくと気持ちがスッキリするのでオススメです。
5.我が家の学校を休んだ日の過ごし方の実践例
外出を避けていた我が家でしたが、このままではいつまでも変わらないと動き始めました。
まず、相談できるところに相談にいきました。
話を聞いてもらいながら自分の気持ちが整理されていきました。
合わせてノートに気持ちをそのまま書き出すことにしました。
見返した時に、この時はこんな気持ちでいたんだと振り返ることができています。
そして、スモールステップで外出にチャレンジしました。
知り合いには会わない、ちょっと遠い公園や博物館。
「ドライブに行こう」と息子を誘い、一緒になって遊びました。
外に出るようになると、息子が楽しそうに活動する姿が見れるようになりました。
「一緒に遊びに行こう」と息子から誘われる日も増えました。
少しずつ元気を取り戻す姿が見ることができ、家の中に籠って2人でいるよりも、外にでて思いっきり遊んだ方がお互いにとっていい時間になるんだなと実感しました。
外出を楽しめるようになると、行動量も増え、親子の会話も増えていきました。
休んだ日に十分に心が満たされることで、自然に息子の登校拒否も治まっていきました。
休んだ日にたくさん遊んだことが、学校復帰への大きな自信のタネになりました。
学校を休んだ日、だからこそ親子で楽しい時間を作って欲しい、元気を取り戻して欲しいと願っています。
執筆者 堀このみ
発達科学コミュニケーション トレーナー