「学校に行きたくない」と泣く1年生に戸惑うママへ。無理やり学校へ行かせて悪化させた体験から学んだNG対応と、行き渋りをする小1の親にできることを紹介!子どもと前向きに向き合うヒントが見つかります。
1.学校に行きたくない小1…その時ママはどうすればいい?
「学校に行きたくない!」 子どもがそう言い出したら、ママとしてはとても困りますよね。
「一度休ませたら、休み癖がついてしまうのでは…?」
「まだ1年生なのに、このまま不登校になったらどうしよう…」
そんな不安から、無理やり学校に連れて行こうとするママも少なくないのではないでしょうか?
【私が無理やり学校に行かせて失敗した体験】
実は、私もそうでした!
泣きながら「行きたくない!」と訴える息子を怒鳴ったり諭したりして、無理やり学校へ連れて行く…
嫌がる息子の手を引き、先生にどうにかこうにか託す…
強硬手段を取ってなんとか学校にいかせることに必死になっていました。
でも、この方法は逆効果だったのです。
この私の対応によって、息子の不安はどんどん強くなり、ますます学校が嫌になってしまいました。
さらに、自分では処理しきれない大きな不安を抱えたことで、息子は私から離れるのを極端に怖がる「母子分離不安」に陥ってしまいました。
だからこそ、この記事では小学生、特に1年生の行き渋りに悩むママが、絶対に避けるべきNG対応をお伝えします!

2.小1が「学校行きたくない」と感じる理由とは?
子どもが「学校に行きたくない」と言うのには、さまざまな理由があります。
・勉強が苦手で授業についていけない
・友達とのトラブルや人間関係の悩み
・集団生活が苦手で疲れてしまう
・繊細な性格で不安を感じやすい
特に1年生は、これまでの幼稚園や保育園での生活から環境がガラリと変わります。
小1ギャップ、小1プロブレムという言葉があるように、子どもにとっても大きなストレスとなるのです。
ストレスの度合いは、子どもが生まれ持った気質に左右され、特に繊細な子どもの場合は大きなストレスを感じるのです。
学校という場所に「この場所は大丈夫」という安心感が持てなかったり、入学して初めて知り合った人と長時間過ごすのは、期待よりも不安が大きくなるもの。
また、周りの子たちがすぐに慣れている様子を目の当たりにして、自分だけが周りとなじめていない…とうしろめたさや寂しさを感じる子もいます。
まずは、お子さんがどんな気持ちで「学校に行きたくない」と言っているのか、しっかりと知ることが大切です。

3.やってはいけないNG対応
子どもの「学校行きたくない」を解消するためには、抱えている不安を小さくして、頑張るためのエネルギーに変えてあげることが必要です。
まずはそのための親の対応として、絶対にやってはいけないNG対応から見ていきましょう。
① 無理やり学校に行かせる
「とにかく行かせれば大丈夫」と思っていませんか?
しかし、無理矢理学校に行かせると、 学校へのネガティブな記憶が増える
↓
さらに行き渋りが悪化する
↓
親子関係がギクシャクする
といった悪影響が出やすくなります。
特に繊細なお子さんは、ネガティブなことを記憶しやすい脳の特徴を持っていますので、逆効果になりやすいです。
② 子どもを責める
「なんで行きたくないの?」
「甘えてるだけじゃないの?」
「みんな行ってるよ!」
そんな言葉をかけてしまうと、子どもは「自分がダメなんだ」と感じてしまい、自己肯定感がどんどん低くなり、自信を無くしてしまいます。
ママも「不登校になったらどうしよう…」と不安でいっぱいかもしれません。
でもここで最も大切なのは、ママが感情的にならず、お子さんの気持ちに受け止めることです。

4.「学校に行きたくない」と言う小1に親ができること
では、子どもの不安にどう向き合えばいいのか…そのヒントを、ここからお伝えしますね。
①子どもの気持ちをそのまま受け止めよう
学校に行きたくない理由を知りたいと思うあまり、「どうして学校に行きたくないの?」と尋問口調で問い詰めたりしていませんか?
小学校1年生の子どもは、まだ自分の感情や考えをうまく言葉にできないことが多いです。
子ども自身も一体何がイヤなのか、はっきりとわかっておらずモヤモヤした気持ちを抱えている場合がほとんど。
説明させることにこだわらず、子どもの口からこぼれる言葉を拾いながら、「そっか」「そう思うんだね」と、お子さんの気持ちをそのまま受け止めてあげることが大切です。
そしてもし理由がわかったら、子どもの悩みや不安を親子で一緒に考えてあげましょう。
②「母子分離不安」の子への接し方~甘えさせることで子どもは強くなれる~
母子分離不安の子どもの場合、ママべったりになり、幼児のように甘えてくることもあります。
しかしここで大切なのは安心・安全という『心の土台』を整えてあげること。
子どもが甘えてきたときは、子どもと向き合ってあげましょう。
「甘え癖がつくのでは?」と思うかもしれませんが、ここで拒絶したり無視すると、子どもは「ママに受け入れてもらえなかった」と感じ、ますます自信を無くしてしまいます。
甘えてきたら、数分だけでもいいので子どもと1対1で向きあってみてください。
はじめのうちは頻度が多いかもしれません。
しかし、子どもの心が満たされれば自然と離れていくので、徐々にスキンシップを求める回数も少なくなりますよ。
小1の子どもが「学校に行きたくない」と言ったとき、親としてはとても不安になりますよね。
でも、それは子どもが成長するチャンスでもあります。
大切なのは、無理やり登校させることではなく、お子さんの「今この瞬間の気持ち」に寄り添ってあげること。
小さな一歩の積み重ねが、やがて大きな成長につながります。
この記事でお伝えしたことが、今日からの親子の関わり方に少しでも役立てばうれしいです。
焦らず、比べず、あたたかく。
お子さんと一緒に、ゆっくり歩んでいきましょう。
小さな変化が、きっと大きな安心につながっていきますよ。

執筆者: よしみつ りこ
発達科学コミュニケーション アンバサダー