夏休みに憂鬱さを感じる親へ向けて、子どもとの距離の取り方や過ごし方の工夫を紹介。がんばりすぎず、親子で心地よく過ごすヒントを伝えます。完璧を目指さず、ゆるくつながる関係づくりが大切です。
1.「夏休みが憂鬱…。」と感じているママはいませんか?
夏休みは、子どもにとってはワクワクの長期休みですが「正直ちょっと憂鬱…」と感じてしまう親御さんも多いと思います。
特に、毎日一緒に過ごす時間が長くなる夏休みは、親にとって心身ともに負担が大きくなりがちです。
✔️子どもが一日中ダラダラしていて、イライラ…
✔️宿題の進み具合をチェックして、声かけして、つい怒ってしまう…
✔️一日中一緒にいると、お互いストレスがたまり、些細なことで衝突…
「こんなふうに感じるのは私だけ?」と不安になるかもしれませんが、同じ思いを抱える親は少なくありません。

2.夏休み中に関係が壊れてしまう親子も多い…⁈
実際に、夏休みをきっかけに親子関係がギクシャクしてしまうケースも見られます。
私の個別相談に来てくださった親御さんの中にも
夏休み、子どもと1日中一緒にいると、小さなことにイライラしてしまって、つい強い言い方になってしまう。
『また怒られる』と子どもも距離をとるようになり、夏の終わりにはすっかり会話も減ってしまっていました…。
という方も多く、夏休み明けから基礎講座をスタートされる方も少なくありません。
特別な予定がなく、ダラダラと過ごす日が増える夏休み。
気づかないうちに、親のストレスが蓄積し、子どもとの関係にも影を落としてしまうことがあります。
さらに完璧主義の方の親御さんに多いのは「ちゃんと管理しなきゃ」「楽しく過ごさせなきゃ」というプレッシャー。
長期休みでリフレッシュできるはずの夏休みが、子どもにとっても大きなストレスになってしまうことも…。

3.子どもとの距離の取り方が分からず衝突してしまう
夏休みのストレスの大きな要因の一つは、「子どもとどう関わったらいいか分からない」こと。
特に小学生以上になると、子ども自身が自分のペースを持ち始めます。
それなのに、親がすべてをコントロールしようとすると、反発されたり、衝突が増えてしまったりします。
「宿題やったの?」
「まだダラダラしてるの?」
「ゲームばかりじゃダメでしょ!」
そんな言葉が日常的になると、当然、子どもも心を閉ざしてしまいます!
小学生以上の子どもには、「親が全てを管理する必要はない」という意識を持つことが、親子関係の安定にはとても大切です。
子どもの年齢や発達に合わせて、適度な距離感を持ち、信頼して任せることも大事な関わり方の一つです。

4.憂鬱にならない!親子の過ごし方のヒント
では、どうすれば夏休みを「憂鬱な時間」ではなく、「ちょっと楽な時間」にできるのでしょうか?
ここでは、長期休み中、子どもと過ごす時に心がけていることをご紹介します!
日常に取り入れられるシンプルな工夫ですので、参考にしてみてくださいね。
◆家でできる!ママの「1人時間」の作り方
夏休み中でも、親の「1人時間」は必要です。
子どもに「今はママの休憩タイムね」と伝え、1人で静かに過ごす時間を確保してみてください。
・お気に入りの飲み物をゆっくり飲む
・5〜10分でも読書やスマホで気晴らし
・音楽を聴く、目を閉じて深呼吸する
・洗濯物をゆっくり干す
ほんの短時間でも、頭と心をリセットできますよ。
◆1日のスケジュールは「ざっくり」でOK
朝から晩までカッチリ予定を立てるのは、親にとっても子にとっても疲れてしまいます。
ざっくりした「午前は〇〇、午後は自由時間」程度のスケジュールで、ゆるくリズムを保ちましょう。
例えば…
午前:宿題
午後:好きな遊びやお出かけ
こんな「ざっくり」で十分です。
◆子どもが自分で動ける「仕組みづくり」
「やりなさい」と言い続けるのは親のストレスになります。
そこでおすすめなのが、『見える化』と『選ばせる工夫』。
・宿題リストをホワイトボードに書き出す
・今日の予定を3つ用意して、子どもに選ばせる
・家のお手伝いも『ゲーム感覚』で取り入れる
こうすることで、子どもも自分で考えて動く習慣がつき、親の負担も軽減されます。

5.「ちゃんとやらなきゃ」から自由になろう!
「ちゃんと管理しなきゃ」「いい夏休みにしなきゃ」そんな思いが、ママを苦しめていませんか?プレッシャーになっていませんか?
他の家庭と比べる必要はありません。
SNSで見かける『理想の家族時間』は、あくまで一部の切り取り。
「うちはうち、よそはよそ」でOK‼︎
子どもが笑顔で過ごせれば、それで100点満点と思って夏休みをゆる〜く過ごしてみましょう。
多少宿題が終わっていなくても、予定通りに1日を過ごせなくても…。
「大きなケンカもなく過ごせた」「笑える日があった」だけでも、立派な成果です。
親の『ゆるさ』が、子どもを安心させ、リラックスさせてくれることもあります。
完璧な親よりも、「ちょっと抜けてて、でも笑ってる親」の方が、子どもにとって心地いい存在かもしれません。
「夏休みが憂鬱…」と感じるのは、親としてまっすぐに子どもに向き合っている証拠です。
決してダメなことではありません。むしろ、それだけ愛情を持って子育てしている証ともいえるでしょう。
・「完璧な親」を目指さない
・子どもも親も「そこそこ」で十分
・大切なのは、がんばりすぎず、ゆるくつながること
今年の夏休みは、自分を追い込まず、「これくらいでちょうどいい」と思えるゆとりを大切に過ごしてみましょう。
