夏休みに入ると、子どもたちがずっと家にいることでママのイライラが限界に…。特に、発達障害グレーゾーンの子どもの兄弟げんかや癇癪は日常茶飯事。この記事では、夏休みを穏やかに乗り切るための具体的な対応策を紹介します。
1.夏休みの兄弟げんかに悩むママたちへ…
「毎日ケンカばかりで、いい加減にして!」
「ちょっとのことで泣く、怒る、叫ぶ…もう限界」
夏休みに入り、子どもたちと一緒に過ごす時間が増えると、兄弟げんかにイライラするママは少なくありません。
特に、発達障害グレーゾーンの子どもを育てているご家庭では
✔️一方が過剰に反応する
✔️些細なことで爆発する
✔️なかなか切り替えができない …
といった『家庭内バトル』が日常的に起こるのは当たり前。
さらに、子どもたちの相手をし続けなければいけないママ自身も「自由な時間がない」「思うように家事もできない」と、心に余裕をなくし、イライラを爆発させてしまいがちです。

2.なぜ発達障害グレーゾーンの子どもは兄弟げんかが多い?
兄弟げんかが頻繁に起きる背景には、発達特性が関係しているケースが多くあります。
①感覚過敏によるストレス
発達障害グレーゾーンの子どもたちの中には、音・におい・触覚など五感に対する感受性が非常に強いお子さんがいらっしゃいます。
例えば、兄弟の声が大きい、体が当たった、思い通りにならなかった。
そういった小さなストレスの積み重ねが兄弟げんかの引き金になることもあります。
②脳の切り替えが苦手
「今はケンカする場面じゃない」「我慢しよう」という思考の切り替えが難しい子も多く、感情を一気に表出しがちです。
③ママの愛情を奪い合う『かまって合戦』
兄弟間のケンカの裏には、「ママに見てほしい」「認めてほしい」という気持ちのぶつかり合いも。
発達特性のある子は自己肯定感が低くなりやすいため、『自分は愛されていない』という不安から兄弟に攻撃的になることもあります。

3.私…兄弟げんかに耐えられず、家出したことがあります。
ここで少し、私自身の体験をお話させてください。
ある年の夏休み、我が家では毎日兄弟げんかが絶えず、発達障害グレーゾーンの長男と次男の取っ組み合い、泣き叫び、モノを投げる音が日常となっていました。
私は一日に何度も大声を出し、「もうやめて!」「ママだって疲れてるの!」と叫ぶ日々。
気づけば、家の空気は常にピリピリ…。
ついに限界がきたある日、私は「ちょっとだけ外の空気を吸ってくる」と言い残して、家を出ました。
近くの公園のベンチに座り、涙が止まりませんでした。

4.夏休みを少しでも穏やかに過ごすために、ママができる3つの工夫
ここからご紹介するのは、私が実際に試して効果があった3つの工夫です。
実際、夏休みの兄弟げんかに悩んだ私が辿り着いた『究極の工夫』ですので、ぜひ試してみてくださいね!
① 距離を取る「ゾーニング」でぶつかりを防ぐ
家の中で、子どもたちが『自分の落ち着ける場所』を持てるように配置してみましょう。
自分の部屋がなくても、クッションスペースやテントで『こもれる空間』を作るのはどうでしょうか?
また、一人ずつ遊ぶ時間を意識的に取り入れるのもオススメ。
物理的な距離が精神的なクールダウンにつながることも。
② 「ママのイライラ」を軽減するための『時間割』を作る
「朝は自由時間、午後は一緒に遊ぶ、夕方は1人時間」など、家庭内の1日の流れをざっくりと決めると、子どもも安心し、ママの負担も減ります。
また、『ママのための休憩時間』を先にスケジューリングすることも重要です。
罪悪感なくスマホやコーヒータイムを確保することで、気持ちの余裕が生まれます。
③ ケンカの『あと』が学びのチャンス
兄弟げんかをすぐに止めようとせず、「何が起きたのか」「どんな気持ちだったのか」を一緒に振り返る時間をとりましょう。
【声かけ例】
「あのとき、どんな気持ちだった?」
「どうしてそう思ったのか教えてくれる?」
「次、どうすればいいと思う?」
これを繰り返すことで、感情の言語化・相手への共感・自己調整力が育っていきます。

5.今年の夏休みこそ「家族で乗り越えたね」と言える時間にしよう
兄弟げんかは、決して悪いことではありません。
ぶつかり合いの中にこそ、相手の気持ちを知り、自分をコントロールする力を育てるヒントが詰まっています。
でも、その関係をうまく導けるかどうかは、ママの余裕と理解にかかっていると言っても過言ではありません。
だからこそ、まずはママ自身が「しんどい」と感じていることを否定せず、自分をいたわることから始めてください。
