何度言っても朝の支度ができない子どもが自ら動けるようになるご褒美作戦

何度言っても朝の支度ができない子どもが自ら動けるようになるご褒美作戦
小学生になっても自分で朝の身支度ができない息子に試したのは、発達科学コミュニケーションでおすすめされている「アクション・チャート」。朝の支度を指示出しなしでできるようになったご褒美作戦をご紹介します。
 
 

1.子どもが朝の支度をしないことに困っていませんか?

 
 
「いつになったら、朝の支度を自分でできるようになるんだろう?」
 
そんな風に思っているママはいませんか?
 
 
私の息子は4年生になっても、朝の支度を自ら進んですることができず口うるさく言うのが当たり前になっていました。
 
 
1分1秒が大事な朝の時間。
「そろそろ自分のことは自分でしてくれないかな?」と考えるのは当然です。
 
 
小学生になって学年が進んでもママの手を借りないと動けない子には、このご褒美作戦にあることをプラスすれば、自ら動き出す子に成長するかもしれません。
 
 
ランドセルの中身が出ている様子
 
 
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2.イライラから始まる朝

 
 
我が家の息子もまさに指示がないと動けない子どもでした。
 
 
朝起きると、「トイレに行って来て!」「着替えて!」「ご飯だから座って!」「歯を磨いて!」などなど、私が一つずつ指示出ししないと動きません
 
 
指示を出しても、ボーっとしていたり、行動が遅く、「早くして!」「まだそんなことやってるの?」「時間がないよ!」などと急かすのが当たり前
 
 
やっとの思いで子どもを動かしていました。
 
 
何度言っても自分から動こうとしない子どもに毎朝イライラが止まりませんでした。
 
 
イライラする女性
 
 

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3.脳はご褒美で行動する!行動を習慣化させるために有効なご褒美の使い方

 
 
そんな時に出会った発達科学コミュニケーション(発コミュ)の学びの中で、「脳はご褒美で行動するのが普通」という新しい気づきがありました。
 
 
「一度ご褒美を使ったら、ご褒美なしでは動かない子になってしまうのでは…」と心配になるママもいるかもしれません。
 
 
私も最初はそう思っていましたが、学びを深める中でその不安がスッと軽くなりました。
 
 
ご褒美は “依存させるもの” ではなく、「行動が習慣化されるまでの短期的なブースター」。
 
むしろ、使ったほうが行動が伸びやすいと知ったのです。
 
 
私たち大人も、何か報酬があると頑張れたりしますよね。
 
 
さらに、『ご褒美 × ママの笑顔の褒め言葉』
 
このセットが子どもを最も動かす、とても強い組み合わせだということも学びました。
 
 
ママが嬉しそうに、
・「もうやったの⁉︎」と驚く
・「行動が早いね~!びっくりしたよ!」
 
などと普段言わないような褒め言葉を言うと、子どもも自信がついてきて、どんどん自分でやりたくなります。
 
 
この新しい価値基準に出会ったことで、「ご褒美を使うことは悪ではない。むしろ味方にしていいんだ」と思えるようになり、私の中で大きな気づきでした。
 
 
気づき
 
 

4.アクションチャートで指示なしでも動ける子へと変化!

 
 
子どもの行動を習慣化させるために発コミュでおすすめされているのは、「アクションチャート」という方法です。
 
 
■アクションチャートとは?
 
「アクションチャート」は行動を習慣化するための「小さな成功を積み上げる表」です。
 
 
まず初めに、私たち親が身につけさせたくて、子どもが少しだけがんばればできそうな行動を6つほど取り上げて1週間分の表を作ります。
 
 
我が家では息子が好きな行動も混ぜながら
 
・スキンシップ
・トイレに行く
・顔を洗う&うがいをする
・着替える
・洗濯物をかごへ入れる
・朝ごはん後の食器を下げる
 
という6項目を表にしました。
 
 
1つの行動ができたら表に丸をつけていくという簡単なミッション表のようなものです。
 
 
私が行動を選んだ際のポイントは、
 
・あまりに難しい行動ではやる気がなくなってしまうので、ごくごく簡単な行動にすること
朝の時間だけで完結するものを6つ選ぶこと
子どもが喜んでする行動も入れること
 
 
そして、一番大事なのが、子どものやる気が出るようなご褒美を用意して、ママがにこにこ笑顔で言う「誉め言葉」とセットでプレゼントする!ということです。
 
 
表には、1日に最大で6つの〇がつくので、 「1週間で〇が何個以上だったらご褒美をあげるよ!」 と息子のテンションが上がるご褒美も一緒に設定しました。
 
 
我が家は大好きなレゴの小さなパーツにしました。
 
 
■初日から予想を超える変化が…
 
息子に「アクションチャート」とご褒美のことを説明したところ、「やりたい‼︎」と、想像以上のやる気を見せたので、とても驚きました。
 
 
早速「アクションチャート」をスタートしてみると、信じられないことに、初日から子どもが楽しそうに動き出したのです。
 
・朝、自らトイレへ
・パジャマを脱ぎっぱなしだった子が、洗濯かごへ入れる
・朝ごはんの食器も自分で下げる
 
 
「もうやったの⁉︎」「行動が早いね!」「お母さん負けたわ~」「ありがとう、助かるよ!」などと、ちょっと大げさに驚いたり褒めたりしてみると、どんどん表に〇が増えていきました。
 
 
こうして続けるうちに、息子は “朝やること” が自然と体に染み込み、1か月後には、完全なルーティンとなりました
 
 
声かけが必要だった頃とは大違いで、私も息子も穏やかに朝を迎えられるようになりました。
 
 
子どもの話を聞く母
 
 

5.さらなる行動の習慣化へ

 
 
朝のルーティンができるようになったことで、
 
・脱いだ靴を揃える
・出かける際の準備を自分でする
 
ということもできるようになりました。
 
 
他にもまだまだできないことはたくさんありますが、ご褒美と褒め言葉をうまく使って、息子のさらなる行動を引き出していきたいと思っています。
 
 
みなさんも、お子さんが自ら動き出すために、ご褒美に「にこにこ笑顔の褒め言葉」をプラスして、上手に活用してみてくださいね。
 
 
ハグする親子
 
 
 
 
 
執筆者:三谷 のぞみ
発達科学コミュニケーション アンバサダー
 
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