年長の朝の支度が遅いのはなぜ?小学生になる前に整えたい朝の準備と対応

朝の支度が遅い年長の対応を解説するトレーナー大森あみ
年長の朝の支度が遅いと、小学校入学前の今は「このままで大丈夫?」とママの気持ちも落ち着かないですよね。朝の準備が進まないのは、やる気ではなく困りごとのサイン。子どもに合った対応で変わった親子の朝のストーリーです。
 
 

1.年長の朝の支度が遅い…入学前なのに焦る毎日

 
 
自分の準備だけでもバタバタな朝。
 
 
小さい子どもがいると、忙しさは2倍3倍ですよね。
 
 
そして年長さんのママは、今の時期ふと頭をよぎりませんか?
 
 
「4月から小学生になるのに…このままで大丈夫かな?」
「小学生になったら自然にできるようになるのかな」
 
 
でも、今の朝を見ていると不安になってしまうママはいませんか?
 
 
自分で着替えも歯みがきもできるはずなのに、動かない。
 
 
何度声をかけても進まない。
 
 
気づけば毎朝、「早くして‼︎」と言ってしまう…。
 
 
本当は言いたくないのに、4月から小学生という迫る未来がチラついて焦ってしまうんですよね。
 
 
我が家も、ちょうど去年の今頃そんな朝を毎日繰り返していました。
 
 
でも今では、小学生になった長女が自分でできることを進んでして、登校できるようになりました
 
 
この記事では、朝のバトルに悩むママに向けて、朝の準備が進まない理由と、我が家で効果があった動き出すための対応をご紹介します。
 
 
頭を抱える女性
 
 

2.声をかけても動けない…年長の朝の支度が進まなかった我が家の話

 
 
我が家の年長の長女は、出かける準備がとにかく苦手でした。
 
 
苦手と言っても、もう6歳。
 
歯みがきもトイレも着替えも、どれも自分でできます。
 
 
それなのに、なかなかやらない。
 
 
正確に言うと、取りかかれなかったのです。
 
 
一番困っていたのは朝の準備でした。
 
 
そもそも寝起きが悪く、スッキリ起きられるタイプではありません。
 
 
朝はだいたい抱きかかえて起きてきますが、そこからが長い…。
 
 
ボーッとして、しばらく何もできない。
 
 
ただ座っているだけ。
 
 
最初は優しく「起きられそう?」「目、開くかな?」と声をかけます。
 
 
返事は無言か、「まだ」。
 
 
5分くらい待って再度声をかけても動かない
 
 
起こしてから15分たっても、朝の準備が何も始まっていない。
 
 
気持ちだけがどんどん焦っていきました。
 
 
そして私の言葉は、だんだん強く、大きくなります
 
 
「早くして!」
「間に合わなくなっちゃうよ」
「ママもお仕事遅刻しちゃうじゃん」
 
いつもこんな脅し文句
 
 
やっと動き始めるのは、起こされてから30分過ぎてから。
 
 
まだボーッとしているけれど、「早くご飯食べて」「まだ?」と急かしていました。
 
 
食べ終わっても歯みがきはすぐできません。
 
 
食べながら見ていた朝の子ども番組に夢中になって動かない
 
 
「じゃあ朝のテレビをやめようか」 そう思ったこともあります。
 
 
でも、目覚めさせるきっかけとしてテレビを活用していたので、それも難しくて…。
 
 
そして最後の難関がトイレです。
 
 
トイレに行ってもらわないと困る。
 
 
でもテレビの前から離れられない
 
 
「消しちゃえばいいじゃん」と思いますよね。
 
 
でも発達凸凹の長女は、急に消すと想像できないくらいの大声で泣き騒ぎます
 
 
癇癪が始まると、すぐにはおさまらず、遅刻した経験が何度もありました。
 
 
だから私は、番組の中でも娘があまり興味がないコーナーになったらすかさず 「今のうちにトイレ行っちゃおうか」 と声をかけて、なんとかトイレに行かせていました。
 
 
こんな朝を毎日過ごしていて、職場に着く頃にはもうグッタリ。
 
 
「いつまでこんなことしなきゃいけないんだろう」 
「自分でできるのになんでしないんだろう」
「小学生になったら、本当に大丈夫かな…」
 
そんなことばかり考えていました。
 
 
布団の中で眠そうな女の子
 
 

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3.動けないのは“やる気”じゃない|2つの理由

 
 
すべての子に当てはまるわけではありませんが、年長さんで朝の支度が進まない子には、ちゃんと理由がありました。
 
 
我が家の長女の場合は、主にこの2つです。
 
 

① 視覚過敏(光がつらい)

 
長女には視覚過敏がありました。
 
 
朝の明るい日差し。
 
 
それが反射した白い床。
 
 
こうした視覚情報を、脳が処理しきれなくて疲れる・痛いという感覚になることがあります。
 
 
私は「明るい方が目が覚める」と思い、カーテン全開+照明も一番明るくしていました。
 
 
でも視覚過敏の娘にはこれが逆効果
 
 
「目が開かない」と言っていたのは、起きたくなくて言っているわけではなく、刺激が強すぎたのです。
 
 

② 手順の見通しが立たない(何からやればいいかわからない)

 
朝はやることがたくさんあります。
 
 
・起きる
・着替える
・洗顔
・ごはん
・歯みがき
・持ち物
・出発
 
 
発達凸凹キッズはここで頭の中が渋滞して、「最初の一歩」が出にくくなることがあります。
 
 
特に起きた直後は脳がまだ起動中。
 
 
「早くして」「準備して」 こういうざっくりした曖昧な指示だと、何をしたらいいのかわからず固まりやすいのです。
 
 
つまり長女は、 目を開けたいけど、
 
光の刺激が強すぎて目が開けられない
ママの指示がざっくりすぎて、何から始めたらいいかわからない
 
この2つが重なって、行動自体はできるのに動き出せない状態だったんです。
 
 
ポイントと書かれたノート
 
 

4.朝が回り出した対応2つ|光+アクションチャート

 
 
そこで私がしたことは、2つです。
 
 
① 光の刺激を減らす
 
・カーテンは全開にしないで、少し閉めておく。
・リビングの照明も、子どもが座る近くはつけない。
 
これだけで「目が開かない」と言う時間が減りました。
 
 
② アクションチャートを使う
 
もう1つは、朝何から始めたらいいかわからない子にぴったりの方法です。
 
 
それが、発達科学コミュニケーションで学んだアクションチャート。
 
 
朝の時間に「やること」を見える形にします。
 
例)
・自分で起きる
・ご飯を食べる
・お皿を片付ける
・歯磨きをする
・トイレに行く
・着替える
 
全部書きたくなるのですが、ポイントは子どもがすでにできている行動を半分は入れること
 
 
そうすると子どもが「すぐできる」と思えて、動きやすくなります。
 
 
動き始めのスタートは誰でも脳に負荷がかかりますが、発達凸凹キッズはそれが特に難しい
 
 
だからこそ、簡単にできる行動で動き出すきっかけを作ることが大切です。
 
 
そして、できるたびに「できたね」「進んだね」と声をかけました。
 
 
褒めることで行動は定着し、頑張らなくてもできることへと変わっていきます。
 
 
女性がOKの手をして笑っている様子
 
 

5.小学生になって変わった朝 自分から準備できる日が増えた成長ストーリー

 
 
アクションチャートは、長女の勝負好きな性格にも合っていました。
 
 
ゲーム感覚で楽しんで取り組み、1つできたらポイントがたまる。
 
 
週末に集計して、そのポイントでお菓子やアイスを買ったり、ゲーム時間を長くしたり。
 
 
子どもと「次の週のご褒美」を一緒に決めると、さらにやる気が高まりました
 
 
楽しんで取り組めたことで、朝の準備をすることへのハードルが下がり、少しずつ自ら動いてくれるように変わりました。
 
 
小学生になる前の今は、朝の支度を「練習できる形」に整えるチャンスです。
 
 
もし今、朝の準備で毎日しんどい思いをしているママがいたら、「できない理由があるかもしれない」という視点で、ぜひ一度見直してみてください。
 
 
登校している女の子
 
 

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執筆者:大森 あみ
発達科学コミュニケーション トレーナー
 
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