敏感さは特性?感覚過敏の子どもが安心して外出できる工夫

感覚過敏の子どもが安心して外出できる工夫を解説するトレーナーかさいさち
暑さや寒さ、眩しさに敏感で外出を嫌がる子ども。それはわがままではなく感覚過敏です。事前予告や環境調整、整えられない時の工夫、小さな成功体験が外の世界へ一歩を踏み出す力になります。
 
 

1.外出時に「暑い・寒い・眩しい」で泣き叫ぶ子ども

 
 
「暑い!」「寒い!」「まぶしい!」「もうイヤ!」
 
 
外出のたびに子どもが泣き叫んで出かけられない…。
 
 
少しのことでもすぐに癇癪になってしまい、結局お出かけを断念することも多く、そのたびに私はぐったり疲れてしまっていました。
 
 
季節が変わるたびに困りごとが変わり、『夏が終わったと思ったら、今度は寒さ…』と終わりが見えないように感じることもありますよね。
 
 
「ただのわがままなの?」「どうしたらいいの?」と悩み、ママの心も限界になってしまうこともあるでしょう。
 
 
この記事では、暑さや寒さ、眩しさといった刺激に敏感な子どもが、「外に出るのが怖い」「つらい」と感じてしまう理由と、親が今日からできる声かけや環境の工夫について、体験を交えてお伝えします。
 
 
女性が人差し指を立ててポイントと表現している様子
 
 
「この癇癪、どう対応すればいい?」と迷ったときに。
泣く・怒る・暴れる…
癇癪が起きた“その瞬間”に使える関わり方をまとめました。
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2.私も悩んだ!長女のどん底子育て体験

 
 
私の長女も、まさにそうでした。
 
 
幼稚園の頃、出かける直前に「まぶしい!」「暑い!」と泣き叫び、玄関から一歩も動けないことがたびたびありました。
 
 
夏は暑さや汗を嫌がり、冬になると今度は「寒い!」「風がイヤ!」と外に出ること自体を拒むように。
 
 
「少しくらい我慢してよ…」とついイライラしてしまい、外出前から親子でケンカになって終わることも。
 
 
私は「母親として何を間違えているんだろう」と悩み、自己嫌悪で涙する日もありました。
 
 
不安で顔を覆っている女性
 
 

3.これはわがままじゃない、感覚過敏という特性

 
 
発達科学コミュニケーション(発コミュ)を学んで初めて分かったのは、これはわがままではなく『感覚過敏』という特性だということ。
 
 
刺激に敏感な子どもは、暑さ・寒さ・光・音・肌ざわりなどの感覚刺激を強く受け取りやすいと言われています。
 
 
例えば
 
・暑さや汗が「痛い」ほど強い刺激に感じられる
・冷たい風や気温の低さが体を刺すようなつらさになる
・日差しや照り返しが「目を刺すような光」になる
 
不快な刺激が一気に不安やパニックにつながりやすい。
 
 
つまり、「行きたくない!」は、我慢不足ではなく「本当に耐えられない」サイン
 
 
それを理解したとき、私は初めて長女の困り感に心から寄り添えるようになりました。
 
 
不安な親子
 
 

4.発コミュで学んだ、親ができる声かけと環境調整の工夫

 
 
発コミュでは、子どもの行動の裏にある「感じ方」に目を向け、苦手をつつくのではなく安心を土台に関わることを大切にしています。
 
 

1. 事前予告で安心を渡す

 
「今日はお昼から公園に行くよ」
「外は寒いから、上着を着て行こうね」
「外は暑いから帽子と水筒を持っていこうね」
 
 
急な予定変更はストレス
 
 
事前に気温や体感の変化も含めて見通しを伝えるだけで安心感が増えます。
 
 

2. 環境を整える

 
・帽子、日傘、サングラスで光を防ぐ
・通気性の良い服や、タグのない下着を選ぶ
・冷感タオルや保冷剤で体温を調整する
・重ね着で温度調整しやすい服装にする
・首元や手首を温められるアイテムを用意する
・外出は短時間から始める
 
 

3. 「できた」を事実で残す

 
「玄関から出られたね」
「帽子をかぶれたね」
「上着を着て外に出られたね」
 
と、できた部分をそのまま言葉にする(ビルディング・メモリー)
 
 
『寒かったけど外に出られた』
『嫌だったけど少し歩けた』
 
そんな小さな成功が次の一歩につながります。
 
 

4. 環境を整えられないときの工夫

 
現実には、準備が間に合わなかったり、子どもが道具を嫌がることもありますよね。
 
 
そんなときは…
 
翻訳:「まぶしくてつらいんだね」「暑くてしんどいんだね」と代弁する
時間調整:「今日は3分だけ」「ここまで歩いたら帰ろう」と短時間で区切る
できた部分に注目:「ここまで来られたね」とできたことを残す
ママの安心感を渡す:「すぐ戻れるよ」「大丈夫だよ」と落ち着いて声をかける
 
 
環境を完璧に整えられなくても、ママの理解と声かけが「安心条件」になる のです。
 
 
工夫を続けていくと、長女にも変化が見えてきました。
 
 
最初は少しの違和感でもすぐに不機嫌になり癇癪になっていた外出も、今では「暑い!」「まぶしい!」と口にはするものの、大きく取り乱さずに過ごせるようになってきました。
 
 
すぐに大きな変化が出なくても、続けていけば必ず「できること」が増えていきます。
 
 
「うちの子は外に出られない」と感じているママも、自分を責めないでください。
 
 
季節が変わっても小さな成功を大事にするだけで、未来は確実に変わります。
 
 
親子が抱き合って笑っている様子
 
 
「今の対応、このままでいいのかな…」と不安になったら。
癇癪が強くなりやすい関わりと、
落ち着きを取り戻しやすくなる声かけを
今日から試せる形でまとめました。
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執筆者: かさい さち
発達科学コミュニケーション トレーナー
 
 
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