習い事を辞める判断:「続けさせたい」と思ったときに考えたい順番

習い事を辞める判断:「続けさせたい」と思ったときに考えたい順番
「習い事やめたい」そう子どもに言われたとき、私たち親はつい、やる気の問題にしがちです。習い事を辞める判断に迷った経験から、私が学んだのは「順番」でした。この記事では、判断する前に、まず見るべき子どもの状態についてお伝えします。
 
 

1.「習い事やめたい」は、やる気の問題?

 
 
習い事やめたい
 
子どもにそう言われたとき、私たち親はついやる気の問題にしがちです。
 
 
そして、すぐに続けるか、やめるかを考えてしまいます。
 
 

・ここでやめたら逃げぐせがつくのではないか。

・頑張ることができる子になってほしい。

 
 
私たちはそのように思って、がんばらせようとしてしまいます
 
 
でも、続けるかどうか考える前に、見るべきものがあるのかもしれません。
 
 
この記事では、習い事をやめたいと言う子どもの背景にあるかもしれない状態と、私たち親がもつべき視点についてお伝えします。
 
 
困っているママ
 
 

2.やりたくて始めた習い事に行き渋るようになった息子

 
 
私の息子も、小学校2年生頃から習い事に行くのを渋るようになりました。
 
 
習い事に行く前になると、「面倒くさい」と言い、表情が暗くなっていました
 
 
でも、この習い事は息子本人が「やりたい」と言って始めたもの。
 
 
初めはとても楽しそうに取り組んでいました。
 
 
習い事で自信もつき、私も嬉しく思っていました。
 
 
だからこそ私は
 
「せっかく続けて来たのに、やめるなんてもったいない」
「一つくらい特技があった方が本人の自信になるのではないか」
 
と考え、簡単にはやめさせる決断ができませんでした。
 
 
しかし、息子は平日学校から帰ってくると、ても疲れた様子が見られるようになっていきました。
 
 
毎日のように行っていた公園も、「今日はいいかな」と言って行かない日が出てきました。
 
 
この時私は、「平日は無理でも、土日なら行けるのではないか」と考え、習い事の曜日変更するなどして対応していました。
 
 
しかし、曜日変更では息子の表情は変わらず、「習い事ってやらないとだめなの?」と私に聞いてくるようになりました。
 
 
このころの私は、なんとか習い事を続けさせる方法ばかりを考えていました
 
 
泣いている男の子とお母さん
 
 

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3.学校でがんばりすぎていた息子

 
 
そんな中、Nicotto講座で学んでいくうちに、私はあることを知りました。
 
 
それは、発達の特性がある子の中には、学校という場所に適応するため、「がんばりすぎている」子がいるということでした。
 
 
息子には、自閉スペクトラム症(ASD)の特性があります。
 
 
息子は、集団が苦手で、学校という場所は、息子のエネルギーを相当必要とするところでした。
 
 
息子は、何とか学校で適応しようとがんばり、帰宅する頃にはくたくたに疲れ果てている状態だったのです。
 
 
今振り返ると、あの頃の息子は、
 
・イライラが増えていた
・家でぐったりしていた
・些細なことで涙が出ていた
・本音が出にくくなっていた
 
このような様子が見られていました。
 
 
これは、外でがんばりすぎているサイン
 
 
私は、「習い事をやめたい」のは、習い事だけの問題だと思っていました。
 
 
当時の私は、学校での負荷という視点を持っていませんでした
 
 
悩んでいる男の子
 
 

4.必要だったのは、挑戦ではなく「回復のための時間」

 
 
発達の特性を学び、がんばりすぎている息子に必要だったのは、「もっとがんばること」ではなく、「回復のための十分な休息」だということに気づきました。
 
 
その順番を間違えると、子どもが余計に追い詰められてしまうことも知りました。
 
 
挑戦の前に回復
 
 
継続するかどうかは、十分に回復してから考えることだったのです。
 
 
やめるかどうかよりも先に、
 
・家で笑えているか
・休日に回復できているか
・本音が言えているか
 
 
まず「状態」を見ることが必要だったのです。
 
 
あの頃の私は、続けさせるか、やめさせるかという「判断」に意識が向いていました。
 
 
でも本当に見るべきだったのは、子の状態でした。
 
 
続けるかどうかは、そのあとに考えることだったのです。
 
 
ポイントの積み木と人差し指で指してる手
 
 

5.子どもの「状態」を見ることの大切さ

 
 
結果的に、息子は習い事をやめました。
 
 
せっかく続けてきたことをやめてしまうのは、親としては残念な気持ちもありました。
 
 
でも、「やめてもいいよ」と言ったときの、あの息子の安心した顔を忘れることはできません。
 
 
習い事は、子どもに自信をつけてくれる貴重な経験です。
 
 
でもそれは、子どもの状態が整っている時だからこそ得られるもの。
 
 
子どもが「習い事やめたい」と言ったとき、それはやる気の問題でしょうか。
 
 
それとも、がんばりすぎのサインしょうか。
 
 
続けるかどうか判断する前に、どうか一度、お子さんの状態を見てみてください。
 
 
判断は、その後。
 
 
まずは、状態を見る
 
 
その順番をどうか忘れないでほしいと思います。
 
 
笑顔の男の子
 
 

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執筆者:三谷 のぞみ
発達科学コミュニケーション アンバサダー
 
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