母子分離不安の子の帰省に大苦戦!祖父母と楽しく過ごせる完全準備ガイド

​​夏休みの帰省、嫌だ!と子供に言われて戸惑うことはありませんか?その背景には、母子分離不安が関係していることも。この記事では、子供の特性に合った接し方を工夫したことで、家族みんなが楽になり、帰省が楽しみに変わった実体験をご紹介します。

 

帰省を嫌がる子供に困っていませんか?

 

「おばあちゃんのお家には行きたくない」と言われて悩んでいませんか?

 

孫に会えるのを楽しみにしている祖父母の気持ちを思うと、なるべく帰省したい。
子供の成長も見てもらいたい・・・そんな気持ちがある一方で、祖父母との関係や、子供の反応に不安やストレスを感じてしまうママも多いのではないでしょうか。

 

子供に「行きたくない」と言われると、つい「そんなこと言わないで。おばあちゃんたちは楽しみにしてるんだから、行こうよ!」

 

と、気持ちをなだめるように、時には無理に連れて行ってしまうこともあるかもしれません。

 

実は、私もそうでした。

 

 

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ママべったりで祖父母に懐かない娘の対応でぐったり

 

我が家の小学校1年生の娘は、赤ちゃんの頃から夫側の祖父母に慣れず、抱っこされる度に大泣きしていました。祖母が「こんなに泣かなくてもいいのに…」とつぶやいた言葉が、ずっと心に残っていて、私はその度に申し訳ない気持ちでいっぱいになっていました。

 

「泣かないで…」と祈るような気持ちで娘を預けるのですが、毎回大泣き。 最終的には祖母から「そんなに泣くならママのところに行きなさい」と、笑いながら戻されることもありました。

 

夫は「そのうち慣れるよ」と言うのですが、私は早く慣れてほしくて、そっと別の部屋に移動してみたりもしました。 それでも娘は一向に慣れる様子を見せず、年長になる頃まで、帰省時には私から離れられず、ずっとべったり。正直、娘の対応にぐったりしていました。

 

そして、後になって「母子分離不安」であることを知り、今まで試してきた、回数を重ねて慣れさせる「荒治療」は娘には全く通用しないことに気づきました。



 

母子分離不安の子が帰省を嫌がるのはなぜ?

 

母子分離不安のある子どもは、環境の変化にとても敏感で、慣れない場所や人との関わりに不安を感じやすい傾向があります。

 

例えば

 

慣れない場所で「何をしたらいいんだろう…」と戸惑う

久しぶりに会う祖父母に、苦手なことを指摘されるのが怖い

見慣れない食事や、偏食に対する声かけがプレッシャーになる

 

などが挙げられますが、我が家の場合を少しお話させていただきますね。

 

我が家の祖父はとても寡黙なタイプのため、母子分離不安のある子にとっては、久しぶりに会うおじいちゃんに対して「なんて思われているのかな…」「何を話せばいいのかな」と考えすぎてしまい、それがストレスになっていたのです。

 

また、偏食のある娘にとっては帰省中だといつも食べ慣れている味と違う料理が出てくるため、祖母の手料理が食べられないことが負担になる場面もありました。

 

更に、私にべったりな娘を見て、「今日はママじゃなくて、おばあちゃんの横に座ろうね」と祖母が気を利かせて席を決めてくれることもあったのですが、慣れない人の隣に座るというだけで不安を感じてしまう娘にとっては、それもまた大きなストレスとなっていたのです。

 

 無理に頑張らなければならない場面が続いた結果、「帰省=楽しい思い出」ではなく、「帰省=不安で苦しい時間」となっていき、帰省の度に疲れてしまい、最終的には「祖父母の家に行きたくない」とまで言うようになってしまったのです。



 

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母子分離不安の子も安心!帰省を楽しくする2つの工夫

 

母子分離不安がある子や、不安を感じやすい子にとって、「帰省」は見慣れない人・場所・習慣に触れる時間です。

 

我が家では、帰省前に少し工夫をすることで、娘の不安がグッと減り、祖父母との関係も深まっていきました。


今回は、その中でも効果を感じた
2つのポイントをご紹介します。

 

① 祖父母の情報を、写真や動画でイメージ化

1つ目の工夫は、祖父母についての情報を事前に娘に伝えておくことです。
耳だけで説明してもイメージが湧きにくいため、特に写真や動画を見せながら伝えるのがおすすめです。


我が家では、夫に祖父母の写真を送ってもらい、それを見ながら、


「おばあちゃん、お友達と旅行に行ったんだって」

「おじいちゃん、社交ダンス始めたらしいよ!」


といったように、話題としてさりげなく日常の中で娘に共有していました。


そうしていくうちに娘からも、「
おじいちゃん、おばあちゃんに会って話を聞いてみたいな」と言うようになったのです。「この人たちに会うんだ」というイメージができるだけで、慣れない場所が苦手な娘も、帰省へのハードルがぐっと下がっていきました。

 

② 家での対応を祖父母に共有する

2つ目は、家で普段うまくいっている関わり方や、避けたい対応を祖父母に事前に伝えることです。子どもにとっては、家では注意されないのに、祖父母の家では怒られたといった対応のギャップが大きな混乱や不安のもとになりがちです。

 

我が家の場合は、偏食や“ママべったり”の対応について、以前は祖母から、


「残さないで食べなさい!」

「ママがいなくても、おばあちゃんがいるんだから大丈夫よ」


と注意されることがあり、それが娘にとってはとても負担になっていました。

 

そこで帰省前に、娘の特性を伝えた上で、具体的に


「おばあちゃんのミートソースが大好きなので、お願いできますか?」
 

「⚪︎⚪︎遊びはみんなでやりたいそうなので、私も一緒に入りますね」


など、事前にこちらの希望や娘の様子を伝えておきました。

 

また、大きな声で注意されるとびっくりしてしまうため、


「何かあったら、やさしく静かに声をかけていただけると、落ち着いて行動できます」


ということも合わせてお願いしました。

​​

祖母もそれを受け止めてくれ、娘が私にべったりでもそっと見守り、 以前よりも娘のペースに合わせて関わってくれるようにもなり、帰省中のトラブルがほとんどなくなりました。

 

このような準備をしておくと、親の気持ちも安定しやすく、その安心感が子どもにも伝わります。
親が帰省に不安や緊張していたりすると、敏感な子どもはすぐにそれを感じとっしまうため親自身のストレスを減らす準備も、子どもにとっての安心材料になりますよ。

 

 

「行きたくない」が「まだ帰りたくない」に変わった娘の変化

 

娘と祖父母との関係も少しづつ変化していきました。

 

私なしで祖父母と出かけたり、「まだ帰りたくない」とまで言えるようになり、私だけでなく、家族がみんなが娘の変化を喜んでいます。

 

​​​​祖父母の家で過ごす時間は、「慣れさせること」が目的ではなく、安心できる体験を少しずつ増やしていくことが何より大切です。




 

 ぜひ、無理をせず、できるところからご家庭でも試してみてくださいね。

 

 

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<執筆者>

発達科学コミュニケーション アンバサダー

白倉ひより


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