不安になるとお腹が痛くなるのは過剰適応のサイン?頑張らせすぎない関わり方とは

検査で異常はないのに、学校のことを考えて不安になるとお腹が痛くなるお子さんの対応に迷っていませんか。言葉にできない不安を抱え、無理に周囲へ合わせる過剰適応が原因かもしれません。自信を育む頑張らせすぎない関わりで、子どもは自主的に動き出せます。

お腹が痛いは「学校に行きたくないだけ?」 検査で異常なしと言われる理由

朝の登校時間や、夜寝る前。
「お腹が痛い」「吐きそう」と苦しむ子どもの姿を見て、
病院へ駆け込んだけれど結果は異常なし。

 

先生からは「様子を見ましょう」と言われるけれど、
不安になるとお腹が痛くなるわが子を前に、

「本当はサボりたいだけなんじゃ……」

「嫌なことから逃げる癖がついたらどうしよう」


と出口の見えない不安を抱え、
どう接すればいいのか、対応に迷っているママも多いのではないでしょうか。

 

 

 

実はその症状、
お子さんが周りに合わせようと限界まで頑張りすぎている「サイン」
かもしれません。

大切なのは、体調を治そうとすることではなく、
頑張らせすぎない関わりを知ることです。

 

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不安になるとお腹が痛くなるのはなぜ?私が娘のサインに気づけなかった理由

私には、現在小学校6年生になる娘がいます。
娘が4年生のある朝、突然、登校時間に嘔吐してしまいました。

 

そこから始まった行き渋り、そして不登校に・・・。
当時の私は、目の前で苦しむ娘を見ながらも、心の中ではこんな風に思っていました。

「今まで元気に行っていたのに、なぜ?」
「お腹が痛いなんて、本当は行きたくないだけの口実じゃないの?」

 

 

 

けれど、娘の過去を振り返ってみると、
実は何年も前から「不安」のサインは出ていたのです。

 

 

低学年の頃から、行事の前になると決まって「お腹が痛い」と言い出す。
家では元気なのに、学校が近づくと顔色が悪くなる。


そんな姿を見ていたはずなのに、当時の私は娘の切実な不安に、気づいてあげることができませんでした。

 

なぜなら、娘は学校では「手のかからない、いい子」だったからです。

「この子は大丈夫」
「これくらい、みんな乗り越えていることだから」

と、娘が言葉にできない不安を抱えながら出していた精一杯のSOSを、私は見過ごしてしまっていたのです。

 

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なぜ体調不良が起きるの? 頑張り屋さんの脳で起きている「過剰適応」の正体

では、どうして不安が「身体の症状」として表れてしまうのでしょうか。

不安を感じやすい子どもは、自分の不安な気持ちを言葉にするのが苦手です。

 

 「困っている」と言い出せなかったり、
分からないことがあっても「先生に質問」ができなかったり。

 

本当は不安でたまらないのに、それを言葉にできないからこそ、

「友達に嫌われないように」
「先生に怒られないように」

と、無意識のうちに周りに合わせ、限界まで頑張りすぎてしまうのです。

 

これが「過剰適応」という状態です。

 

 


学校で「手のかからない、頑張り屋さん」と評価される子ほど、
実は心の中で処理しきれないほどの不安を抱え、無理を重ねていることがあります。


脳が「もうこれ以上は無理だよ!」と叫んでいるSOSを、
腹痛や嘔吐といった症状を通して出しているのです。

 

これは、決して「仮病」ではありません。
自分を守るために、身体が一生懸命に出してくれているサインなのです。

 

 

不安を安心に変える!今日からできる「頑張らせすぎない」2つの関わり

体調不良の原因が「不安」だと分かっても、
具体的にどんな言葉をかければいいのか
どう対応すれば良いか
迷ってしまうものですよね。

 

ママができることは「体調を治そうとすること」ではなく、
お子さんの心に安心を届けることです。

 

私が実践して効果を実感した2つのポイントをお伝えします。

 

「肯定のシャワー」で安心の土台を作る 

 

「朝起きられたね」といった当たり前の行動をどんどん言葉にして伝えてあげてください。

ポイントは「肯定8:否定2」

できないこと(脱ぎっぱなしの服など)は今はあえてスルーして大丈夫です。

 

「できていること」に光を当て、ありのままの姿を認められることで、
お子さんは「今の自分のままでいいんだ」と安心し、
それが少しずつ「自分は大丈夫」という自信に変わっていきます。

 

この小さな自信の積み重ねが、無理に頑張るのではなく、
自分の意志で一歩を踏み出す力になるのです。

 

 

 

「不安」を言葉にする練習をサポートする 

ママが「気持ちの通訳」になってあげましょう。

「今、ちょっとドキドキしているのかな?」と代弁してあげることで、
お子さんは自分のモヤモヤを「不安」という言葉で理解できるようになります。

 

気持ちを言葉にする力がついてくると、体調不良として症状が現れる前に、
自分で不安を解消し動けるようになっていくのです。

 

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自分でいってきますと動き出す関わり方

 

安心が育つと、子どもは自分の力で一歩を踏み出す

この関わりを続けて、一番驚いたこと。

それは、あれほど動けなくなっていた娘が、
自分の意志で新しい世界へ飛び込み始めたことです。

 

今では、緊張する場面でも身体に症状が出ることはなくなりました。

 

それどころか、
自分で決めてそろばんの試験に挑戦したり、
「まずは別室から」と登校を再開したり。

 

「不安があっても大丈夫」
と思える強さが、娘の中に育ったのです。

 

正直に言うと、もっと早くにこの方法を知っていたら、
もしかしたら不登校にまでならずに済んだのかもしれません。

 

もし、今、原因不明の体調不良があるお子さんがいたら、
それは言葉にできない「不安」や「ストレス」のサインかもしれません。

 

「お腹が痛い」と泣く毎日を卒業して、
お子さんが自分のペースで、自分らしく過ごせるように。

 

 この記事が、あなたとお子さんの心を軽くするきっかけになれば嬉しいです。

 





もし、あなたのお子さんが体調不良に加えて、

「ママから離れられない」
「一人で行動するのが怖い」
「外出を嫌がる」


という様子を見せているのなら。

それは、「母子分離不安」という原因が隠れているかもしれません。

 

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不安になるとお腹が痛くなる子に関するよくある質問(FAQ)

お子さんの体調不良を前に、「今の対応で合っているの?」と対応に迷っているママからよく寄せられる質問をまとめました。

 

Q1 不安でお腹が痛いと言うとき、無理に学校へ行かせるべきですか?

 A:まずは体調と心を休ませることを優先してください。
不安による体調不良は、頑張りすぎて限界を迎えた脳のSOS(過剰適応)です。
おうちで「肯定のシャワー」を注いで安心の土台を整えていけば、お子さんは自ら不安を乗り越え動き出せるようになります。

 

Q2 病院の検査で「異常なし」と言われました。それでも体調不良が続くのはなぜですか?

A:目に見えない「不安」が身体の症状として表れているからです。
内臓に問題がなくても、強い不安やストレスが自律神経を介して腹痛や嘔吐を引き起こすことはよくあります。
「仮病」ではなく、自分を守るために身体が一生懸命に出しているサインだと捉えてあげてください。

 

Q3 甘やかしていると思われないか、周りの目が気になります。
 A:これは「甘やかし」ではなく、再出発のための「安心の充電」です。
不安が強い子にとって、ママの肯定的な関わりは、心のエネルギーを回復させるためのお薬のようなものです。
おうちで安心が十分に溜まれば、子どもは自らの意志で自立に向けて一歩を踏み出せるようになります。
 

 

<執筆者>

発達科学コミュニケーショントレーナー
春元まどか






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