自分が怒られてなくても「先生が怖い」と行き渋り
「先生が怖い」
「先生嫌いだから学校行きたくない」
と、家で先生への不安や文句を言って行き渋りをするお子さんはいませんか?
また、自分が怒られたわけではないのに「先生が怖い」と言う子はいませんか?
我が家の小2の息子も不安が強い子で、保育園の頃から「先生が怖い」と言っていました。
保育園ではルールを守るタイプで、自分は怒られていないけど、一緒にいた友達が怒られた、クラス全体が怒られたという事が多かったです。
小学校に入ってもそのイメージがぬぐえず、行き渋り。
付き添い登校していたのでわかったのですが、
「そこは上履きをぬぐんだよ」
などの先生からの指示ですら、「怒られた!」と受け取っていたのです。
家で先生の話題になった時には、「先生ぶっとばす」「次に会ったら殴る」など、過激な言葉で話す事もありました。
私は「そんな事したら余計に怒られるよ」「人を殴ったらいけないよ」等と反応。
すると息子の機嫌はさらに悪化していく…そんな繰り返しでした。
小さな事で「怒られた」と感じるんだったら、集団生活はやっていけないじゃないか。
先生に息子の感じ方をたびたび共有するのも、モンスターペアレントだと思われるかもしれないし…と悩んでいました。
この記事では、「先生が怖い」と家で話してきた時に、不安な感情と上手に付き合っていけるようになる正しい共感法をお伝えしていきます。
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「先生怖い」の原因は脳!不安が強い子特有の感じ方
不安が強い子が、自分は怒られてないのに「先生が怖い」と言う。
ちょっとした指示でも「怒られた」と感じる。
不安が強い子だからこその原因が実は「脳」にあります。
(1)人の表情や声色に敏感
不安が強い子は脳の「扁桃体(へんとうたい)」という部分が敏感に働きます。
扁桃体は危険察知センサーで、人の声色や表情のちょっとした変化にもすばやく反応。
先生が真顔だったり、声が低いだけでも「怒っている」「先生怖い」と感じるのです。
また、怒られた子が落ち込んでいる様子にも敏感。
「○○くん大丈夫かな」
「クラスのこのピリピリした空気に耐えられない」
どの子も感じる緊張感ですが、不安が強い子にとっては何倍も強く感じられ、「先生が怖い」の感情が高まっていきます。
(2) 予測できないことが苦手
不安が強い子は、「見通しを立てる・状況を整理する」脳の働きがうまく機能しづらくなります。
「この先生は何をしたら怒るんだろう」
「次は自分が怒られるかもしれない」
「怒られたら、どうなっちゃうんだろう?」
といった予測不能な展開に、脳が危険を感じて不安が強くなるのです。
では、子どもが「先生が怖い」と言ってくる時に、どうしたら不安をやわらげる事ができるのでしょうか。
次にお伝えしていきますね。
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先生不安をやわらげる正しい共感法とは
子どもが「先生が怖い」と話してきた時の正しい共感法のポイントは、否定も肯定もしない共感法です。
おすすめの言葉は「そうだったんだ」です。
この言葉は否定も肯定もせず、子どもの言い分をそのまま受け取る言葉だからです。
ポイントは2つです。
否定しない
「気にしすぎだよ」
「それは○○が悪かったからでしょう」
子どもの言う事を否定したり、「それは怒られても仕方ないよ」と正論を言うことってありますよね。
すると子どもは、「ママはわかってくれない!」と感じ、余計に言い合いになったり、もうママには話さなくなったりと、悪循環に陥ります。
色々言いたくなるけど、ぐっとこらえて「そうだったんだ」で聞いてみてください。
また、「先生嫌い!いなくなればいい!」等、子どもが乱暴な言葉を使って話しても、「そんな事言わないの!」と否定をすると、子どもの感情は更に爆発。
そんな時は「そのくらいの気持ちだったんだね」と気持ちを受け取ってみてください。
肯定し過ぎない
「それは怖いね!」
「先生はそんな事言ったの?ひどいね!」
子どもを受け入れている言葉なのですが、不安が強い子はネガティブな記憶が残りやすいので、ママが共感しすぎると、更に「先生怖い」のイメージが強く残ります。
「先生=怖い」のイメージが固定化し、例え先生が優しくしてくれても、「先生は怖いから。これはたまたまだ」等と、ポジティブな記憶が残りにくくなってしまいます。
そんなときは「そうだったんだ」の魔法のあいづちで、話を聞いてあげてください。
そして、「何があったの?」と聞いて話ができそうであれば、頭の中でもやもやしている事を言葉にするお手伝いをしてあげます。
先生が怖い不安をママに話せると、「何かあったらママに話せば安心する」という経験を積み重ねる事ができます。
何のストレスもない学校生活はあり得ないので、ストレスがあっても誰かに話して乗り越える力を育てることで、一生モノの生きる力になります。
「先生嫌い」と言う不安が強い息子の成長
私は発達科学コミュニケーションで学ぶようになり、子どもの不安に巻き込まれない共感ができるようになってきました。
「先生怖い」には「そうだったんだ」と答え、子どもの過激な言葉には反応しないようにしました。
「あの先生嫌い!今度会ったらぶっとばす!」など、激しい言葉でストレスを吐き出す事があるものの、不安が強い息子は実際に先生を殴ったりする事はありません。
次に会った時には普段の様子で対応しています。
以前なら学校で嫌な事があった当日には何も言わず、「もう行かない」などの100%拒否の態度で表す子でした。
今は、その日のうちに「先生が嫌だった!」と話すように。
時には、先生に直接「やらない」と言う等、不安な事を意志表示する事ができるようになりました。
人生を生きていく中で、不安はゼロにはならない。
不安との付き合い方を学ぶことは一生の宝物になります。
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<執筆者>
発達科学コミュニケーション アンバサダー
松原みのり