教室の前で足が止まるお子さんに悩んでいませんか?
学校を行き渋り、何とか学校までは行けるけど、教室の入り口で足が止まってしまい、教室に入れないお子さんはいませんか?
せっかくここまで来たのにどうして教室に入れないの?
帰りたいって言われたらどうしよう・・・
学校へは行って欲しいけれど、無理して行かせてもいいものなのか・・・悩む方もいるのではないでしょうか?
母子分離不安の子は様々な理由から登校渋りにつながることがありますが、中には学校に行けるのに教室に入れないというケースもよくあるんです。
このような場合に、
背中をおして無理やり教室に入れる
先生やお友達にお願いして連れて行ってもらう
という対応は逆効果です。
なぜなら、無理な背中押しをすることで余計に不安が強くなってしまい、ますます行き渋りが悪化する可能性があるからです。
そこで今回は、学校には行けるけど教室に入れない母子分離不安の子の行き渋りに効果的な対応のコツをお伝えします。
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娘の行き渋り対応に苦悩していた以前の私
学校までは来れたのに教室に入れない我が子を見ていると、
このまま先生に任せて行かせた方がいいの?
それとも家に帰った方がいいの?
どう対応すればいいかわからず、お母さんも辛いと思います。
以前は私もその1人でした。
私の娘は母子分離不安の小学生です。
1年生の時、毎朝行き渋りをして学校まで付き添いをしていました。
登校中の道のりは笑顔も見られているのですが、いざ学校に着いて教室までの階段を登り始めると途端に足取りが重くなるのです。
そして、教室の前に着くと固まってしまい、動かなくなる娘。
担任の先生からは、「しばらくすれば楽しそうにしています」「朝だけなので安心してください」と言われ、嫌がる娘を無理やり教室に入れて先生に引き渡す毎日でした。
私の娘のように、教室に入ろうとすると動けなくなってしまうのには、無自覚な要因が隠されています。
嫌だから入らないのではなく、体が拒否反応を示していて入ることができないのです。
自分自身でも、なぜ体が動かないのかがわかっていないため、
何でここまで来れたのに教室に入れないの?
お友達が待っているから行っておいで!
と言われたところでどうすることもできないんです。
教室に入ることができずに一番苦しんでいるのは子どもです。
母子分離不安の子が学校まで行けるのに教室に入ることができないのはいくつかの特性が関係しています。
ここからご紹介していきますね。
母子分離不安の子が「教室に入れない」3つの理由
漠然とした不安を感じやすい
母子分離不安の子は不安を抱えやすいという特性があります。
脳にある不安を感じる部分が過敏に反応しやすいため、脳のストレスに対して過剰に反応してしまい、些細なことにも不安を感じてしまうのです。
不安というものは対象がはっきりしていません。
そのため、何がそんなに不安なの?と質問しても本人も答えられないのです。
また、母子分離不安の子は抱えている不安の強さを言葉にすることが難しいため、見過ごされてしまうケースも多くあります。
知らず知らずのうちに不安が膨らんでいくと、いつしか体が拒否反応を示すようになり、教室に入れないという形で現れるのです。
感覚の過敏さ
・教室のざわざわした音がつらく感じる
・雨の日のじめっとした空気が苦手
・給食のにおいで気分が悪くなってしまう
このような感覚の過敏さは、気にならない人には理解が難しいことや、本人にも感覚の過敏さがあるという自覚がないことも。
学校のように集団生活の場においては、甘えやわがままと捉えられ、見過ごされてしまう危険性があるため注意が必要です。
ネガティブな記憶を残しやすい
母子分離不安の子は、楽しかった記憶よりも嫌な記憶の方が残りやすいという特性を持っています。
・授業中に怒っている先生が怖かった
・お友達が後ろからぶつかってきてびっくりした
・わからないことがあって困ってしまった
教室で過ごす中でのネガティブな経験が積み重なることで、「教室=嫌な場所」というネガティブなイメージを作ってしまうのです。
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教室に入れない子にはこう対応する!実践済み3ステップ
では「学校には行けるけど教室に入れない」タイプの登校しぶりにはどう対応すればいいのでしょうか?
不安を一緒に見つけること
まずは、お子さんと一緒に不安を見つけてあげましょう。
脳が不安で支配されている時に「大丈夫!」と言われても、言葉を受け取ることはできません。
かえって自分の不安を理解してもらえなかったと、安心できなくなってしまうのです。
大切なのは、何を不安に感じているのかを見つけてあげることです。
・今日の授業で何をするのかわからなくて不安なんだね
・お友達と仲良く過ごせるかが心配なのかな?
・困ったことがあっても先生に聞けないと思っているんだね
自分が何に不安を感じているのかを言葉にして伝えてあげることで、抱えている不安を落ち着けることができます。
見通しを立てること
わからないことに対しての見通しを立ててあげましょう。
どんなスケジュールで過ごして、自分がどう動けばいいのかが具体的にわかることで安心して過ごすことができます。
なぜなら、母子分離不安のある子は突然の予定変更に対応することが苦手だからです。
見通しが立たないことでパニックになってしまい、動けなくなってしまうこともあるのです。
・国語と算数のお勉強をしてから、お休みの時間があるよ
・給食が終わってから、掃除をしたらおうちに帰れるよ
・3時間目は国語って書いてあるけど、外に出てお花を見にいくみたいだよ
というように、先生と情報を共有して、授業の内容など事前にわかっていることを娘に伝えたことで、安心して過ごせるようになっていきました。
スモールステップで
教室の中でもここなら大丈夫!という場所を見つけてみましょう。
この時にやってはいけないのが、「決められた席に座ろう!」と無理に教室へ入れようとすること。
集団生活が苦手な母子分離不安の子には少しずつ安心できる範囲を広げていくことが鉄則です。
娘の場合は、ろう下側の一番前を指定の席にしてもらいました。
一番前ならお友達の声の影響が少なく、先生の目も届きやすいこと
辛くなった時にすぐに教室から出られる
といった安心感から、ここなら過ごせるという場所を見つけることができました。
このような対応をしたことで、毎朝教室に入れずに固まっていた娘ですが、少しずつ教室に入ることができるようになり、最終的にはお友達や先生と楽しく過ごすことができるようになりました。
いかがでしたでしょうか?
母子分離不安の子が教室に入れるようになるためには、
・不安を探して言葉にして伝えてあげること
・見通しを立てることで安心させてあげること
・スモールステップでここなら大丈夫という場所を見つけること
この3つが対応のポイントになります。
教室に入れず行き渋るお子さんに悩んでいるお母さんのヒントになれば嬉しいです。
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<執筆者>
発達科学コミュニケーションアンバサダー
さいとうほのか