学童に行きたくないのはわがまま?まず見てほしい子どものサイン
「学童に行きたくない」
突然言われると、仕事に行く準備をしながら、どう対応すればいいのか困ってしまいますよね。
特に、今まで行けていた学童に急に行き渋るようになると、
「友達トラブルがあったのかな?」
「つまらないだけ?」
「わがままを言っているのかな?」
と理由を探したくなることもあると思います。

本当は「今日は家に帰っておいで」と言ってあげたい。
けれど、仕事があるから簡単には休ませてあげられない。
そんな板ばさみの中で、ママが不安や焦りでいっぱいになることもありますよね。
結論からお伝えすると、子どもの「学童に行きたくない」は、わがままではなく、不安が強くなっているサインかもしれません。
この記事では、学童に行けなくなった息子が、再び自分から通えるようになった体験をもとに、子どもが学童を行き渋る理由と、不安に合った関わり方をお伝えします。
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行けていた学童に突然行けなくなった息子
小学1年生の夏休み、息子は毎日、朝から夕方まで学童を利用していました。
最初は問題なく通えていたので、私は安心していました。
ところが、前日の夜になると、
「明日、学童ある?」
と毎日確認してくる事が増えてきました。
そしてある朝、送迎の車の中で、それまで我慢していた気持ちがあふれ出すように、息子の感情が爆発しました。
大泣き
暴れる
「行きたくない」と叫ぶ
突然の出来事に、私は戸惑うばかりでした。

けれど、現実は待ってくれません。
仕事がある。
出勤時間も迫っている。
急に休むこともできない。
焦った私は、
「わがまま言わない!」
「行くしかないでしょ!」
と、怒って無理に行かせようとしていました。
その日を境に、息子は学童に行けなくなりました。
有給を使い、祖父母に頼りながら、なんとか過ごす日々。
有給はもう残っていない。
職場にもこれ以上迷惑はかけられない。
「どうしたらいいんだろう」
そんな不安と焦りでいっぱいでした。
そのときの私は、息子の中に不安がたまっていることに気づけていなかったのです。
学童を行き渋る理由は、過ごし方が見えない不安でした
学童は、子どもにとって楽しい場所に見えるかもしれません。
けれど、不安が強い子にとっては、学校とは違う難しさがあります。
たとえば、
● 誰と何をして過ごすかを自分で決める
● 学年やクラスが違う子と一緒に過ごす
● 人前で役割を任されることがある
このように、学童には「自分で考えて選ぶ場面」がたくさんあります。
不安が強い子にとって、この自由さが負担になることがあります。
息子も以前、
「1組と2組が一緒になるのが嫌」
「前で号令をかけるのが嫌」
と、不安に思っていることを時々話してくれていました。
けれど当時の私は、
「友達が多くていいじゃん」
「みんなもやっていることでしょ」
と軽く返してしまっていました。
今ならわかります。
息子は、学童が嫌いだったのではありません。
学童の中で、どう動けばいいのか、誰と過ごせばいいのか、どう振る舞えばいいのかがわからず、困っていたのです。
子どもの「行きたくない」は、場所そのものが嫌というより、
「どうしたらいいかわからない」
「失敗したらどうしよう」
という不安から出ていることもあります。

だからこそ必要なのは、「とにかく行かせる」ことではありません。
子どもが不安で止まっていることに気づき、安心を届けることなのです。
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学童で過ごせるようになった3つの安心の届け方
ここでは、実際に息子の安心につながった3つの関わり方をお伝えします。
「行きたくない」を否定せず、気持ちを受け止める
まず変えたのは、「行きたくない」と言ったときの受け止め方です。
「行きたくない」と言える安心がないと、子どもは何に困っているのかを話せないからです。
子どもの気持ちは否定せずに、
「そっか、行きたくないんだね」
「嫌だったんだね」
「ドキドキするよね」
と受け止めることから始めました。
すぐに理由を聞き出そうとしなくても大丈夫です。
安心できると、子どもは少しずつ自分の気持ちを話せるようになります。

以前の私は、仕事に間に合わない焦りから、
「行くしかないでしょ」
「わがまま言わないで」
と言ってしまっていました。
けれど、このような言葉は
「わかってもらえない」「怒られる」と感じて、さらに動けなくなってしまうのです。
学童の中に安心できる環境を作る
次にしたのは、学童の中で息子が安心できる場面を作ることでした。
学童の先生に、息子が好きなことや苦手に感じている場面を伝えました。
息子は「パズル」や「ポケモンの本」が好きだったので、先生がその環境を作ってくれ、一緒に楽しむ事をしてくれました。
また、
「先生、会えて嬉しいって言ってたよ」
「また一緒に遊びたいって言ってたよ」
と先生の言葉を間接的に伝えることで、
「ここにいて大丈夫」という安心につながっていきました。
短時間から始めて「行けた」を積み重ねる
最後に大切にしたのは、いきなり大きな目標を立てないことです。
不安が強い子に、いきなり
「毎日行こう」
「夕方まで頑張ろう」
と求めると、ハードルが高すぎて動き出しにくくなることがあります。
そこで、まずは週1回から始め、短時間から少しずつ進めました。
また、迎えの時間を息子に選んでもらうこともしました。
「◯◯時か◯◯時、どっちがいい?」
「今日は何時までなら行けそう?」
と聞くことで、息子自身が「自分で決める」経験を重ねられるようにしました。
「行かされた」ではなく、
「自分で決めて挑戦できた」
という経験が、次の自信につながっていきます。

安心が届くと、子どもは自分の足で一歩を踏み出せる
学童に行けなくなってから半年後、
息子は、自分から車を降りて学童へ向かいました。
その背中を見たとき、胸がいっぱいになりました。
その後、息子は、
● 行きしぶらずに通えるようになった
● 「もっと遅く迎えに来て」と言うようになった
● 友達との関わりが増えた
● 合同保育にも抵抗なく参加できるようになった
という変化を見せてくれました。
子どもの「学童に行きたくない」は、ママを困らせたい言葉ではありません。
同じように悩んでいるママがいたら、
「わがままを言っているんじゃない」
「今、不安を感じやすい状態なんだ」
見方を少しだけ変えてみてください。
関わり方が変わると、子どもの表情は少しずつ変わっていきます。
この経験が、今悩んでいる誰かの安心につながりますように。
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学童に行きたくない子どもへの対応でよくある質問(Q&A)
A:学童に行きたくないと言うのは、わがままではありません。
前は行けていたのに急に嫌がる場合、学童の中で「何をして過ごせばいいのか」「誰と遊べばいいのか」が見えず、不安になっていることがあります。まずは叱って行かせようとするより、「行きたくないんだね」と気持ちを受け止めることが大切です。
A:理由がすぐに言えないときは、無理に聞き出さず、安心して話せる状態を作ることが先です。
「何が嫌なの?」と急いで聞くと、子どもが答えられずに固まってしまうことがあります。「嫌だったんだね」「困っていたんだね」と受け止めながら、学童での過ごし方や苦手な場面を少しずつ一緒に整理していきましょう。
A:学童に行き渋る子には、安心できる材料を作り、小さく挑戦する関わり方が効果的です。
たとえば、先生に子どもの好きなことや苦手な場面を共有する、学童で楽しめる活動を用意してもらう、短時間や週1回から始めるなどです。「行かされた」ではなく「自分で決めて行けた」という経験が、次の自信につながります。
<執筆者>
アンバサダー 秋葉えり




