嫌な授業を休んだり、苦手な授業の日は休む子は怠けているのではないのです。
今回は、五月雨登校する子への対応をお伝えします。
そもそも五月雨登校とは?
1日休むと、2、3日行けない日が続く。1週間休むこともありました。
しかし、期間が空くとまた行きたくないと休んでしまうことが続きました。

月曜日だけ学校に行きたくない小学生は甘えている?
嫌な苦手な仕事があると思うと、足取りも重くなります・・

そんな言葉をかけて、子どもの背中を押そうとしていました。
月曜日になると「学校に行きたくない」と行き渋る小学生の息子は甘えているのだろうという思いがあったのです。
行ける日もあるし、学校に行けば、ちゃんとやっているのだから、そのうちまた行けるようになると思って、様子をみていました。
まさか、行き渋りから始まり、不登校、その後も行き渋りが続くことになるとは思いませんでした。
行き渋りの日を繰り返していると、今日は行ける?行けない?
学校に行った日は、ほっとした顔をして、行けなかった日は、落胆する。
私も毎朝時計と子どもの様子をみてはヤキモキする日々が続き、疲れて切ってしまいました。
ですが、そんな私の様子を見ていた子ども自身も、登校と欠席することへの狭間で苦しい思いをしていたのです。
行き渋りは子どものSOSだった

月曜日になると「学校に行くたくない」と行き渋る小学生の息子は、
土日など、休んでいる日は楽しく過ごしていたのに、月曜の朝になると、途端に朝起きれなくなる。
時には、腹痛や頭痛がするということが多々ありました。
これらの症状は、息子のように不安が強く、人一倍繊細な子の脳の特性が関係していたのです。
人一倍繊細な子の脳の特性と五月雨登校の関係
不安が強くて、人一倍繊細な子は、人より周りの情報を必要以上に感じ取りやすい脳の特性があります。
繊細な子は、よく気が付くことができるので、周りの大人の感情も敏感に感じ取ってしまいます。
また、頑張れるところまで、頑張ってしまいできてしまうこともあるので、その子のしんどさや我慢していることは、一見周りの親や先生からはわかりにくいことがあります。

そのため、家でも学校でも、理解されずに、怠けているんじゃないか、甘えなんじゃないか
と思われてしまい、常にフル稼働状態。
心と体を休める場所がなく、エネルギーがなくなってしまうのです。
知らず知らずのうちに、子どもを頑張らせすぎていたことに、当時の私は気づきませんでした。
五月雨登校の時に効果があった対応
我が子の脳の特性に気づいてから、月曜日の朝に「学校行きたくない」と行き渋る小学生の息子に対し、対応を変えることにしました。
私がしたことは、親からの考えを押し付けるのではなく、子どもの意見を待ち、肯定することです。
まずは、子どもに考えさせて子どもからの言葉を待ちます。
子どもはどうしたいのか?という意見を受け止めながら、一緒に考えるスタンスです。
〜しなさい、〜した方がいいよと言いたくなる気持ちもよくわかります。
大人側の意見は一旦、置いておくことをやってみてください。
アドバイスしないということです。

自分の意見を受け入れてもらえたという安心感が子どもの自信に繋がり、動き出すエネルギーに変わります。
また、「学校から帰ってきたら、おやつは何にする?」というような
帰ってきてからの楽しみを想像できるようなごほうびの質問をすることをしました。
こうすることで、帰ってきたら好きなおやつが待っているという楽しみを頑張るエネルギーに変えて動き出すことができるのです。
五月雨登校はずっと続くわけではない
いつの間にか苦手だったことが克服している場合も少なくないのです。
一緒に考えるスタンスで親子の会話を楽しんでいきませんか?
