学校に行ったり行かなかったりする!五月雨登校の子の行動力が上がるママの声かけポイント

行き渋りを繰り返す、家ではダラダラ過ごす、外出に誘っても行きたがらない子どもが心配になっているお母さんはいませんか?五月雨登校になり、外に出るのも嫌がる息子の対応に困っていました。今回は、五月雨登校の子の行動力が上がるママの声かけポイントについてお伝えします。

家でばかりダラダラする子どもが心配になってませんか?

 
1日中家でダラダラ過ごしている、外出に誘っても行きたがらない子どもが心配になっているお母さんはいませんか?
 
五月雨登校の子は、学校に行ったり行かなかったりするので、普段の外出さえも嫌がるようになってくるため、このまま不登校になるのではと心配になることも。
 
我が家には、分離不安っ子の小学5年生の息子がいます。
声をかけても、返事もしないでスマホやゲームで遊んでいる姿を見て、「まだ準備やってないの?!」「早くしてー」と行動を急かすようなことをよく言ってました。
 
子どもは「は?うるさい」と逆ギレしたり、イライラして暴言を吐くことも・・「行っても楽しくない」「行かない方がいい・・」とネガティブ発言。壁を叩いたり、トイレに閉じこもったりすることもありました。
 
イライラ、暴言、ネガティブな子どもの言動に振り回されて、ママはイライラしてしまう。子どもは叱責されることが増えてしまい、家の中が嫌な雰囲気になるばかりで、親子ともに辛い状況でした。
 
 

無理にでも外に連れ出そうと必死でした

 

小学2年の夏休み明け前から、だんだんと行き渋るようになりました。9月から不登校に。
自分に自信がもてず、人の目を気にするようになりました。不登校になり、一度は復学するもその後行き渋りが続き、五月雨登校になりました。
 
小学校に入学した当初はあった、前向きな行動や言動が見られなくなっていました。「いろんなことに挑戦してみたい」「元気で前向き」といった、いわゆる“子どもらしさ”が欠けてしまった状態だったのです。
 
当初はどうして、息子はイライラしたり暴言を吐くのか、その原因を考えずに塞ぎ込んでいた息子の姿をみて、イライラするばかり・・・
向き合おうとすればするほど、理由がわからず疲弊していました。
 
家にずっといることが心配になり、なんとか外に連れ出そうと必死でした。
 
 

分離不安っ子が外に行きたくないわけ

 
分離不安が強くなっている時は、外出することを嫌がります。その原因として、先の見通しを立てるのが苦手、ネガティブな記憶が脳に残りやすい脳の特性があります。
 
お母さんがいくら「大丈だよ。行けば楽しいよ。」と言っても、子どもにとっては大丈夫だと思えないのです。これは、子どもが悪いのではなく、脳の特性があるからです。
 
繊細気質の息子は、自分に自信がなく、不安や緊張を感じやすい。学校に行くと、人が怒られてる姿をみると辛くなってしまい、自分らしさが出せなくなる。
周りの大人の感情を敏感に感じ取ることがあるため、家でも家族の雰囲気を感じ取り、自分から行動できなくなっていたのです。
心休まる場所がなかった息子。。
 
不安が溜まっていくことで、不安が溢れ出し、行き渋りや外に行きたくないとなってしまうのです。子どもの脳の特性を知った上で、不安を和らげる対応をしていきましょう。
 
 

五月雨登校の子の行動力が上がるママの対応

 
不安が強い、分離不安っ子の行動力をあげるコツをお伝えしますね。
 
分離不安っ子の見通しを立てることが苦手な特性があるので、時間感覚を身につけることが大切になってきます。子どもを誘う時は、声かけを少し工夫をしてみました。
 
子どもを誘う時は、必ず事前に話しておく
先の見通しを持つことが苦手な子には、事前に話すようにすることで、見通しを持つことができ、不安が和らぎます。気持ちの準備をする時間になるからです。
できる時は1週間前から、予告しておきます。前日には、子どもに伝えておくようにするとスムーズに出かけられるようになりました。
 
 
ワクワクするような声かけで誘う
ただ、誘うのではなく、ワクワクするような声かけをプラスすることで息子の外出する機会が増えました。その場所に行くと、こんな楽しいことがあるよ、面白いことができるんだよ、と伝えることがポイントです。
 
今では、脳の特性を知りママの対応を変えたことで、お出かけの際の親子でイライラすることがなくなりました。
 
 

子どもの気持ちを認めたらお出かけがスムーズになりました!

 
それでも、行きたくない日もあります。
「行けない日もあるよね、そんな日もある」と子どもの気持ちを認めてあげて、無理には連れて行こうとはせず、子どもが自分から動き出すまで待つことです。
 
そうすることで、一言声をかけるだけで準備を自分からするようになり、お出かけもスムーズになりました。
 
 
 
 
執筆者: 西田 奈央
(発達科学コミュニケーション トレーナー)
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