なにに対してもやる気がないと感じるADHDグレーゾーンの子どもの対応に悩んでいませんか?それはもしかしたら自信を失っていることが原因かもしれません。子どものやる気アップにつながるお母さんの声かけをお伝えします!
1.実はADHDの特性がなくてもやる気が出ない日本の子ども達
小さい時は好奇心旺盛だったのに、年齢が上がるにつれて毎日ゴロゴロしていたり、なにかに誘ってもやろうとしない…子どものやる気がないと感じていませんか。
実は、この状態は発達障害やADHDの特性があるなし関係なく、日本全国のお子さんにもみられる現象のようです。
内閣府の調査結果を見てみると、日本の若者のうち、自分自身に満足している者の割合は57%でした。
2024年度の調査では43.6%だったので、一時期より少しアップしたものの欧米4か国(アメリカ、フランス、ドイツ、スウェーデン)と比較すると最も低い数値となっています。
※内閣府 満足度・生活の質に関する調査報告書2024 ~我が国のWell-beingの動向~/NHK WebNewsより参照

満足度が低いということは、ストレスや不安が多いことの現われとも考えられます。
そんな状態では子どもたちも「やる気」が出しにくいのも仕方ないかもしれませんね。
ではそもそも、「やる気」はどうしたら出るのでしょうか?
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2.ADHDグレーゾーンの子どものやる気の源は「自己効力感」
やる気のあるなしは、もともとの性格が関係するんじゃない?と思った方!実は、そうではないんです。
子どもは本来好奇心があって、知りたい!やってみたい!という気持ちを持っています。
それなのに、一体なぜやる気が出なくなるのかというと、失敗体験や叱られ体験などを積み重ねてきたことによって、自信がなくなっているからなんです。
自信にはいくつか種類がありますが、やる気を出すためには自己効力感が必要です。
自己効力感とは、自分が行動を起こしたことで効果があると思える自信を意味します。
例えば、テスト勉強のとき自己効力感が高い子は「勉強すれば良い点数が取れる!」と思っているので、テスト勉強をします。
しかし、自己効力感の低い子は、「勉強したってどうせ…」と思って勉強することにチャレンジできないのです。
とくに、ADHDグレーゾーンの子どもはイヤな記憶をため込みやすいという特徴があります。
その特徴から、失敗したことが強く記憶に残っていて忘れられないことがあり、失敗を恐れて行動することができなくなってしまいます。
それが周りからみると「やる気がない」と見えてしまっていることもあるのです。
そんな子どものやる気を引き出すためには「子どもの自信を取り戻す」必要があります!
3.そんなことでいいの?子どものやる気スイッチをオンにする意外なママの声かけ!
自己効力感に直結するおススメの声かけを一つご紹介します。
それは、子どもに感謝を伝えること!
やる気がない子に自信を持たせ、行動させるのに効果的なママの声かけは肯定する!これに尽きます。
肯定とは「褒める」ということなんですが、褒めるといっても
「すごーい!」「えらーい!」
と言った言葉ではなく、「僕って、私って、受け止められている!」とお子さんが思える声かけをしてあげるということです。
その効果的な肯定の仕方の1つが「感謝する」ことなんです。
え⁈そんなこと、もうやってるよ!と思われるかもしれません。
ところが、ADHDグレーゾーンの子どもは日常的に叱られていることが多いので、褒められる場面が少なかったりします。
また、自己肯定感が下がっている状態ではこちらが思う以上に伝わっていないということも多いのです。
そこで、今日からどんな小さなことでも感謝を伝えるということを意識してみてくださいね!

例えば
「産まれてきてくれてありがとう」
こんなひとことでOKでなんですよ。
いかがでしたか?
やる気が出ないADHDグレーゾーンの子には、まずはお母さんの肯定的な声かけで自信を取り戻すことが最優先!
お子さんのやる気をスイッチをオンにできるのはお母さん、あなたです!ぜひ、感謝を伝えてみてくださいね。
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執筆者:水本しおり
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)