お子さんがゲームをなかなかやめられずにイライラしてしまうことはないですか?発達障害のお子さんの行動の切り替えが遅いと、日常生活の中で困る場面がよくありますよね。そんなときにお母さんができる「楽しく切り替えられる意外なコツ」をお伝えします!
1.イライラするくらいなら発達障害の子にゲームは与えない方がいいの?
お子さんがゲームをなかなかやめられず、イライラしたことはありませんか?
「そろそろやめなさいよー」と初めはやさしく言うものの、返事をせず無視していたり、全然やめなかったりすると、結局最後には「いつまでやってんじゃい!?」と怒ってしまい、お互いイライラ…
ということを経験したことがある方は多いと思います。うちの子もゲーム大好きなので、なかなかやめられない状況はよくわかります。
これってゲームが良くないのでしょうか?「一度始めたらやめられないから、ゲームはさせたくない」という思いもよくわかります。
しかし、問題は本当にゲームでしょうか?確かに、ゲームは「もっともっとやりたい」という欲求を起こすよう上手に作られています。
でも、切り替えることが得意な子は、ゲームをやっていてもスッと止めることができますね。
つまり、発達障害の子どもがゲームをやめられない原因は、ゲームだけにあるわけではないということです。
今日は、ゲームの魔力に取りつかれやすくなかなかやめられない発達障害の子どもが、ゲームをやめる行動に移せる意外な一手をご紹介します!
2.「ゲームをやめたくてもやめられない」という発達障害のお子さんの行動の理由
では、そもそもなぜ、ゲームを止めたくてもやめられないということが起きるのでしょうか?
行動だけを見ると、ゲームをやめないのでイライラしてしまうと思いますが、その奥で起きていることが分かるとイライラが少し収まるかもしれないので、ご説明しますね。
発達障害のお子さんがゲームを止めたくてもやめられないのは、
・やりたいことに対して、やめる力が弱い
・やりたくないことに対して、やる力が弱い
という「気持ちを切り替えるのが苦手」な特性をもっているからです。
これは脳の発達の凹凸が影響しているので、自分でコントロールするのはなかなか難しいことです。
気持ちの切り替えが遅いから、
・「なんでいつもやめられないのー!!」と怒られても
・やる前に「今日はちゃんとやめようね!」と約束しても
・約束したときは本当にやめようと思っていても
いざ始めるとやめられない!となってしまうのです。こんなときはどうしたらいいのでしょうか?
3.ゲームからの切り替えが遅い子には、ゲームよりも魅力的なご褒美が効く!
ゲームを終えるタイミングを予告するのも大切ですが、今日ご紹介したいのはご褒美です!
なかなかやめられないことをやめるには、エネルギーがすごく必要になります。
大好きなゲームをやめるには、切り替えの遅い発達障害のお子さんは、とても頑張らないとやめられないのです。
だから、「ゲームをやめてもいいか♪」と思えるようなご褒美をゲームの後に用意しておいてあげてください!
「ゲームここまでやったらアイス食べよう!」でもいいですし、
「ゲームここまでやったら一緒にトランプしよう!」でもいいと思います。
お母さんも子どもも「このご褒美をゲットしてもいい」と思えるものならなんでもいいです!
子どもが「行動を切り替える価値がある!」と思えるようなご褒美にすることがポイントです!ゲームの後に宿題なんて用意していたら、それこそゲームがやめらないかもしれません。
楽しそうにやっているゲームをやめるには、それ以上に楽しそうな「ご褒美」を!
日常生活の中から、発達障害のお子さんにとってゲームに勝りそうな「ご褒美」を探してみてくださいね!
執筆者:水本しおり
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)