最近、すぐ怒る・イライラしてる・すぐ泣く…。それ、子どものストレスサインかも!問題行動に見えますが、叱る対応は実はNG!ADHDグレーゾーンの特徴から来ていて自分ではどうにもできないこともあるので、お家での過ごし方が大切です。
1.すぐイライラする・怒る・泣く…この時期起こりやすい子どもの状態
2学期も後半に差し掛かってきた今の時期は、行事が目白押し!
運動会や音楽発表会、作品展などそれぞれの地域の園・学校でやるものは違えど、なにかしらの行事があったりして練習や準備に忙しくなりますね!
また、テストなどもあって、受験を視野に入れているお子さんがいるご家庭では段々とピリピリしたモードになっている、なんてこともあるかもしれません。
こんな風に刺激やストレスが多いこの時期は、子どもたちに体調や気持ちの変化が出やすいです。
そうすると、「朝起きられない」とか「すぐイライラしてる」「泣きやすい」「登校や登園を拒否する」などといった様子が見られるお子さんも増えてきます。

文部科学省の調査では、子どもの不登校や心身の不調に関する相談件数は年々増加傾向にあるそうです。
とくに2学期の後半は学校行事やテストなどでストレスを感じやすい時期とされています。
※参考:文部科学省「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」より
がんばり屋タイプだったり、繊細な子や発達障害グレーゾーンの傾向のある子はストレスを溜め込みやすいということがあり、よりこういった状態を起こしやすいとも言われています。
そんな子どもの「いつもと違う」様子に、気付けていますか?
そのいつもと違う様子は、子どもからのストレスサインかもしれません。
2.気になる子どもの様子はADHDグレーゾーンの子どものストレスサインかも
子どもの様子が「いつもと違う?」と感じたときには、いつもより気を付けて普段と違うところや変化を見てほしいと思います。
中でも、注意欠如・多動症(ADHD)グレーゾーンの子どもは脳のはたらきから起こる特性を持っているので、刺激に敏感でストレスを感じやすい、感情の切り替えが苦手でイレギュラーなことに対応できず本人も困っているといったことが起こっているかもしれません。
ほかにも、記憶する力に苦手があってみんなと同じように覚えていられなかったり、理解力の苦手さから、指示をスッと聞けないことがあるなどから、注意や指摘をされる場面が増えてしまいます。
そのため、普段と違う活動をしたりイレギュラーな時間割などが増えるこの時期は、環境の変化や周りの人との関わりに強いストレスを感じやすいんです。

そんな子どもたちは、実は活動中本人は必死なのですが、指示の意味が理解できず行動にならなかったり、注意されても反省しているように見えなくて余計に叱られてしまうなんてことが起こります。
あるいは注意されると怒って暴れたり、パニックになってしまう。うまくいかないと泣いて癇癪を起こす、やりたくないと叫ぶなどの状態が見られることも。
こんな状態は、“わがまま”や”自分勝手”なのではなく“脳が処理しきれていない”という子どもからのストレスサインかもしれないということを知っておいてほしいと思います。
3.放置はキケン!ストレスサインの先にある二次障害
ストレスサインを出している子どもを「今だけでまたそのうち落ち着くでしょ」と安易に放置してしまうのはすごくキケンです。
日本のしつけ教育はとくに「できていないところを指摘して良くしようとする」ので、ストレスサインを発している子どもは自然と注意やお叱りを受けやすい環境になる、ということなんです。
そうやって日常的に「できていない」「駄目だ」と叱られる場面が続いて、ネガティブな感情が大きくなっていくと、ADHDグレーゾーンの子どもは二次障害を併発しやすくなります。
二次障害は、発達障害の特徴を理解されずこういった対応をされることで、起こる可能性がグッと上がります。
気持ちが不安定になり、すぐにイライラしたり、暴言を言う、暴力が出る、あるいはすぐに泣く、暴れる騒ぐなど対応に困る状態になることが多いです。

また、今までできていたのに、
・朝なかなか起きられない
・生活する上で当たり前の着替える、ご飯を食べるなどのやるべきことをやらない
・宿題などの課題になかなか取り組めない
・登園・登校をしぶる
など、日常生活に支障が出てくることもあります。
このような状態になってしまうと、周りからの誤解が増えたり、理解が得られないことで孤立してしまったり、問題行動がさらに増えてしまったりと良くない方にいってしまいがち…。
二次障害は本人がしんどいのはもちろん、関わる周りの人にも大きな負担がかかるのが特徴で、家族みんなで疲弊してしまうことも少なくありません。
そうなる前に改善していくことが大切です!
4.ストレスサインを出している子どもにやってほしいお家でできる対処法!
では、子どものストレスサインをキャッチしたらどうしたら良いでしょうか?
ADHDグレーゾーンやその他の発達障害の特徴を感じたときは、まずは「今この子がこんな状態なのは、なにか負荷がかかっているからだ」ということに気付いてあげてください。
決して、自分勝手だからとか、わかっていないとか、やる気がない、怠けてるということではないことを理解してほしいと思います。
そこを知っているかどうかで、お母さんの心の持ちようもだいぶ変わってくるはずです!

そしてやりたいのはストレスを抜くこと!
どうしたらストレスが抜けるかは子どもによって方法は違うと思いますが、基本は子どものしていることを尊重して見守ってみてください。
どうしたらストレスが抜けるかは子どもによって方法は違うと思いますが、基本は子どものしていることを尊重して見守ってみてください。
例えば我が家では、ストレスがかかるととにかくダラっとしてスマホで動画を見続けています。
この姿を見ていると正直「なにもしない!」とイラッとしたり、「こんなになにもしなくて大丈夫かな。」とちょっと心配になったりもします。
そこをグッと堪えて見守っていると、自分のタイミングで動き出すことができるようになります。
ストレスが抜けて、自分からやろうと動き出すのにかかる日数や時間は、そのときの状況によって変わりますが、息子は数時間のときもあれば、何日か続く場合もあります。
お母さんはその間にほかのことにチャレンジしたり、親子でゆっくり過ごす時間を取るのがおすすめ♪
まずは子どものストレスを抜いてしっかり回復させることに意識を置いてみてくださいね!
このままずっと同じなんじゃ…と感じて不安になることもあるかと思いますが、子どもを見守りながらお母さんもゆったりした気持ちで、どんと構えていてくださいね^^
大丈夫です、子どもはきっと自分で動き出します。
ーまとめー
子どもの出す「ストレスサイン」は、“SOS”。
イライラしている、すぐ怒る、暴れる、泣くなどの行動に、どうしていいかわからない!と感じるときは、「今この子はストレスMAXなのかも」と思ってみてくださいね。
さらに、発達障害やADHDグレーゾーンの特性が隠れているかもしれない、ということも気を付けて見てあげましょう!
子どもの出す「ストレスサイン」は、“SOS”。
イライラしている、すぐ怒る、暴れる、泣くなどの行動に、どうしていいかわからない!と感じるときは、「今この子はストレスMAXなのかも」と思ってみてくださいね。
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執筆者:しまざきあいか
(発達科学コミュニケーション STELLA*School アンバサダー)
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