子連れでのお出かけに疲れているADHDグレーゾーンの子のママ、お出かけを楽にしませんか?じっとしていられない、危ない行動をするなどお出かけに不安を感じるときは「役割ミッション」で子どもが自分から予定を考えるようになる方法がおすすめです。
1.「もう、へとへと…」子連れお出かけが疲れてしまう理由とは?
子どもとのお出かけは、ママにとって目が離せないですよね。
到着するまで、そして着いてからも、子どもの突然の行動に対応しなくてはならず、ママはぐったり疲れてしまうことが多いのではないでしょうか。
とくに、注意欠如・多動症(ADHD)グレーゾーンの子どもには、こんなことが起こりやすいです
・移動中に歩き回ったり、電車の中で騒いでじっとしていられない
・次の行動に移れず、予定通りに動けない
・車道に飛び出しそうになったり、エスカレーターを逆走するなど危険な行動がある
・すぐに気が散るので、次々に別のことに興味を持ち、進まない

実は、これらの行動には、脳の特性が関係しています。
ADHDグレーゾーンの子どもは、脳の「前頭前野」という部分の働きが弱いことがあります。
前頭前野は、行動や感情をコントロールしたり、見通しを立てたりする役割を担っています。
この部分が弱いと、周りの刺激に気が散りやすく、衝動的に行動しがちに。
その結果、珍しいものや場所、たくさんの人などがいるお出かけ先では、気になったものへ一直線に向かってしまい、じっとしていられなくなるのです。
ママが「危ないよ!」「こっちに来て!」と何度も声かけしても、目の前の気になるものに夢中で伝わらず、切り替えも苦手なのでなかなかやめられない、なんてことも起こりがちです。
こうした脳の特性が、子連れのお出かけでママが疲れてしまう大きな理由なのです。
2.お出かけの帰り道に「〇〇に行きたい!」と突然言い出した長男
ある日のお出かけの帰り道、長男が急に「〇〇へ行きたい!」と言い出しました。
子連れのお出かけで疲れていた私は、一瞬言葉がでませんでした。
「できれば、このまま帰りたい…」と思う気持ちが正直なところでしたが、ここで「ダメ!」と突っぱねたらお互い気分が悪くなるだけ…。
どう答えたらいいか迷いました。

そんな迷っている私を見つめる長男の目は、「絶対行く!」という強い意思でいっぱい。
ここで私が「また、今度にしようよ」と言っても、切り替えるのは難しいだろうなと感じました。
外の刺激や「やりたい!」という思いに反応して、一直線に行動してしまう長男の姿を見て、「どうしたら無理なく一緒に動けるだろう」と対応を考えました。
3.お出かけがぐっと楽になる!じっとしていられない子どもに効く「役割ミッション」の活用法
そんなとき、私が考えたのは、長男に「役割」を手渡すという方法です。
これなら長男の行きたい気持ちをそのまま生かせる上に、自分で考えて行動する時間を作れるから、行動も落ち着いてくるんじゃないかと思いました。
そこで、長男に”目的地までのナビ係”という役割をお願いしてみることにしました。
同時に、よりやる気を出してもらうために、達成したらお店でグッズを買えるご褒美があることも伝えます。
「じゃあ、そこの場所までのナビ係をお願いね。ママたちは後ろをついていくね」と声をかけると、長男はすぐに地図アプリを開いて、道を確認しながら先頭を歩き始めました。
最初は張り切りすぎて私たちを置いてサッサと進んでしまい、「この役割はまだ早かったかな?」と不安に…。
しかし、次第に立ち止まって周囲を見たり、看板の文字を声に出して読んだりと、一生懸命案内してくれるようになりました。
途中で「こっちで合ってる?」「もう少しで着くよ!」と声をかけてくれ、私や次男のペースも気にしながら歩いてくれる姿に成長を感じました。

そして、目的地に着いたときには「着いたー!」と嬉しそうに叫び、ミッション達成のご褒美として約束していたグッズを購入し、満足感でいっぱいに。
兄弟喧嘩もなく、私は次男と手をつないでゆっくり歩くだけでよかったので、とても気持ちが楽になりました。
さらに、「ママはいつもこんなことしてくれてたんや。ありがとう!」と感謝も伝えてくれたのです。
その言葉を聞いて、胸がじんわり温かくなりました。
この経験から、ADHDグレーゾーンの子どもは自分で考えて判断する「役割」を与えると行動が落ち着くと実感しました。
子連れのお出かけは、ちょっとした役割を与えるだけでぐっと楽になります。
最初は小さな役割からでOKです。少しずつ成功体験を積むことで、子どもはどんどん成長し、ママも心に余裕が持てるようになっていきますよ。
次のお出かけで、ぜひ一度「役割ミッション」を試してみてくださいね。
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執筆者:水本しおり
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
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