朝起きられないお子さんの対応に疲れていませんか?無理に起こそうとすると余計に起きられなくなってしまう場合もあります。お子さんが自分ですっきり目覚めるようになる効果的な声かけをご紹介します!
1.朝なかなか起きられないグレーゾーンの子の朝が苦手な理由
「朝が苦手なタイプ」という言葉は私たちもよく使うと思いますが、なぜ朝が苦手なのでしょうか。
生活習慣や睡眠不足、眠りの質の問題など様々な理由が考えられますが、脳の発達に関係している場合もあるんです。
実は、発達障害の子には睡眠や覚醒に苦手がある子が多いです。
注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプの子は
・寝付きの悪さ
・夜間に何度も目を覚ます(中途覚醒)
・夜中に起きて騒ぐ・動き回る
自閉症スペクトラム(ASD)タイプの子は
・布団に入ること自体への抵抗
・寝付きの悪さや中途覚醒
・早朝に目が覚めてしまう(早朝覚醒)
・朝なかなか目が覚めない(朝の覚醒困難)
などの特徴があると言われています。
その子によってタイプが違うので、このことが全て当てはまる子もいれば、一つだけ当てはまるという子もいると思います。
朝なかなか起きられない場合、発達障害と関連しているのかも?ということを考えてみてほしいと思います。
2.対応が間違っていた!だんだん起きられなくなってしまった息子
我が家の息子は、ADHDとASDの傾向が見られるグレーゾーンタイプです。
息子は幼い頃から朝が強い方ではなく、楽しみがあれば自分で早く起きられるけれど、普段は声をかけないとなかなか起きられない子でした。
私はただ朝が苦手な子と思っていてあまり気にしていませんでしたが、学年が上がるにつれて起きられないことが増えていきました。
それが脳の発達の問題と関係しているとは知らなかった私は、息子がやる気がないとか気合いが足りないからだと思い込んでいました。
そして毎朝、大声で起こそうとしたり布団を無理やり剥がして起こそうとしていましたが、それが逆効果になっていったのです。
3.起きなさいより効果的!起きられたことを肯定する声かけ
お子さんがなかなか起きない場合は、大声で起こしたり無理やり起こすのではなく、起きられたときに起きられたことを肯定する声かけをしてあげることが効果的です。
例えば、
「昨日より早く起きたね!」
「自分で起きられたんだね」
「ママもなんか嬉しいな〜」
など、できたことを見つけて伝えてあげることで「自分で起きられていること」を本人に気づかせてあげることが大事です。
早く起きることが肯定されたり、頑張っていることが認められると、お子さんに「また頑張ろう‼︎」という気持ちが自然と出てきます。
そのうえ、早めに起きると体の調子が整ってきたり、時間に余裕も出てくるので、朝起きることは良いことだと本人が自覚していきます。
4.ママの声かけでアップする“起きられたという自信”
私が発達科学コミュニケーションを学んで、起きられたことを肯定する声かけに変えたことで息子は少しずつ起きられるようになりました。
朝起きられる自分に自信がついてきた息子は、「今日、実は何時から起きてたよ!」「昨日何時に寝たから今日は早く起きられたよ!」などと嬉しそうに報告してくれるようにもなったんです。
今では、朝起こすことに疲れることはなくなり、朝から笑顔で会話することが当たり前の穏やかな毎日です。
もちろん一度ですぐその日から起きられるようになるわけではありませんが、続けていくことで、少しずつ早く起きられるようになっていきます。
安心して肯定をやめてしまうと、また戻ってしまうことも考えられますので、本人が自分で起きられる習慣がつくまで続けてあげることがポイントです。
毎日のちょっとした意識でお子さんがすっきり目覚め、お互い笑顔で1日のスタートが切れるといいですよね!
執筆者:しばた 志麻
(発達科学コミュニケーション STELLA*School アンバサダー)
朝から笑顔で過ごすためには、日々の声かけや関わりがとても大事です。個別相談ではお子さんに合った関わり方をご提案いたします。気になる方はメニューから個別相談をご覧くださいね!