我が家のADHDグレーの息子は療育に通ってもあまり効果を感じられませんでした。グレーゾーンのお子さんを療育に通わせたいと思っているママに伝えたい、正しい向き合い方の提案です。
1.自分から相談して療育に通ったけど効果はよくわからなかった息子
我が家の息子は注意・欠如多動症(ADHD)グレーゾーンです。
幼いころからなんだかほかの子と違うような気がする…と感じていました。
ただ、息子は早産の未熟児だったのでほかの子より成長が遅いのは当然なのかなという気持ちもあり、そんなに深刻には考えていませんでした。
そんな息子の発達が気になりだしたのは、仲の良いお友達が発達障害と診断されたことでした。
私から見たらそのお友達はマイペースなところはあるけど子どもってそんなものだよね、という感じでとくに違和感はありませんでした。
ところが、集団生活の中で先生の話が聞けなかったり、みんなと同じ行動をすることに苦手があり一度専門機関で診てもらった方が良いのではと勧められたというのです。
それを聞いた私は衝撃を受けました。
なぜなら息子とそのお友達は似たところが多かったからです。
お友達がそうなら我が子ももしかして…?と思い始めた瞬間でした。
保育園に相談したところ、「様子を見ているところでした。」というお答え…そこから療育機関に通うことになりました。
検査の結果は正常値内にはいるものの、高低差があり、落ち着きがなかったり理解力の苦手があることを指摘されました。
とはいえ一ヶ月に一回の療育。
たまに行くので、いつもと違う場所で多少の緊張もあるせいか割とおとなしく座っているし、先生の話も聞いているようだったのでむしろ周りのじっとしていられないお友達に圧倒されていました。
その場ではどちらかというと優等生に見えて、結局通う意味があまりわからなくなってしまっていました。
2.療育をうまく利用できなかったのは自分の知識不足だった
そんな調子で1年程通いましたが、結局すごく変化が見られたという実感はなく、小学校に向けていつもとちがうお友達と過ごす練習をした、くらいの感じでいました。
このとき、息子は特に診断名も付かなかったのでほかの子より少し対応が難しいのかな…くらいの認識でしかありませんでした。
もし今の知識を当時持っていたら、もっと違っていただろうと思います。
なぜなら今は、息子がどんな特徴を持っていて、どんなことに困っているかがわかっているからです。
優等生に見えていた息子の様子も、見るところがわかっていませんでした。
多少途中でモジモジしたり、先生の質問に答えられていなかったけど大きな問題じゃないよね、と思っていたからです。
・モジモジし出したのがどのくらいの時間だったのか
・どのくらい集中できていたのか
・集中が途切れた要因はなにかあったのか
・どのくらい集中できていたのか
・集中が途切れた要因はなにかあったのか
また、
・先生の質問に答えられなかったのは聞いていなかったのか
・それとも意味がわからなかったのか
・先生の質問に答えられなかったのは聞いていなかったのか
・それとも意味がわからなかったのか
など、見るべきポイントは別だったのです。
もしこれがわかっていたら、こんな状態なのですがどうしたら良いでしょうか、という相談ができたと思います。
そして専門の方にアドバイスをいただくことができていたのではと思うと、とてももったいないことをしていたなと感じます。
3.療育とはなに?これから通わせたいと思っているママに伝えたい正しい向き合い方
このように、グレーゾーンの子どもを療育に通わせたけど効果がいまいちわからなかったと感じる方は少なくありません。
療育現場の方はどうしても特性や困り感が強く出ているお子さんの対応が優先になります。
なぜかというと、日常生活で困ってしまうからなんです。
だけど、せっかく通うのに意味がなかったらもったいないですよね。
グレーゾーンの場合、困り感が見えにくくてアドバイスがもらえないことも多いです。
そこで、ぜひお母さんやお父さんにはお子さんの特徴や、生活の中で困っていることを理解しておいてほしいと思います。
こんなところがこう困っています、と説明されればそれに対しての対応方法は教えてもらいやすいからです。
また、グレーゾーンのお子さんは療育に通えても頻度が少ないことが多いです。
もし療育で良い行動ができていても、次に行ったころには忘れてしまっています。
大人でも習い事をしていてうまくできたとしても、次が一カ月後だったらまた同じようにできる自信はないのではないでしょうか。
だからこそ、お家でも療育でやったことを継続できるようにしてあげられると良いですよね。
療育とは、療育施設などに行ったときだけやれば良いものではありません。
毎日続けることで発達は加速します。
そのためにも、お母さんが正しい知識を持ち、子どものことを理解して療育の方とお話ができるようになっていると良いですね!
執筆者:しまざきあいか
(発達科学コミュニケーション STELLA*School アンバサダー)
(発達科学コミュニケーション STELLA*School アンバサダー)
発達障害やADHDについて正しい知識を持っているかどうかは子どもの将来を左右します。学んでみたいと思われたらまずはメール講座から始めてみませんか?