トラブルが多いADHDタイプの子どもとのおでかけを楽しくするシンプルな声かけ

子どもとのおでかけ、せっかく楽しもうと思ったのに、騒いだり、じっとできなかったりトラブル続きで残念な思い出になっていませんか?大丈夫!その解決方法あります。ADHDタイプの子の行動を変えるためにするのはシンプルな声かけだけ!
 
 

1.せっかくのおでかけなのに残念なことばかり起こす子どもとの苦い思い出

 
 
子どもを連れてお出かけしたときに、トラブルを起こす我が子の対応に追われてせっかくのお出かけが苦い思い出になってしまうことがありませんか?
 
 
子どもを喜ばせようと計画したのに、騒いだり、じっとしていられなかったり、順番を守れなくて周りに迷惑をかけてしまう…そのことが原因でおでかけ中なのに家族の空気が悪くなってしまったりもしますよね。
 
 
 
 
今でこそ、お休みの日は「子ども達と一緒にどこに行こう?」とワクワクしている私ですが、数年前まではそんなことは考えられませんでした。
 
 
なぜなら、最初は優しく注意していても全然言うことを聞かない息子にイライラ…最後には 「だめでしょ!ちゃんとしなさい!!」と怒ってしまいせっかくのお出かけが台無しになることが度々あったからです。
 
 
「こんなことなら連れてこなきゃ良かった」
「どうしてうちの子だけみんなと同じにできないんだろう」
「どうしたら楽しい思い出にできるんだろう」
そんな残念な思いをすることや、苦い思い出になってしまった出来事が山ほどありました。
 
 
だからこそ、もうおでかけでこんな思いはしたくない!と思いましたし、この記事を読んでくださっている皆さんにもして欲しくありません!
 
 

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2.ハプニングだらけ!我が家のおでかけのリアル

 
 
では、どれだけ私が苦い思いをしてきたか・・・我が家の注意欠陥多動性障害(ADHD)グレーゾーンの長男のエピソードをご紹介しますね!
 
 

◆ケース①半年前から楽しみにしていたショーなのに、まさかの緊急帰宅!!

 
 
長男がまだ小学校1年生だったころ、本人たっての希望で家族全員分のチケットを買い、準備万端で向かったヒーローショーの日のことです。
 
 
半年も前から楽しみにしていて迎えた当日、会場についた途端、長男の口から出たのは「帰る…」という一言でした。もちろん私はビックリ仰天です。
 
 
「え!?どういうこと?あなたが来たいって言うから来たんだよ?」
「パパにお休みも取ってもらったし、チケット代だってもったいないよ。」
「会場に入れば楽しいよ、行こうよ。」
当時の私はまだADHDタイプの息子の特性について理解していなかったので、「またワガママ言ってる~」ぐらいにしか思わず、半ば強引に会場へ入ってしまいました。
 
 
結果、席ではじっとしていられず大声で「帰る!」コール連発、終いには泣き出す始末でした。
 
 
席は会場の前寄り、しかも舞台中央のとても目立つ席だったので、仕方なくショーが始まる前に帰宅することにしました…。
 
 
帰宅後、夫と私は大喧嘩。家族全員にとって、なんとも後味の悪いおでかけになってしまったのでした。
 
 

◆ケース②携帯電話ショップでまさかのポージング!?

 
 
こちらは息子が小学校4年生のころ、私のスマートフォンの機種変更に付き合ってもらって携帯ショップに行ったときのお話です。
 
 
そのときは大手のショップを利用したので、待つための椅子もしっかり用意されていて、なんら居心地に不満もない状態で長男はお気に入りのゲームをしていたはず、でした。
 
 
ようやく手続きが終わり息子の元へ向かうと、私の目に衝撃の映像が飛び込んで来ました。
 
 
なんと、プレイスペースに置いてあるおもちゃ箱に頭から突っ込んでピクリとも動かない状態…。店員さんも苦笑いです。
 
 
それはそうですよね、小学生も高学年の子どもは普通はこんなことしませんよね…。
 
 
その時の私の心の中といえば、
「どこでどうなった!?なんで?何してんの?どういうこと?頭の中どうなってんの⁈恥ずかしい!早くやめてー!!」
と、一瞬にして色々な感情が湧き出てきました。
 
 

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3.大人が困ると感じるADHDタイプの子どもの行動の要因

 
 
ADHDタイプの長男のエピソード、いかがでしたか?我が子もそういうところあります、と思われた方もいらっしゃるでしょうか。
 
 
では、こんな風に親を困らせてしまう子どもの行動を前にしたとき、どんな声をかけていますか?
 
 
「もう静かにして!」
「ワガママもいい加減にしなさい!」
「何やってんの?何歳だと思ってるの?」
「早くやめなさい!」
といった声をかけていませんか?
 
 
実は全部言わない方が良い”NGワード”です。
 
 
これらは、子どもをしつけているような言葉に聞こえますが、全部お母さんの不安や文句だからです。
 
 
こんな風に言ったところで、次から子どもが大人しくできるかと言うと、残念ながらできません。
 
 
なぜなら、大人からみて問題に思える行動をとってしまうのには、発達の凸凹が関係していることがあるからなんです。
 
 
 
 
そのためじっとしていることが辛くなって体勢を崩してみたり、動き回ったりしてしまいます。
 
 
その他にも
・多くの人が集まる会場のざわめきが苦手
・会場のにおいが嫌で我慢できない
などADHDタイプの子どもは私たちには想像もつかないことで悩んでいることも少なくありません。
 
 
理由はその子によってさまざまですが、ポイントは本人がコントロールしにくい要因であるということです。
 
 
そのためガミガミ怒っても、心情に訴えても効果はなく、お互いにつらくなってしまうだけなのです。
 
 
そんなこと言ったってお出かけ先でそんな行動されたら困る…!なにかいい方法ないの?と思いますよね。
 
 
そんなときにやってほしいのは「シンプルな声かけ」です。
 
 

4.子どもとのおでかけを楽しい思い出にするシンプルな声かけの方法

 
 
大人から見て困った行動をしてしまう子どもにしてほしいシンプルな声かけは、「できている時に、できていることをきちんと声に出して伝えてあげる」ことです。
 
 
そしてこの声かけの超重要ポイントできている時にこそ、言葉にして声をかけてあげることです。
 
 
大人は、子どもが静かにしていたり、問題なくスムーズにいってるときはついつい声をかけるのを忘れてしまいがちです。
 
 
子どもができている良い状態のときにこそ「頑張れてるね」「静かにできてるよ!」と声をかけてあげてほしいのです。
 
 
こうすると、子どもは「もっと誉められたい!」という気持ちが湧いてきて、1分、2分と、少しずつ良いコンディションを保てる時間が伸びていきます。
 
 
これを続けていると、いつの間にか良い状態が定着していくので、お出かけ先で困ることは減っていきますよ♪
 
 
また、良くない行動をやめてほしいときには、どうしてやめなければならないのかを説明してやめるよう促すようにしましょう。
 
 
やめることを促すお母さんの声かけに子どもが反応したら、すぐに「やめられたね!」と伝えます。
 
 
これを繰り返していると、子どもの行動は段々と改善されていきます。
 
 
 
 
それでもできないというときは、今のお子さんにとっては少し難しいことなのかもしれませんので、無理しないようにしましょう。
 
 
声かけで行動が難しいときは、リセットする時間を取れるような工夫があるといいですね!
 
 
例えば映画館なら、事前に好みの席を予約する、すぐに外に出られるような後ろの方の席にする、といった工夫もできます。
 
 
お友達やきょうだいの事情でどうしてもお出かけしないといけないこともあるかもしれませんが、映画館が苦手ならわざわざ行かずともお家でDVD鑑賞という手もありますよね。
 
 
子ども自身がラクで、リラックスして笑顔で過ごせる環境を用意してあげられるなら、それが一番です。
 
 
まずは、お家にいるときもお出かけ先でも、子どもに「できていることを伝える」ことを実践してみてくださいね!
 
 
 
 

お子さんの近くにいるママが二次障害を理解すれば悪化を防げる

 
 
執筆者:水本しおり
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
 
 
できているところを言葉で伝えていると、お母さん自身もこんなことできてたんだ!と子どもの良いところがどんどん見つかるようになります。わが子の良いところなんて思い浮かばない…という方は一度個別相談でお話してみませんか?一緒に子どもの良いところ探しをしましょう!
 
 
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