お子さんの学校での暴言・暴力に困っていませんか?ADHDタイプの子どもは行動コントロールが難しく、学校の刺激の多さで心が荒れてしまうことがあります。心を落ち着けるママの声かけで暴言・暴力は落ち着いていきますのでぜひ参考にしてみてくださいね。
1.怒りにまかせた暴言暴力でお友達を怪我させてしまった息子
子どもが学校生活の中で、自分の思い通りにならないと怒りにまかせて暴言を吐く、友達に暴力をふるってしまう、そんなお悩みはあませんか?
現在10歳、注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプの私の息子も過去にお友達への暴言・暴力があり、その対応には何度も泣かされました。
ひどい時には相手のお友達を骨折させてしまったことも…。
その時のなんとも言えない感情、なんで?どうしてそこまで怒るの?私の育て方が悪いんだ…とこれ以上ないほど自分を責めて落ち込みました。
そしてその当時私がいつも思ったことは『我が子がやられた方が何倍楽か…』ということでした。
だから我が子の怒りが発端のトラブルにお悩みのママ達の気持ちはとってもよくわかります!
1日でも早く、とにかく暴言・暴力をやめさせたくてそれは絶対ダメなこと!と一生懸命言い聞かせ、話しをしているのではないかと思います。
しかしなかなか行動が改善されないと、もうどうすればいいの‼︎と叫びたい気持ちになりますよね…。
残念ながら言い聞かせる方法だけでは変わらないのが現実ではないかと思います。
2.「なんで僕は怒っちゃうの…?」わかっていても止められないADHDタイプの特性
ではなぜ言い聞かせるだけでは変わらないのでしょうか?
それは子どもは自分が悪いことをしたということを自分でわかっているからです。
そこにくどくどと言い聞かせても子どもを追い詰めるだけになってしまいます。
ADHDタイプの子どもは叩いたり蹴ったりひどいことを言ったりすることを自分では止められません。
それは脳の特性からくる行動で、湧き上がる感情を抑える働きが他の人に比べて極端に弱いからです。
また、怒りを言葉で説明することがとても苦手な子が多いので、つい手や足が出たり暴言でその感情を表してしまいます。
もうひとつ言うと、ADHDタイプは衝動性が強い子が多いのでイラッとした気持ちをすぐに発散したくなります。
ダメだとわかっていても、自分で自分の行動をコントロールすることがとても難しいのです。
ですからママが「ダメだよ」と説明しても「わかってる!でもできない」と自分で自分を責めてしまうこともあるのです。
私の息子も「なんで僕は怒っちゃうの…?」「僕はダメだ、バカなんだ!」と泣いて訴えたことがありました…。
そんな風に息子が自分を責めていた背景には「叩いたらダメでしょ!自分が叩かれたらどう思うの?」と息子に向かって叫ぶように訴えていた”言い聞かせよう”とする私の態度に原因がありました。
このように言い聞かせることはほとんど意味がなく、むしろ子どもを追い詰めることになってしまいます。
では言い聞かせるのではなく、どのようにして子どもの心を落ち着かせていくかを次の章でお話ししますね。
3.びっくりするほど子どもが変わる褒め方と叱り方の黄金比
言い聞かせずに子どもを落ち着かせるには、声かけの黄金比があります。
それは肯定の声かけと否定の声かけを8:2の割合にすることです。
なぜかというと肯定の声かけが否定の声かけより増えたときが、子どもが変わる瞬間だからです。
子どもが声かけを受け取る特徴として、肯定の声かけは伝わりにくく、否定の声かけは伝わりやすいということがあります。
大人の感覚での8:2の割合は子どもにとって6:4くらいの体感です。
ですから子どもがお母さんから声をかけられて「褒められた!」と感じるために肯定の声かけを8割にしてほしいのです!
ADHDタイプの子どもは学校生活という環境でたくさんの刺激を受けています。
やりたくないこと、友達関係、うっかりミスなどADHDの特性からくることで怒られたり嫌な思いをすることが日常茶飯事です。
そのためなかなか褒められたと感じることが少なく、怒られてばかりで心が荒れています。
荒れた心のままだと感情のコントロールが難しくなって、些細なことでキレて手が出たり暴言を吐いてしまうので、肯定の声かけを増やす事でお母さんが癒してあげてほしいのです!
お子さんをよく観察して学校での刺激が多そうだな、と感じたら毎日肯定の声かけを8割にしてあげると、びっくりするほど子どもが変わっていきます!
学校生活での暴言・暴力に悩んでるママはぜひ8:2で肯定の声かけを増やしてみてくださいね。
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執筆者:梅村やよい
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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