先生を味方につけよう!ADHDの子どもの学校生活を守るための究極の奥義「トリセツ」

ADHDの子どもはその特性により、学校でトラブルを起こしやすくなります。解決するには先生を味方につけることが必要不可欠です。お子さんのトリセツを手渡すことで子どもの特性の理解を求め、学校生活を守っていきましょう。
 
 

1.学校トラブル増減を決定するキーマン!絶対に先生を味方につけた方が良い理由

 
 
どんなお子さんにとっても先生が味方についてくれるとラッキーですが、注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプは絶対味方になってもらった方がいいと思います。 
 
 

なぜかというと、ADHDタイプは衝動性が強い子が多いので、言葉よりも先に行動してしまうことがよくあるからです…。

 
 

例えば、ADHDの子どもが学校で遊んでいて、誰が1番にボールを使うかもめているとき。

 

 

ほとんどの子どもは、まずは言葉でみんなに自分の意見を伝えようとします。

 
 

しかし、ADHDタイプの子どもはみんなが言い争っている間に、すでにボールを取ってしまったり触ってしまったりします。

 
 

そして、取ったことをその場にいる全員に責められて、1人悪者になってしまったりするのです。

 
 

ADHDタイプの子どもは衝動性が強いために誤解を受けやすく、みんなに責められるとキレてしまったり、 自分は悪くない!と主張しケンカしてしまいます。

 
 

大人がこの流れを全部見ていればわかってもらえますが、小学校に入ると子どもだけで遊ぶ時間が多くなり、大人が一部始終を見守るという機会は少なくなってきます。

 

 

 
 

もめ事が起き、呼ばれて来た先生の目にまず飛び込んでくるのは、ボールを持ってキレているADHDタイプの子ども

 
 

その場にいなかったので、言い争っていた内容は話半分に聞くとしても、目の前に見えているものは事実以外の何ものでもないですよね。

 
 

しかも、ADHDタイプの子どもは、物事を順序立てて考えることが苦手なので、状況の説明がうまくできません

 
 

そんな状況が積み重なると、先生にもめ事ばかり起こす子どもと思われてしまう可能性があります。

 

もし、トラブルメーカーのレッテルを貼られていたりしたら、頭ごなしに怒られてしまうかもしれません。

 
 

このように、ADHDの子どもは自分だけのせいではないのに疑われたり、話を聞いてもらえなかったりして、傷つく体験が他の子どもより多くなってしまいます

 
 

そして 先生との相性が悪くなり、どんどん調子が悪くなって、学校ではいつも怒られて荒れていってしまう、という負のスパイラルに陥ってしまうのです。

 
 

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2.先生の受け入れが悪く傷つき体験を増やしてしまった我が家の息子

 
 

我が家の息子は、小学校2年生のときに転校したことをきっかけに周りから特性を受け入れてもらえなくなってしまいました。

 
 

先生から報告を受けた私が家でも叱り続けたことで、息子は段々調子が悪くなり、学校で問題児のレッテルを貼られるまでになってしまいました。

 
 

このレッテルのせいで、なにかあると息子のせいにされたり、問題が起こると話も聞かず疑われるようになってしまったのです。

 
 

もし、私がもっと早くADHDタイプの特性をきちんと理解し、息子に合った関わり方を知って学校に伝えられていれば…。

 
 

そうすれば、あのときあれほど息子を傷つけることもなかったのではないかと今でも後悔しています。

 

 

 
 

発達障害への理解度は個人差があり、どう対応すれば良いのか困っているという先生はまだまだ多いと思います。

 
 

「お友達とは仲良くしよう。暴力をふるってはダメ。」と約束したり、きつく叱ったりしなくても、お子さんは物事の良し悪しくらい分かっています。

 
 

コントロールが難しいだけ…。

 
 

分かっているのに叱られる、その苦しさを分かってあげられる大人は学校ではまだ少数なのです。

 
 

もし1人でも辛さに気付き寄り添ってくれる先生がいたら、怒りっぽさも少しは落ち着くかもしれません。

 
 

私は息子の特性や、家で実践して効果を感じたことを書面にし、先生に対応を変えてもらえるようにお願いしました。

 
 

お子さんが「先生は味方だ!」と感じると、安心して学校生活が送れるので自然と落ち着いていき、先生の言うことも聞くようになります。

 
 
だから、ADHDタイプの子どものママは先生と上手に信頼関係を結んで、お子さんがトラブルを起こしてもきちんと話を聞いて、理解してもらえるようにすることがとても大切なのです。
 
 

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3.ADHD の子どもの学校生活を守るために!先生に渡す子どものトリセツの重要ポイント

 
 

以上でお話してきた通り、ADHD の子どもの学校生活を守るためには、先生の理解がマストです。

 
 

先生は多忙な中でたくさんの子ども達を見ていかなくてはならないので、お子さんの取り扱い説明書(トリセツ)を作って渡すと印象にも残りやすく、後で見返すこともできてオススメです。

 
 

そこで、先生がお子さんに対応するときにうまくいくようなトリセツを作るポイントをご紹介します。

 

 

 
 

まずトリセツの一番最初に書くべきことは、「自分の子どもがどんな子どもなのか」という特徴です。

 
 

ママが先生にお願いしたいことは、苦手なことやできないことのフォローをしてもらうことです。

 
 

そのため、先生に子どもの特徴を伝えるときはネガティブな情報が中心になってしまうと思いますが、そのような情報しかないと、先生も子どものネガティブなところにしか目がいかなくなってしまうかもしれません。

 
 

お子さんの良いところやできることも伝えて、先生に努力や頑張りにも注目してもらいましょう!

 
 

そうすれば、自然と先生はお子さんの良いところに気付いて、好意的に接してくれるようになると思います。

 
 

また、フォローしてほしいことをお願いするときも、おうちではどう対応するとうまくいったかという具体策を伝えると、先生も動きやすくなり、良い結果に結びつきやすいです。

 
 

先生が味方になれば、ADHDタイプの子どもは学校でも落ち着いて過ごせるようになります!

 
 

さらに、その子自身の良い行動を引き出せて学校生活に良い循環が生まれるので、トリセツはママがお子さんを学校での傷つき体験から守ることができる究極の奥義なのです!

 
 

トリセツを作ったら、なるべく連絡を密に取るのが成功の秘訣です。

 
 

毎日お子さんの様子を観察し先生に伝えることで、トリセツをアップデートしていきましょう。

 
 
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お子さんの近くにいるママが二次障害を理解すれば悪化を防げる

 
 

執筆者:水本しおり
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)

 
 
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