気に入らないとすぐにグズグズして切り替えができないお子さんに困っていませんか?ADHDグレーゾーンの子どもはネガティブな感情のままだと動き出せなくなるのです。まずは親子の会話を見直していくとママの声が届くようになって動き出せる子になりますよ!
1.嫌なことがあるとすぐにネガティブな気持ちになる我が家の息子
我が家にはこだわりの強さから、気に入らないことがあるとすぐに怒ったりグズリだしてしまう息子がいます。
わたしはいつもその怒りに巻き込まれてしまって、イライラしたり、きつい言い方をしたり、「またか…。」と困り顔で対応する毎日でした。
注意欠如・多動症(ADHD)グレーキッズは、何か嫌なことがあるとすぐにネガティブな気持ちが溢れやすいという特徴があります。
ネガティブな感情があるときは、何をするにもやる気が出ない、聞く耳も持てないという状態になりやすく、すぐに怒ってこちらの指示が通らなくなったり、何度言っても行動に移せなくなったりしてしまいます。
動き出せずにいると、さらに怒られることが増えていってしまうので、段々と自信がなくなっていきます。 自信がないのでやる気もなくなってしまい、そうなると切り替えることができないという悪循環になってしまうのです…!
わが家も例外ではなく、私が毎日イライラと対応していたことで息子の自信がなくなっている状態でした。いつもネガティブな気持ちから抜け出せずに、グズグズした行動からなかなか切り替えられなくなっていたのです。
ではなぜ、ネガティブな感情はなくならないのでしょうか。
それは、ADHDキッズはネガティブな感情が湧きやすいという原因があるからなのです。
2.言葉の内容よりも先に子どもが敏感に感じ取るのはママの表情
子どもの脳では非言語情報が先に処理されます。
非言語情報とは、表情・目の動き・声のトーン(声の強弱・早さ)・ジェスチャーといった動作行動のことをいいます。
子どもたちはママが言っている言葉の内容よりも先に、表情や声色を敏感に感じ取っているのです。
息子は、わたしのイライラした声や言い方、怒り顔や困り顔を言葉より先に感じて「ママが怒ってる!機嫌悪そう。」と瞬時に感じてしまうのです。
そうすると、更にネガティブな感情が湧いてきて、「また怒られる!」「怖いな!聞きたくないな!」「何も聞きたくない!」と聞く耳を傾けられなくなり、ママの声は届かない、指示も通らないという状態になってしまいます。
3.自分の気持ちを引きずりやすい子が笑顔で切り替え上手になれる会話のポイント
気持ちを切り替えるときに一番大事なポイントを知っていますか?
それは、「会話のはじまり」です。
会話のはじめに子どもが「ポジティブな感情」になりさえすれば一瞬で切り替えることができるようになります。
それには、声かけだけではなく同時に「目からのアプローチ」も必要です。
では、子どもが一瞬でポジティブな切り替えができるようになる、視覚的に効果がある方法はというと、
・近寄って子どもに目を向ける
・アイコンタクトをとる
・ニコッと笑顔を向けてから会話をはじめる
などです。
そのときに、いつもママって笑っているな!と子どもが感じられるようにすることで、笑顔を見ただけですぐに「安心して」「ポジティブな気持ち」になれるのです。
そしてママが笑顔で話し出すことで「なになに?」「ママの話しをもっと聞きたい」という感情を作っていくこともできるのです。
そうすると、ママの声が届くようになり、ママの言葉でサクッと切り替えて動けるようになっていきます。
4.目が合ったら笑顔!ポジティブな思考や行動で叶う家族の好循環
以前はすぐにネガティブな感情が溢れてきて、気に入らないとすぐに不機嫌になって切り替えができなかった息子ですが、今ではポジティブに私の話を聞いてくれることで、指示も通りやすくなって切り替えもスムーズになりました。
息子がここまで変化できたのは、わたしが常に目が合ったらニコッと笑顔を見せること、会話のはじめに笑顔と穏やかな声で子どもに近づいて、ポジティブに話しかけることを大切にしてきたからです。
そうすることで、息子に物事をポジティブに捉えるという習慣がついて、次の行動へ動くための気持ちの切り替えがしやすくなりました。
私も息子と常にポジティブな会話を心がけることで、笑顔で話すこと、ポジティブな言葉で話すこと、肯定的に話すことが当たり前になり、わたしたち親子はどんどん好循環ループしていっています。
ニコッと笑うと、ニコッと笑って返してくれる。
ニコッと笑いながら話をすると、聞く耳を持って聞いてくれる。
そうしていくうちに、気づけば行動の切り替えがサクッとできるようになっていきますよ!