いくら声をかけても動かない子のママ必見!子どものやる気がアップするママの声かけ3ステップ

 
子どもがやるべきことをなかなかやらないことに悩んでいませんか?ADHDタイプの子どもは、やらなくてはいけないことにはやる気を出しにくいということがあります。ママが声かけを工夫するだけで、子どものやる気がアップする声かけをご紹介します。
 
 

1.「いつやるの⁈」やるべきことをなかなかやらない長男

 
 
学校の宿題や、外出の準備などやらなくてはいけないことがあるのになかなか動き出さず、子どものやる気が起きないことに困っていませんか?
 
 
私自身、我が家の注意欠陥多動性障害(ADHD)グレーゾーンの長男が、幼いころからやらなくてはいけないことをなかなかやらないことに悩んできました。
 
 
こちらがいくら声をかけても「わかってる!」「あとでやる!」という返答ばかりでなかなか動き出さない長男。
 
 
宿題をやらないときには、本人のやる気をアップさせようと「先に宿題をしないと遊びに行かせないからね!」と息子のやりたいことに制限をつけてみることもありました。
 
 
では、その制限で息子が宿題をするようになったかというと、全く始められなかったり、始めても全然集中していなかったり、効果があるとは言いにくい状況でした。
 
 
 
 
他にも、家を出なければ行けない時間が迫っているのに、こちらがいくら声をかけても準備を始めないなど、なかなか動き出さない長男にイライラが募る毎日。
 
 
結局𠮟りつけて親子バトル…ということを繰り返してきました。
 
 
ではなぜ長男は何度言ってもなかなか行動できないのでしょうか?
 
 
実はADHDタイプの子どもたちには、やらなくてはいけないことにはやる気を出しにくいというハードルがあったのです。
 
 

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2.怠けているわけじゃない!ADHDキッズのやる気が起きにくい理由

 
 
ADHDタイプの子は、脳の中の前頭葉というところに苦手を持っています。
 
 
前頭葉とは大脳の一番前にある部分で、人間の運動、言語、感情を司る器官です。
 
 
前頭葉の中には前頭前野といって「考える」「記憶する」「感情をコントロールする」「行動を抑制する」など人間にとって重要な働きをしている場所があります。
 
 
 
 
ADHDタイプの子はこの場所のはたらきに苦手があるため、自分の気持ちを上手くコントロールすることができません。
 
 
また、前頭前野には実行機能という行動の判断、欲求の制御を司る機能があり、ADHDタイプの子はこの機能のはたらきも弱いと言われています。
 
 
実行機能が弱いと、考えたことを具体的に行動に移すことや、計画を立ててそれを実際にやってみることが難しいといったことがあります。
 
 
そのため宿題や学校の準備など、やらなければいけないと頭ではわかっていることにもなかなかやる気が起きないのです。
 
 
一見、「怠けている」とか「根性が足りない」などと思われがちなADHDキッズですが、これは脳機能の苦手さから来るものなので、決して性格の問題ではありません。
 
 

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3.結果ではなく過程が大事!子どものやる気がアップするママの声かけ

 
 
なかなかやる気が起きないADHDタイプの子どものやる気をアップさせるには、スモールステップで目標を定め、やり始めを褒めることがポイントです!
 
 

◆①指示を分ける

 
 
例えば、宿題をなかなかやらないお子さんであれば、まずはお母さんが宿題をするまでの行動を細かく分けて伝えてあげてください。
 
 
「宿題を持ってきてね」「宿題を開こうか!」「筆箱をもってきてね」「鉛筆を出そう」といったように、子どもがこれならできる!と思えるところまで指示を分けます。
 
 

◆②やり始めた瞬間にすかさず褒める

 
 
宿題を取りに立ち上がったり、ランドセルを開けたり、やろうとした瞬間を見つけたらすかさず褒めてあげてください。
 
 
このときのポイントはできてから褒めるのではなく、やろうとしたタイミングで褒める!ということです。
 
 
「子どもを褒めよう」と聞くと大半のママが「できたら褒めよう!」と思う方が多いのではないでしょうか。
 
 
過去に私も「これができたら褒めよう!」と思っていたのに、子どもが途中でやめてしまうので、褒めるどころか怒ることになってしまった…ということがよくありました。
 
 
実は、脳のやる気ホルモンを出すためには結果を褒められても効果があまりないということがわかっています。
 
 
何か物事に取り組む気持ちだったり、やる過程の行動を肯定することで、子どものやる気を引き出すことができます。
 
 
 
 

◆③褒めて終わる

 
 
そして最後には、たとえやらなければいけないことを終えられなくても、「頑張ってできたね!」と肯定して終わらせます。
 
 
そうすることで「できた!」という成功体験を、過去のできなかった記憶に上書きすることができ、だんだんとやらなければいけないことを自らやり始めることができるようになっていきます。
 
 
ADHDキッズは、そもそも感情がポジティブな状態でないと自分の持っている力をしっかり発揮できません。
 
 
そのためにも、日頃からスモールステップで肯定することを意識し、何かやり始めたときはその行動に注目して褒める!
 
 
このようにママが関わることでお子さんのやる気がアップし、やらなければいけないことを自らやり始めることができるようになっていきますよ!
 
 
 
 

お子さんの近くにいるママが二次障害を理解すれば悪化を防げる

 
 

執筆者:水本しおり
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)

 
 
褒めているのに、全然行動しようとしない…という場合は肯定の方法がお子さんにあっていないのかもしれません。ADHDタイプの子育てについてもっと知りたい!という方はぜひメルマガをご登録くださいね!子育てのヒントを定期的に発信しています。
 
 
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