読み聞かせの後のクイズがオススメ!音読の宿題を楽しい記憶に上書きして自信を取り戻せる5ステップ

読み書きが苦手で音読の宿題も大嫌いなお子さんに困っていませんか。音読をいろんな方法で試したけどお子さんがやりたがらない時には、その方法が合っていないかもしれません。音読を読み聞かせに変えて楽しい記憶で自信を取り戻す5ステップをご紹介します。
 
 

1.読み飛ばし読み間違いの指摘が音読の宿題を嫌にさせてしまった過去

 
 
注意欠陥多動性障害(ADHD)の息子は、1年生の頃から音読の宿題が苦手で一字ずつ読んでいる感じでした。
 
 
読み飛ばしや読み間違いを指摘すると、黙ってしまい読むのをやめたり怒り出すことがよくありました。
 
 
ひらがなもまだしっかり覚えていない子だったので、このままではいけないと思いスパルタで音読の宿題をやらせていました。
 
 
今ではこのスパルタの方法は間違っているとわかるのですが、その頃の私はどうにかして音読の宿題をやらせたいと必死だったのです。
 
 
そのせいで、この1年ですっかり音読が苦手になってしまい、激しく嫌がるようになってしまっていたのに、宿題忘れになるのは嫌だと言っていました。
 
 
 
 
「音読」と言ったら「自分で全部読むもの」だと思いますが、息子はなかなか読み始めることができなかったので、色々な方法を試してみました。
 
 
1ページずつママと交代で読もうとか、1行だけでも自分で読もうとか、どこを読んでいるかわかるように文を指でなぞろうとか、読んでいるところ以外は隠して見えないようにするなどやってみましたが、このような方法でもどうしても取り組むことができませんでした。
 
 
このように音読にも取り組めず、読み書きが苦手な息子はテストでも空欄ばかりだったので、どうにかしたいと思っていました。
 
 

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2.宿題忘れが嫌だけど音読はやりたくない理由

 
 

では、息子はなぜそんなに音読の宿題が苦手なのでしょうか?

 
 
これは、ADHDタイプの子の脳の扁桃体と前頭前野が大きく関係しています。
 
 
扁桃体は、感情を作り出すところです。
 
 
例えば好ましいと感じたものには良い感情になり、好ましくないと感じたものには不快だ嫌だという感情になります。
 
 
前頭前野は、考える、行動や感情をコントロールする、コミュニケーションをする、記憶する、応用する、集中する、やる気を出すといった人にとって重要な役割があります。
 
 
 
 
そして、扁桃体をコントロールしているのが前頭前野です。
 
 
元々は、扁桃体から出てくる嫌だと思った感情を前頭前野がコントロールして抑えてくれるのですが、ADHDタイプの子は前頭前野の発達が未熟だと言われていて、扁桃体から出てくる感情を抑えることが簡単ではありません。
 
 
つまりADHDタイプの子は、前頭前野の働きが弱いことで嫌なことに取り組むことができず、なかなか頑張れなくなっているのです。
 
 
これは脳の特性なので、自分でコントロールできないということです。
 
 

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3.過去のネガティブな記憶が上書き保存されるのは「できた!」という良い記憶

 
 
では、息子のように嫌いになった音読の宿題はどうしたらいいでしょうか。
 
 
ADHDタイプの子は「怒られた」などネガティブな記憶を忘れられず、自信をなくしていることが多いです。
 
 
しかし、こういう過去のネガティブな記憶を「できた!」という良い記憶に上書き保存すると、自信を取り戻すことができます。
 
 
 
 
記憶は短期記憶と長期記憶の2つに分かれていて、短期記憶は大体数十秒程度で忘れる記憶、長期記憶は数分から一生覚えている記憶のことをいいます。
 
 
子どもがやってる学習は新しい記憶なので、いかに長期記憶に入れていくかがポイントです。
 
 
長期記憶になるものは繰り返されるものか、重要な刺激や重要な情報のどれかです。
 
 
その中でも長期記憶に入りやすいのは『感情とセットになった重要な情報』です。
 
 
そのときに、怒られた記憶や失敗したという記憶ではなく、楽しい記憶や、「僕できた!」と感じられるポジティブな記憶をたくさん入れることで子どもの自信に繋がっていきます。
 
 
つまり、繰り返しにしても重要度にしても、いずれの場合も楽しくポジティブな感情がセットになって「これはすごく楽しいから重要だ。記憶に入れておこう」となるのが大事ということです。
 
 

4.読み聞かせの後のクイズがオススメ!楽しい記憶で自信を取り戻す5ステップ

 
 
実際に息子にやってみて、効果抜群!オススメしたいのは音読の宿題を「読み聞かせした後にクイズをやってもらう」ことです。
 
 
読み書きが苦手な息子は、テストのような問題になっているものを読んだり書いたりするのも難しい状態でした。
 
 
そこで、音読の宿題になっているところを私が読み聞かせして、その中からクイズの問題にして答えてもらいました。
 
 
やり方は
 
 
①範囲を本人と相談する
音読の範囲が長い時は、前半・後半の2つに分けた方がいいか?など聞くことに集中できる範囲を本人と相談します。
 
 
②初回は読み聞かせの後に次のことを聞く  
「どんなところが面白かったか」「登場人物は誰だったか」を聞く。  
この質問に答えられなくても「がんばって思い出そうとしたね」と褒めたり「ママはこんなところが面白かったな」「〇〇が出てきたね」などと伝えます。
 
 
③2回目からはクイズを予告する
読み聞かせの前に、今日はクイズを2個出すよ!など予告しておきます。
 
 
④読み聞かせの途中でクイズを出す  
読み終わる直前のところがクイズの答えになるようなタイミングで「ここでクイズです」と問題を出します。  
 
 
正解した時は「よくお話を聞いていたね」「大正解!」などと褒める言葉を伝えます。  
間違った答えに対しては、「惜しい!」「いい線いってる」「もう少し」などと言います。
 
 
否定した態度や言葉『ブッブー』など絶対に言いません。   
答えられなくても、がんばって考えたことを褒めます。
 
 
⑤教科書の答えの部分を指し示す
間違った答えだったり、答えられない時は教科書を一緒に見て「ここに書いてあるよ」と指し示します。
 
 
という5ステップです。
 
 
ちなみにここでのクイズは、学校の進度にあった家庭学習の教材を使いました。
 
 
 
 
このクイズ式5ステップで音読の宿題に取り組んだ結果、テストの空欄はほとんどなくなりました!
 
 
息子ががんばって問題を読んで思い出して答えを一生懸命に書くようになったからです。
 
 
「自分で読む」という音読の宿題は嫌なこととして取り組めなかった息子ですが、読み聞かせの後にクイズをするという方法にしたことで楽しんでやれました。
 
 
それが会話というコミュニケーションに繋がったので、前頭前野を鍛えるトレーニングにもなりました。
 
 
その結果、読み書きが苦手で音読の宿題も嫌だけれど、ママとやったクイズで褒められたことがうれしくてノリノリになり楽しい記憶として残ったので、テストの時に思い出して書くことができました。
 
 
学校の個人懇談で担任の先生に読み書きや音読が苦手なことを話したら、「その割には、テストもできないっていうほどではないですよ。やり方は嫌々音読をやるよりは読み聞かせで取り組めるのなら全然問題ありません。」と言われました。
 
 
子どもが難しいことや楽しいと思わないことは続かないので、簡単なことで合った方法を取り入れていけるといいですね。
 
 
読み書きが苦手で音読も嫌いなお子さんに困っているママはぜひ参考にしてみてください。
 
 
 
 

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執筆者:長谷川摂理
(発達科学コミュニケーション STELLA*Schoolアンバサダー)
 
 
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