家事に育児に大忙しのママの毎日。子どもがお家のお手伝いをすると脳の発達を促せる上にママの負担も減るので一石二鳥!ちょっとした声かけのコツを掴めば、子どものやる気がアップしてサッと動き出してくれますよ!
1.「疲れるからやりたくない」お手伝いを頼んでもなかなかやる気がでない息子
お休みの日は、子どもと過ごす時間が長いですよね。
子どもと過ごす時間が増えると、部屋が散らかったり洗い物が増えたり、その分家事をする時間も長くなると思います。
わが家の5歳の息子はADHD(注意欠陥多動性障害)とASD(自閉スペクトラム症)です。
朝起きてから食事の準備に後片付け、掃除、洗濯、子どもと遊び、夕食の準備、お風呂に寝かしつけ…。
特に子どもと過ごす長期休みは、休む暇もない怒涛のような毎日です。
そんな忙しい私の横で、「ママ遊んで~!」「ママ暇~!」と話しかけてくる息子。
ひと時も休みなく動いている身からすると「ちょっとくらい手伝ってよー!」と思うことが多々ありました。
実際、発達科学コミュニケーションで学んだら、ADHDキッズには行動させた方が脳の発達が進むということがわかりました。
つまり、子どもがお手伝いなどで行動をすればするほど、見る力、注意する力、段取りを考える力など多くの力が伸び、脳が発達していく可能性があるんです。
お手伝いによって子どもの脳が発達し、お母さんの負担も減るのであれば一石二鳥ですよね!
けれど、ただ「お手伝いしてー!お部屋片付けてー!」などと声をかけても「めんどくさい」「疲れてるから」と言って、なかなか行動してくれない息子にヤキモキしていました。
2.ADHDタイプの子がめんどくさいことに取りかかれない理由
実はADHDタイプの子が「めんどくさい」と思うことになかなか取りかかれないのは、脳の特性が関係しています。
ADHDタイプの子は脳の中の前頭葉といったところのはたらきに苦手を持っています。
この前頭葉はやる気を引き出すところで、ADHDタイプの子はこの機能が弱いと言われています。
そのため、何か行動を始める時には人一倍エネルギーが必要なADHDキッズは、好きなことならサクサク動けますが、自分があまり興味がないことには動きだすことが難しいのです。
また、長期休みはゲームやYoutubeなど好きなことをして過ごしている時間も多いですよね。
ADHDタイプの子は感情のコントロールが苦手といった脳の特性があり、行動を切り替えることが苦手な子も多いです。
そのため、自分の好きなことに集中しているときに、ママが「ちょっとお手伝いしてー!」「ご飯だからテーブルの上綺麗にしてー!」などと声をかけたところで、なかなか気持ちを切り替えて行動することができません。
3.ママの声かけでやる気アップ!子どもがスムーズにお手伝いを始める関わり方
子どもがスムーズにお手伝いをしてくれる声かけの仕方とタイミングには、ちょっとしたコツがあるんです。
まず、ママにやってほしいことは「今できていることは何だろう?」という目で子どもを見てあげることです!
長いお休みを過ごしていると、「またYoutubeばかりみて…」「部屋も散らかしてばかりだし、全然片付けもしない!」など、ついつい子どもの悪い面に目がいきがちですよね。
それだけお母さんも大変な毎日を送っているのだと思います。
そこをぐっと堪えて見る視点を変えて「子どもが今できていること」に注目してみてください!
例えば、「ご飯ちゃんと食べてるね」「もう着替えたんだね!」など、日常の些細なことで構いません。
そして、今できていることを褒めたあとに「これができた〇〇君だから、この後の片付けもできちゃうんじゃない?!」と他の行動に誘います!
大事なポイントは、子ども自身に「自分はこれができた!」ということを気付かせてあげること。そして「だから次の行動もできる!」という自信を持たせてあげることです。
子ども自身が「自分はできる」と信じられることで、自分にとってちょっと難しい事や、やる気が出ないことにも取り組もう!という気持ちが湧いてきます。
4.「オレやるよ!」夏休みに進んでお皿洗いをしてくれるようになった息子
わが家では、息子が姿勢よくお茶碗を持ってご飯を食べていた時に「ちゃんとお茶碗持って姿勢よく食べてるね~!」と、見たままを肯定しました。
そして肯定したあとに、「かっこよくご飯を食べることができた〇〇君だから、もしかしたらこの後のお皿の片付けもできちゃうかな?!」といって他の行動に誘いました。
すると息子は「できるよ!簡単簡単~!」なんて言いながら、サクサクとお皿を運び始めたのです。
そこでまた、「わー!お皿全部運んでくれたんだね、ありがとう!こんなに綺麗に片付けしてくれた〇〇くんだったら、もしかしてこのお皿も洗ってくれちゃったり…?!」と声をかけると、「できるできる!オレ何でもできちゃうから!」と言って、お皿を洗い始めてくれました!
このように一つ一つの「できた!」にママが気付き、子どもに伝えてあげることで、やってほしい行動に次々と取り組んでくれるようになったのです。
子どもと一緒にいる時間が長いと、ついつい悪い行動に目が行き「あれやりなさい!」「これやりなさい!」と指示が多くなりがちですよね。
そこをぐっと堪えてママが子どものできていることに気付けるようになると、子どものやる気がアップして次々とやってほしい行動が増えていくかもしれません。
また、お手伝いは初めのうちは上手くできないし、ママが自分でやった方が早いな…と思うことも多いです。
そこを見守り肯定を続けると、子どもに自信がつき行動できることが増え、脳の発達がどんどん進んでいきます!
ぜひ、子どもができている行動を肯定し、他のやってほしいお手伝いに誘う声かけを試してみてくださいね!
執筆者:今井あかり
(発達科学コミュニケーション STELLA*Schoolアンバサダー)
(発達科学コミュニケーション STELLA*Schoolアンバサダー)
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