子どもを叱り始めたら小言が止まらなくなって叱りすぎてしまったという経験はありませんか?その状態は叱ることへの依存かもしれません。そうなると一人で抜け出すのは大変です。そんな時は環境を活用した抜け出し方がオススメ。参考にしてみてくださいね。
1.叱り出したら止められない!それは叱ることへの依存かも
子どもを叱り始めたら、小言が止まらない…。
子どもがどう感じるのか、周りにどう見られているのかを考えられず、どんどん小言がエスカレートしていってしまう…。
そんな経験はありませんか?
それは叱ることに依存している状態かもしれません。
私もこれを経験した1人ですが、自分でも同じことを何回も言っている、こんな言い方したらもう伝わってないかも、とわかっているのに止められないのです。
怒りっぽい子どもは「怒ることが脳のクセになっている」と言われることがありますが これが『叱る側』つまり私たちお母さん側にも起きているということです。
要するに叱ることが快感となってしまって叱ることがクセになっている状態です。
これ、実はとっても危険です。
2.子どもの怒りが悪化する叱りのエスカレートが危険な理由
注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプには怒りっぽい子どもが多くいます。
ADHDの特性上、感情コントロールが苦手だったり、衝動的に怒ってしまうなど『怒り問題』を抱えています。
お母さんの叱りがクセになることがなぜ危険かというと、叱りがエスカレートした結果、子どもの怒り問題が悪化していく可能性が高くなってしまうからです。
ADHDタイプの子どもは叱られることが多くなると、自信ややる気を失っていきます。
すると行動量が減っていき、動けない怒る子になってしまうのです。
動かない怒る子に余計イライラすることで、親子関係はどんどん悪循環に入っていきます。
本当は叱ってはいけないってわかってる。けれどお母さんがこれを自分で止めることはなかなかできない。
なぜなら叱ることが脳の癖、叱ることへの依存になっている可能性があるからです。
叱ることへの依存を抜け出すには、余程覚悟を決めて自分で「叱らない」と決める、もしくは誰かに止めてもらうという方法を取らないと難しいかもしれません。
私の場合、自分では止めることができませんでした。
3.叱ることでストレス発散していた私の黒歴史
では私がどのように叱ることへの依存を抜け出したかというと、発達科学コミュニケーション(発コミュ)という環境を活用しました。
これは私の超ブラックな黒歴史ですが、発コミュの講座を始めると決めてから初回の講座の前日ギリギリまで、「もう叱ることができない」と思うと苦しくてさらに叱っていました…。
そして受講前日の夜に叱らない子育てなんて本当にできるのか不安になり、トレーナーさんに「できるかどうか不安です」とメールしてしまったくらいです。
それくらい叱ることが脳の癖、叱ることへの依存になっていたと今になって思います。
私も苦しかったけれど、誰よりも大事な子どものことも私が苦しめていました。
そんな私ですが、発コミュを始めたことにより叱らないってすっごく楽!と苦しみから解放されたのです!
あれだけ叱ることでストレスを発散していたのに、叱らなくなったらストレスがなくなりました!
では具体的にどのようなことをしたかを次にお伝えしますね。
4.叱ることへの依存を抜け出すための2つのポイントと活用して欲しい環境
私が叱ることへの依存から抜け出せた要素は次の2つです。
◆①思い込みを捨てる
私が叱ってしまう原因は「注意しなきゃ、この子のこの行動を叱って直さなきゃ!」という私の思い込みだったのです。
今まで叱っていたことは、そもそも注意する必要のないことだったと気持ちを切り替えられると本当にスッキリしました。
発コミュには好ましくない行動はスルーする、というテクニックがあります。
それを習い実践したことで思い込みから解放されて一気にストレスがなくなりました!
◆②子どもを肯定する
子どもがやってほしくない行動をとった時に、叱ったり注意するのではなく、やって欲しい行動をした時に褒めることを繰り返しました。
子どもは肯定されることで良い行動が増えていきます。
良い行動をすると褒められる→褒められるから良い行動をする、という具合に肯定することで子どもの行動は良い循環に入っていくのです。
そうすることで息子のストレスが抜けていき、怒らない子になっていきました。
ピタッと悪循環が止まって、叱らないと怒らなくなるんだ…と実感しました。
このようにして叱る場面が減ったことで私は叱ることへの依存から抜け出すことができました。
叱ることに依存してるかも…と悩み、一人で抜け出すのがなかなか難しい、という場合は叱ることを抜け出せる環境を活用することをオススメします!
執筆者:梅村やよい
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
ママの怒りの原因は「怒りっぽい子」の感情に巻き込まれてしまうということもよくありますよね。こちらの電子書籍を読むと感情コントロールが苦手で怒りっぽい子への対応がわかります!