発達障害の小学生に起こりやすい「お友達トラブル」をママとの会話で解消しよう

手が出る、暴言を吐くなどの問題行動が原因で、小学校でトラブルになっていませんか?怒りっぽさは脳のクセになりやすく、ますます攻撃性が強くなってしまいます。発達障害の小学生に起こりやすいお友達トラブルをママとの会話で解消する方法をお伝えします。
 
 

1.要注意!1度ついたトラブルメーカーのレッテルをはがすのは簡単ではありません。

 
 
そろそろ1学期が始まって1か月以上過ぎ、子どもたちも新しいクラスに慣れたころでしょうか?
 
 
わが家の長男は発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプの小学校5年生。私もつい先日、担任の先生とお話ししてきました。 そのとき、
 
 
「今年は○○くんのレッテルをお友達の中から剥がす年にしたいと思っています」
 
 
とのお言葉が。 どんなレッテルかというと、そう、トラブルメーカーです。
 
 
実はクラスで言い合いやケンカが起こった時に、うちの息子がそばにいると、「〇〇くんが原因だ!」とクラスメイトが言い出すことがたびたびあるそうです。
 
 
先生はそれをやめさせたいとお話しくださいました。
 
 
どうしてうちの息子がそんなトラブルメーカーのレッテルを貼られてしまったのかというと、それは彼が2年生のとき。
 
 
周りの大人の間違った対応から、とても荒れて、怒りっぽい状態になってしまいました。
 
 
 
 
気に入らないことがあるとイライラし、暴言を吐いたり、友達に手が出たり、癇癪を起こしたりとお友達とのトラブルが絶えませんでした。
 
 
ですから
 
 
「あの子すぐ怒るんだ」
 
「トラブルのあるところにいつもあの子がいるよね」
 
 
こんな風に、学校でトラブルメーカーのレッテルを貼られてしまったのです。  
 
 
現在は息子の怒りっぽさは解消し、学校でのトラブルはほとんどありません。でも5年生になった今でも、まだこのトラブルメーカーのレッテルを貼られ続けています。親として本当に悲しいことです。
 
 

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2.発達障害・グレーゾーンの子どもの怒りっぽさを放っておいてはいけない理由

 
 
 あなたは、発達障害・グレーゾーンののお子さんが怒りっぽいと感じたことはありませんか?
 
 
怒りっぽいとは…
 
 
・常にイライラしている
・すぐに大きな声を出す
・思い通りにいかないとすぐに怒る
・すぐに手が出てしまう
 
 
このようなことがいくつか思い当たったら、お子さんは怒りっぽいかもしれません。
 
 
そして「もしかしてうちの子怒りっぽいのかな?」そう思ったら、放っておいてはいけません。特に早めに対応していただきたいのです。
 
 
それはなぜかというと、怒りっぽさは脳のクセになりやすいから。
 
 
本人にとって
 
 
・不安なこと
・つらいこと
・ 悲しいこと
・くやしいこと
 
 
これらを「怒ってなんとかしよう」とするネットワークが太く、強くなってしまうからです。
 
 
 
 
発達障害・グレーゾーンの子どもはその脳の特性から、不器用だったり、集団行動で望ましい行動を取れなかったりします。
 
 
幼稚園のうちは「まだ小さいから」と見逃してもらえたことも、小学生になるとそうはいきません。
 
 
その結果、普段から「できていないこと」を注目され、怒られる確率が高くなります。
 
 
その結果、自分では頑張っているのに、あれもこれもできてないと注意されることで、ますます怒りっぽくなってしまいます。
 
 
ですから、怒りっぽさはできるだけ早めに対応して、落ち着かせてあげたいですね。
 
 
実は、ママがちょっと会話の仕方を変えるだけで、発達障害・グレーゾーンの小学生の怒りっぽさが解消!
 
 
小学生のお友達トラブルを減らすことができるんですよ。次の章でご紹介しますね。
 
 

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3.小学生に起こりやすいお友達トラブルはママとの「会話」で解消できます!

 
 
 例えばお子さんが学校から帰ってきて、連絡帳を開いてみるとまるでミミズみたいな字。何が書いてあるかわからない!こんなとき、
 
 
「なんなのこの汚い字は?」
「きちんと書きなさい!」
「全然読めないじゃない!」
 
 
と声をかけていませんか?でもちょっと待って。 これらは怠けているわけでも、努力がたりないせいでもありません。
 
 
先ほどもお話ししましたが、発達障害・グレーゾーンのお子さんの場合、不器用で悩んでいることが多いんです。
 
 
バランスよく字を書いたり、筆圧をコントロールすることが難しい場合があります。
 
 
そんな状況でせっかく一生懸命書いた字を怒られてばかりいたら、どうなるか…。怒りっぽくなっても当たり前です。
 
 
ではどうすればいいかというと、それは、できているところを褒めること。
 
 
「連絡帳、書いてきたんだね」
「この『あ』っていう字、いいね!丁寧に書けてる!」
 
 
こんな風に、できていることに注目するだけでいいんです。
 
 
お母さんが自分に「肯定的な注目(褒め)」をしてくれているのが分かると、子どもは嬉しくなり、少しづつ良い行動が増えていきます。
 
 
怒られることが減るので、だんだんと穏やかになっていきます。
 
 
わが家ではこの「褒め」を実践したことで、最近では自分でイライラをコントロールできるようになりました。すごい成長ですよね。
 
 
 
 
いかがでしたか?
 
 
怒りっぽい子、反抗的な態度の子、そのベースに発達障害の特性のある子どもは、自立心が強かったり、自分の意見をしっかり持っていたり、独創性に優れていて人が思いつかないことを考えついたりします。
 
 
他の子にはない、キラッとしたところをたくさん持っているんですよ。
 
 
ですから、お母さんが「コミュニケーション」を変えた先には、子どもが得意を活かし、のびのび育っていく未来が待っています。
 
 
子どもの怒りっぽさを解消し、発達をグーンと伸ばす一番の特効薬は、ママとの良質なコミュニケーションです。ぜひお試しください!
 
 
また、お友達との距離の取り方が上手になる方法をこちらの記事で紹介しています。併せてチェックしてくださいね。
 
 
 
 

お子さんの近くにいるママが二次障害を理解すれば悪化を防げる

  
 
 
執筆者:水本しおり
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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