キレやすい子どもにどう対応すればいいか困っていませんか。成長を左右する大切な時期を見逃さず今できることを始めれば、すぐキレるお子さんの脳の発達を加速させられるので、穏やかな子に変わりますよ。今すぐ始められる2つの必殺技をご紹介します。
1.キレやすい子どもの行動が繰り返される理由
キレやすい子どもにどう対応すればいいか困っていませんか?
すぐキレる、怒っている子どもを放っておくと、何かあるとすぐ怒ってなんとかしようとする部分が発達するため、怒りっぽいことが「脳のクセ」として固定化していきます。
なぜなら脳は、繰り返し使われることによってその部分が発達するようにできているからです。
だからキレやすいお子さんは
・自分の思い通りにならないと、すぐに癇癪を起してしまう
・少し疲れてくると、いつもならできていることでもできなくなってしまう
・少し嫌なことがあるだけで、全力で抵抗してくる
などを繰り返してしまうのです。
そのうえ、怒りっぽいと脳が発達しにくくなります。
どうしてかというと、怒りの感情になっている状態だと脳の奥の方まで刺激が届かず、脳が発達しにくくなってしまうからです。
また、何かを我慢したり、感情をコントロールする脳は、成長の最後の方に発達することが分かっています。
だからこそ脳を発達させるためには、できるだけ脳に良い刺激を入れて、グングン発達していける良い状態を長く維持することが大切なのです。
2.子どもが本来の能力を発揮するために必要なコト
脳が発達しないと、感情のコントロールなど苦手が苦手のまま、困りごともそのままキレやすい子どもは変わることができない、という負のループに陥ってしまいます。
だから、子どもの成長を左右する大切な時期を見逃さず、今すぐできることを今すぐ始めたほうが子どものためになります。
なぜなら、それができた子とできなかった子では、これからの変化や成長が大きく変わるからです。
怒る、すぐキレるなどの感情が強いときには本来の力が発揮できず、良くない行動が増えたり、元々はできていたことができなくなったりします。
そのため、本当はできるのに苦手なことが多いように見えてしまうことも…。
そこでお母さんがその子に合った対応ができると、キレやすいといった感情的な部分が邪魔をして見えなくなっていた本来の得意なことが見えてくることもあります。
また、大変だと思っていた困りごとがなくなってしまうこともあるんです!
だから、お母さんがお子さんの将来を思ってなんとかしたいと思う今こそが、始める時期です。
3.キレやすい子どもが 穏やかになる!すぐに始められる2つの必殺技
では、怒りっぽくキレやすい子どもを穏やかにする2つの必殺技をご紹介します。
◆キレて怒っていない時間を増やす
まず、キレて怒っているときはスルーします。
なぜなら、怒りで感情のコントロールが効かなくなってしまっているときは、何を言ってもその子の脳には届かないからです。
また、怒りに反応すると余計に落ち着かなくなることがあるので、スルーすることで自分で気持ちの切り替えができるように促します。
キレて怒っていない時間を増やすことで、子どもの発達に最も大事な「自信」が回復してきます。
◆キレて怒っていないときの「肯定的な声かけ」
例えば、子どもがキレていないときに「怒らないでやれたね!」とか「普通に話せたね!」と実況中継します。
そうすることで「怒らないでいられている」と気付かせることができるので、怒らずに話せる自信に繋がっていきます。
なぜなら、これは成功体験の記憶を残すことになっているからです。
実況中継をするときの注意ポイントとしては、負のオーラをまとって言うと逆効果になってしまうので「柔らかい声、やさしい声、明るい声」など、子どもが好ましく思うような雰囲気で伝えてくださいね。
もし、やっている行動が定着してほしくないなら、言葉にしないでスルーしてください。
「実況中継」は 誰にでもすぐ始められるので、早ければ2週間で子どもの行動は変わりますよ!
すぐキレる子が感情をコントロールできるようになれば、親子ともども本当に嬉しいですよね。
この2つの必殺技でお母さんが怒りっぽくキレやすい子どもを穏やかにし、本当のチカラを見つけ出してあげましょう!
執筆者:水本しおり
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
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