子どもがADHDだとわかった時、本人への伝え方やタイミングについて悩んでしまうと思います。一番避けたいことは本人がネガティブに受け取って傷ついてしまうこと。この記事では本人への告知がうまくいった伝え方についてお伝えしています。
1.息子のADHDに気がついた頃に悩んでいたこと
私には現在小学5年生、注意欠如・多動症(ADHD)の息子がいます。
幼少期から癇癪がひどい、人の話が聞けない、片付けが苦手などの困りごとが多く、小学2年生の頃に『もしかしたらADHDかも知れない』と思うようになりました。
ADHDや発達障害について調べていたところ、発達科学コミュニケーションに出会い「ここなら解決できそうかも」と思い受講を決めました。
発コミュ受講と同時に区の支援センターにも相談し、発達検査を受けたり、学校では通級にも通い始めました。

発達検査は行政で受けたためADHDという診断はつきませんでしたが、発コミュで講義を受けたり発達検査のテスト結果などをみて、「我が子は絶対ADHDだな…」と私の中では確信に変わっていきました。
2.本人への伝え方やタイミングをどうするか?悩んだ理由
当時はまだ小学2年生だったので『ADHDかもしれない』と伝えるのは早いと思いながらも、いつか伝えないとならないなと悩み始めていました。
本人に伝えようと思った理由は、自分のことを知ることで苦手をカバーする方法を身につけたり、得意なことを活かして将来的に仕事を探したりできればいいなと思ったからです。

しかし、いつか本人には伝えた方がいいなと思うものの、タイミングや伝え方によってはネガティブに受け取られるかもしれないという不安がありました。
さらに年齢が上がったり反抗期が来たりすると話を受け入れてくれなくなる可能性もあるかもしれない…。
だけど告知をするなら絶対にネガティブに受け取ってほしくないので、伝えるならしっかり説明しようと決意し伝え方とタイミングをずっと考えていました。
3.告知のタイミングを決めたきっかけは仲間の経験談
そんな時私が発コミュの中で所属しているADHD専用・STELLA*Schoolの勉強会で、ADHD子育ての仲間がお子さんに告知した時の経験とタイミングやコツを教えてくれました。
NGのタイミングとしては
・子どもが自信をなくしている時
・親が感情的になっている時
・子どもが自信をなくしている時
・親が感情的になっている時
良いタイミングは
・子どもと良い関係が築けている時が理想
・子どもと良い関係が築けている時が理想
ということでした。

これを聞いたのは発コミュを始めて約1年たった頃で、その頃息子は家ではかなり落ち着き私の話も聞いてくれるようになっていました。
告知をポジティブに受け取ってもらえるには、さらに良い関係を築くことや理解できる年齢のことを考えて、10歳の誕生日に伝えようという目標を立てました。
4.息子がADHDをポジティブに受け入れた伝え方
そして10歳の誕生日目前のある日。
私が仕事上の会話で『ADHD』という単語をよく口にするので、息子が「ADHDってなぁに?病気のこと?」と聞いてきました。

目標の時期より少し早いけど、興味を持った今が伝えるチャンス!と思い以前から考えていた通り、しっかり説明することにしました。
・ADHDは病気ではなく、脳のタイプの一つであること
・ADHDだからといって人間として不利ではないこと
・ADHDのことをまだ知らない人もたくさんいること
・もしかするとADHDのことを悪く言う人がいるかも知れないけど、お母さんがちゃんと勉強して理解しているから大丈夫だということ
・STELLA*Schoolの子どもたちもADHDタイプであること
・ADHDだからといって人間として不利ではないこと
・ADHDのことをまだ知らない人もたくさんいること
・もしかするとADHDのことを悪く言う人がいるかも知れないけど、お母さんがちゃんと勉強して理解しているから大丈夫だということ
・STELLA*Schoolの子どもたちもADHDタイプであること
そしてわかりやすいように、ネット上に出ているADHDチェックリストを一緒にやってみました。
すると息子は「全部俺のことじゃん!」と笑いながら受け入れ「本当にそうかどうか知りたいから病院にも行ってみたい!」と診断を受けるきっかけにもなりました。
5.告知成功のカギは環境の活用した子ども自身のポジティブな体験
息子がADHDのことをポジティブに受け入れられたポイントは、発コミュの環境を活用できたことだと思っています。
ADHDや脳の発達のことを講義や勉強会で私が学んだことで子どもにもきちんと説明できたこと。
ADHD子育てをしている同じ境遇のママの話を聞いたり、情報を交換できたこと。
そして一番は『子どもチャンスプロジェクト』というADHDタイプの子ども同士の交流です。
息子自身も友達ができたり、プロジェクトを通して楽しい思い出や成功体験をたくさんできたことで、ADHDにマイナスイメージを持たなかったことが一番大きな理由だと思います。

ADHDのことを変に隠したり曖昧にして将来的に本人が苦しむよりも、早めに自分自身のことを理解して「自分はADHDでも大丈夫!」と思える心を育ててあげることが大切だなと思いました。
わが子がADHDで伝え方に悩んでいる…という方の参考になれば嬉しいです。
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執筆者:村川聡美
(発達科学コミュニケーション アンバサダー)
(発達科学コミュニケーション アンバサダー)
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