ADHDキッズが「人の話を聞けない」と誤解されないためにできる先生への伝え方

新学期、ADHDタイプの子は「人の話を聞けない」と誤解され、問題児扱いされることがあります。本人は聞いているつもりでも、周囲にはそう見えないことが多いため事前に先生に特徴を伝えることで誤解を防ぎ、スムーズな学校生活をサポートできます。
 
 

1.新学期、知らないうちに問題児扱いされるかもしれない子どもの行動

 
 
新学期は新しい担任の先生やクラスメイトになり環境が一気に変わりますよね。
 
 
「うちの子気になるところがあるけど大丈夫かな?」と気になる行動がある場合は要注意!不安をそのままにしておくと、お子さんが新学期から問題児として見られてしまうかもしれません。
 
 
なぜなら、担任の先生がお子さんのことをよく知らないまま学校生活をスタートさせてしまうと、「他の子と違う行動をしている」というだけで問題児のレッテルを貼られてしまう可能性があるからです。
 
 
 
 
例えば、「先生の話を聞く」という場面。
 
 
皆さんは話を聞くときどんな状態を思い浮かべますか?また、相手がどんな状態なら話を聞いてくれていると感じるでしょうか。
 
 
・体は話している相手に向ける
・話している相手の顔を見る
・静かに話を聞く
 
 
この状態を想像する方が多いのではないでしょうか。
 
 
しかし、注意欠陥多動症(ADHD)タイプのお子さんは、ボーっとしているように見えたり、何度注意しても聞く姿勢にならないなど、「この子は人の話を聞けない」と誤解され、本人が気づかないうちに問題児としてのレッテルを貼られてしまう場合があります。
 
 
その誤解が生まれるのは「ちゃんと聞きなさい」という指示が、ADHDタイプのお子さんにとって理解しづらいことがあるからです。
 
 
次の章で詳しく解説していきますね。
 
 

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2.「ちゃんと聞きなさい」がADHDタイプの子に響かない理由

 
 
ADHDタイプのお子さんは、決して「人の話を聞けない」わけではありません。
 
 
ただ、一般的に「話を聞く」とされる姿勢と違って見えることがあるため、誤解されやすいのです。
 
 
例えば、先生の話を聞いていても、ボーっとしているように見えたり、姿勢が崩れているなどの理由で「ちゃんと聞いていない」と判断されてしまうことがあります。
 
 
また、周りの話し声や鉛筆で文字を書く音、外から聞こえる鳥の鳴き声など耳に入ってくる音が全て同じレベルの音量で聞こえるお子さんもいます。
 
 
そんなタイプの子は音に気を取られてしまい、まるで話を聞いていないように見えて、結果的に怒られてしまうことも少なくありません。
 
 
本人は先生の話も聞いているので、注意されると「聞いているのに!」と腹が立ってしまったり、誤解されたことに傷ついてしまいます。
 
 
 
 
さらに、「話を聞く」という言葉の意味の捉え方に違いがある場合もあります。
 
 
例えば、その子にとって「話を聞く=話し手に注目する」ではないことがあります。
 
 
どういうことかと言うと、意味を理解しようとして話を聞いているというよりは、ただ先生の声が耳に入ってきている状態ということです。
 
 
そうすると、先生が話している最中でも何か別のことをやっていたりして、聞いていないように見えてしまうので「ちゃんと聞きなさい!」と怒られてしまいます。
 
 
しかし、本人は「聞いている」ので、何度「話を聞いて!」と怒られても聞く姿勢が改善されることはありません。
 
 
そうなれば、何度言っても言うことを聞かない反抗的な子と思われたり、先生によってはそれだけで要注意人物のレッテルを貼られてしまうかもしれません。
 
 
新学期から怒られ続けると、お子さん自身も不安な気持ちになり、学校生活が嫌になってしまうこともあります。
 
 
では、どうすればお子さんが新学期をスムーズにスタートさせることができるのでしょうか。
 
 

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3.事前の一言で変わる!ADHDタイプの子が「人の話を聞けない」と誤解されないための伝え方

 
 
不安を解消させるためには、ママがお子さんの困りごとを理解し、その対応を先生に伝えることで新学期のスタートが変わります。
 
 
「話を聞く」ということが問題であれば、ADHDタイプの子が「人の話を聞けない」と誤解されないために先生に事前に伝えておくことが大切です。
 
 
例えば、前章でお話したような特徴が見られる場合は、その情報を先生と共有できると良いですよね!
 
 
話を聞いていないようでも実は話を聞いていることがあることや、「話を聞いて」と言われると、ただ聞いておけば良いと思っているかもしれないなどは、先生も想像していなかったことかもしれません。
 
 
また、「話を聞く時は相手の目を見て体も向ける」ということをお家でも教えている途中だということを伝えるのも良いと思います。
 
 
 
 
その場合は「話を聞きなさい!」の一言ではなく、「体もこっちに向けて先生の目を見て話を聞いてください」と細かく伝えてもらうと本人も気付きやすいです。
 
 
このようにお子さんへの対応をお伝えできると先生も取り組みやすくなります。
 
 
こんな対応を日本全国の先生たちが知っていたらいいのに…と思うこともありますが、現実はそうではありません。
 
 
お子さんが楽しく学校生活を送るには大人の理解と対応が必要です。 そのためには、ママがお子さんの一番の理解者で あり、サポートしてあげることが大切です。
 
 
お子さんに合った対応を先生と共有して、お子さんの新学期のスタートをスムーズにしたいですね!
 
 
 
 

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執筆者:水本しおり
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)

 
 
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