友達とトラブルが多い小学生 原因は発達特性?嫌われているように見える理由とサポート方法

友達とトラブルが多い小学生に悩んでいませんか?わが子が「また揉めた」「嫌われているのでは…?」と不安になっているママへ。ADHDの発達特性から見た原因と具体的な関わり方を解説します。
 
 

1.また揉めたの⁈友達とトラブルが多い小学生は実はADHDかも?

 
 
友達とトラブルが多い…小学生になったら変わると思ったのに変わらない。「うちの子、また揉めてる…。」「もしかしてお友達から嫌われてる?」と不安になっていませんか?
 
 
実は、友達とのトラブルが多い子は、わざと嫌われるような行動をしているわけではなく、発達特性による“気づきにくさ”が影響しているかもしれません。
 
 
お家でできるサポートについて紹介します。
 
 
できればお友達とは仲良く過ごしてほしい…お母さんだったら誰もが感じる願いだと思います。
 
 
お友達トラブルは、子どもが嫌な思いをすることがあるのはもちろん、そのフォローに回るお母さんにもプレッシャーがかかりますよね。
 
 
トラブルが起こると、相手のお子さんや親御さんに申し訳ない…仲裁に入ってくださる先生に申し訳ない…など子どもだけでなくお母さんも一緒に落ち込んだり追い詰められる気持ちになってしまうこともあると思います。
 
 
 
 
 
とくにまだ小さいころなら理解を求めやすいものの、小学生になってからのトラブルは「もう小学生なのに、相手の気持ちがわかならないの?」などと言われてしまいますよね。
 
 
その友達トラブル、お子さんが注意欠如・多動症(ADHD)の特性を持っているからかもしれません。
 
 
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2.ADHDキッズが小学生になっても友達とトラブルが起こりやすい原因

 
 
ADHDタイプの子どもは、脳の発達が一部遅いと言われていて、そのことによって苦手なことがあります。
 
 
例えば、相手の気持ちを理解することが苦手です。
 
 
自分の中で感じることは相手もそうだと思っていることがあり、相手が嫌がっていても気付かないことがあります。
 
 
距離感を掴むのも苦手です。
 
 
人にはそれぞれ心地よい距離感というのがあるのですが、それがわからず近すぎてしまい嫌がられることが多いです。
 
 
相手の気持ちが理解しづらいので、嫌だなという空気を出されていても気付かない、ということも起こります。
 
 
 
 
また、思い立ったらパッと動いてしまうことがあるので、考えるより先に体が動いてしまいます。これも嫌がられやすい原因の1つ。
 
 
これは行動だけでなく、言葉にも出るので思いもかけず相手を不快な気持ちにさせていることがあるのです。
 
 
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3.嫌がられてることに気付かない…パッと友達のものを取る息子

 
 
わが家のADHDタイプの息子も友達トラブルが多いことに悩んでいました。
 
 
ADHDの特性から見られる行動は大抵当てはまる息子ですが、小学生になってからも友達のゲームやスマホをパッととってしまい、トラブルに繋がることがよくありました。
 
 
これは息子的には100%好意の行動だったので、なんでダメなの?というところがなかなか伝わらず困りました。
 
 
どういうことかと言うと、息子は
・それはこうやるといいよ!というのを見せてあげた
・知っていることを教えてあげた
・自分の方がうまいからやってあげた方がうまくいく
と思っていたからなんです。
 
 
相手の子が、どんな風にゲームやスマホをやりたいと思っていたかや、そもそもわからないから教えてほしいと思っていたのか?などの思考には一切なりません。
 
 
パッと取られたらどんな気持ちかなども、好意のつもりの息子には「嫌な気持ちになる」ということには繋がっていないようでした。
 
 
段々と学校から帰って来てから友達と遊ぶことが減っていき、このままじゃ友達がいなくなる⁈という危機感を覚えた私は、息子が原因になっているトラブルをどうにか減らせないかな…と思っていました。
 
 

4.友達とトラブルになる前に!お母さんがお家でできる簡単サポート

 
 
お友達とのトラブルを減らすためには、お母さんがサポートしてあげることが必須です。
 
 
そのためにまずお家でできる簡単サポートは、共感してから相手の気持ちを伝えること。
 
 
始めから「それはお友達が嫌な気持ちになるよ」などと言ってしまうと、子どもが「否定された!」と感じるのでネガティブな感情が多くなり、素直に話が聞けなくなってしまうからです。
 
 
とくにADHDタイプの子はネガティブな感情を強く感じやすいという特性があるので、まずは「あなたはこう思ってやったんだね」「そんな風に考えていたんだね」といった感じで共感します。
 
 
その後で、「お友達はこんな風に思ったみたいだよ」と事実を伝えます。
 
 
この順番にするだけで、伝わり方がグッと変わります。
 
 
 
 
また、伝えるときのポイントとしてルールを作ってあげるのも効果的です。
 
 
相手の気持ちを捉えにくいADHDタイプの子は、曖昧なことは理解しにくいので、「こういう場面でこれはだめ」「こういうときはOK」ということを明確にしてあげましょう。
 
 
息子には「ゲームやスマホは勝手に触ってはいけません。もっと上手にできる!と思ったら、友達にやっていい?って聞こうね。自分でやりたかったのに、って思ってるかもしれないよ?」と伝えました。
 
 
これを伝えたところ、その後は「一言声をかける」ということを意識できるようになってきました。
 
 
ADHDタイプの子が嫌がられることをしてしまう原因は1つではないのですぐに改善するのは難しいこともあります。
 
 
だからこそお母さんが原因を知って我が子に合ったサポートをしてあげることが大事!お母さんのサポートがあれば友達トラブルは減らしていけます!
 
 
まずは「共感」してから「事実を伝える」というおうちでママができる簡単サポートから始めてみてくださいね。
 
 
 
 
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執筆者:しまざきあいか
(発達科学コミュニケーション STELLA*School アンバサダー)
 
 
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