今すぐできる!発達障害で不器用な子どもの小学校対策トレーニング!

発達障害の特性ゆえに動きがぎこちない…そんなお子さんは小学校に入ると色々な困りごとにぶつかります。そんなとき、普段の生活に取り入れられるトレーニング方法をお伝えします!
 
 

1.発達障害の子どもの「運動の苦手」3種類とは?

 
 
突然ですが、お子さんの運動の苦手について気になったことはありませんか?
 
 
発達障害の子どもは不器用さがあって、なんだか動きがぎこちなかったりします。うちの息子も、以前テレビの音楽に合わせて兄弟でオリジナルダンスをしていたんですが、兄の動きが硬っ…!横の4歳下の弟の方が滑らかでいい感じでした。
 
 
字を書くことや工作が苦手な子。食べるときに箸よりもスプーンがいいと言い張る子。靴ひもを結ぶことが難しいなど、いわゆる「不器用」と言われてしまう子どもたち。
 
 
ちなみに、あのハリーポッターで有名なダニエルラドクリフも、靴ひもが結べないと公表しています。お子さんはどうですか?
 
 
 
 
運動の苦手が気になっているお母さん、まずは苦手となる運動の種類を3段階にわけて考えてみてください。
 
 
・粗大運動:姿勢の保持やバランス、走る、ジャンプなどダイナミックな動き
・微細運動:小さなものをつまんだり、字を書いたり、ハサミなどの細かな動き
・協調運動:スキップやドリブルなど、体の複数の場所を調節しながら動かすもの
 
 
こう見ると、うちの子は小さい時からハサミもお箸も、字を書くことも得意ではなかったです。スキップもはじめはぎこちなくて、ダンスは今でもぎこちない。ということは、微細運動・協調運動が苦手だといえます。
 
 
発達障害の子どもたちは、日常生活のちょっとした動作がうまくいかずに苦戦していることがあります。気合いが足りないから、やる気がないから、ちゃんとやっていないから…これだけが原因ではないんです!
 
 
上手くできないなら、できるまで何度も練習をさせれば良い!と考えがちですが、それだけでは解決しないことも多いんです。
 
 

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2.不器用な子が小学校でぶつかりやすい壁

 
 
では、そういう「不器用」と言われるような子どもたちが小学校に入ると、どんな壁にぶつかりやすいのでしょうか?
 
 
まずは、教室で受ける授業の場合。授業では当然ながら字を書くことが必要です。字を書くことが苦手なままだと、授業のスピードについていくのが大変になります。そして、先生に叱られることが増えていくと、自信をなくすことにつながりかねません。
 
 
また、体育の授業ではどうでしょうか?発達の特性のある子どもは感覚的なものも苦手なことがあります。自分の身体を客観的にイメージすることが苦手だと、指示された通りにうまく体を動かせなかったりします
 
 
例えば、体の動きをコントロールするのが苦手で、タイミングよくジャンプできなかったり、ボールがうまく投げられなかったりするかもしれません。
 
 
うちの子も「先生の真似をして下さい」という指示に対しては、不注意も相まって8割型間違っています。これって小学校の体育の授業では致命的かもしれません。
 
 
 
 
でも、これを「何でできないの⁈」と言ったところでできないものはできないんですよね…。
 
 
もちろん、運動ができなくても死にはしないし、理解力があれば勉強の内容は理解できるかもしれない。だけど、授業のスピードについていけなくて、お子さんが悩んでいたとしたらそれはかわいそうですよね。では、どうすればいいのでしょうか?
 
 

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3.勉強に必要な運動機能は「楽しく」鍛えるのが正解!

 
 
まず、小学校の授業では大半が字を書くことが求められます。でも、それに必要な微細運動はある日突然できるようになるものではありません。毎日少しずつでもその運動に取り組むことで徐々に上手になっていきます。ということは、日常生活の中で練習するのが効果的です!
 
 
例えば
・箸を使って食事をするとき
・鉛筆やはさみを使った学習をするとき
・ボタンをかけたりする着替えのとき
 
 
など、普段の生活に組み込まれている活動を通して力をつけていくことができます。そのときのポイントは、少しでもお子さんがやりやすい方法を考えてあげること!
 
 
ただでさえ苦手なことを練習するとなったら、お子さんにとっては大変です。特に、発達障害の子どもはマイナスなイメージを引きずりやすいので、なるべくハードルを下げて成功体験を積み重ねてあげることが大切なんです。
 
 
例えば、持ちやすい鉛筆を使ったり留めやすいボタンを使うことで、お子さんの負担を軽くすることができますね!
 
 
鉛筆は持ち手部分が三角のものがオススメ!指を自然に鉛筆に添わせることができます。
 
 
ボタンは大きさなども大切ですが、ボタンを留める穴が大きめだと留めやすくなります。
 
 
運動の困難さは不注意や心理面とも関係があるので、厳しい訓練よりも本人が楽しみながら取り組める工夫をして、できたらたくさん褒めてあげてくださいね
 
 
あまり速さや文字のキレイさにこだわりすぎず、チャレンジする姿勢や、興味を持って取り組んだことを肯定してあげるといいと思います。
 
 

 
 
大事なポイントは、とにかくお子さんが「楽しく」取り組めること!
・やりやすい方法や道具を考えること
・できたこと、チャレンジしたことを肯定すること
 
 
この2つを意識して、小学校の勉強でお子さんが自信喪失しなくてすむように楽しく取り組める方法を考えてみてくださいね!
 
 

お子さんの近くにいるママが二次障害を理解すれば悪化を防げる

 
 
執筆者:水本しおり
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
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