発達障害・ADHDグレーゾーンの子どもは身体を動かすのが大好き。梅雨の間は、親子ともにストレスフルになっていませんか?おうちでできる運動でストレスを上手に発散させましょう。そして運動には「〇の発達」を促す効果も。一石二鳥ですよ!!
1.雨で外に出られない…兄弟2人が1週間も自宅に。さあ、なにをして遊びますか?
梅雨ですね。外遊びができなくてストレスが溜まっているお子さんも多いのではないでしょうか?今回は、そんな梅雨の時期にお家でできる運動のお話です。
運動ってなんとなく健康に良さそうだったり、ストレス発散というイメージがありますよね。実際、運動をすると身体が丈夫になったり、スポーツが得意になったりします。汗もかいてスッキリしますね。
でもそれ以外にも運動には、「〇の発達」を促す効果があるんです。
我が家は男2人兄弟。長男は4年生、注意欠陥・多動性障害(ADHD)のグレーゾーンです。次男は年長さんです。先日はずーっと雨。いつもなら夕方まで外で遊んでいるのですが、こんなお天気なので外出もできず、引きこもり生活を送っていました。
兄弟がずっと家の中に…。しかも長男は多動系…。やんちゃなお子さんを持つ親御さんなら想像がつくと思います。
想定内ですが、遊び盛りの子ども達は家の中でじっとしているわけもありません…家じゅう走り回る、跳ね回る、そしてベッドの上で闘いごっこのオンパレード!
私も内心、「早く雨やんでくれー!!」と自分の中のイライラと闘いました。でも、子どもたちがあり余る体力を発散させたい気持ちも分かります。
どうしようかなと考えた結果、長男が年長さんのときに購入した鉄棒の存在を思い出しました。本当は長男が逆上がりの練習用だったのですが、現在はパパのハンガーラックに。存在を忘れ去っていたのです。
久しぶりにリビングに登場させた鉄棒に子ども達は大興奮!!鉄棒さん、大活躍してくれました。そしてこの1週間で、なんと長男は空中逆上がりが、次男は逆上がりができるようになりました。
鉄棒の他には、音楽を流して、兄弟でオリジナルダンスバトルをさせたり、本気でラジオ体操をさせたりしました。ビニール袋をふーっと膨らませて、バレーボールごっこも!2人ともいい汗をかいてスッキリした表情をしていました。
2.運動には「〇の発達」を促す効果も。運動で発達障害・ADHDグレーゾーンの子どもをまるっと発達させちゃいましょう!
では運動には他にどんな効果があるのか…
それは「脳の発達」を促す効果があるのです!!
運動をするために使う脳の部分(運動野)は、だいたい脳の真ん中にあります。そのため、運動野が発達すると、その周囲にある他の部分も一緒にひっぱりあげられて発達します。ちょうど、理解力・判断力・記憶力のあたりです。
たとえば記憶力を伸ばしたい場合。
記憶力といえば、暗記を思い浮かべる方も多いと思います。暗記を一生懸命練習することも悪くはありませんが、発達に凸凹のあるお子さんの場合、興味が向かないことにはチャレンジしたがらなかったり、繰り返しの練習を嫌がったりするケースが多いです。
なので、「暗記=必死に覚える」の当たり前を一旦捨てて、運動面からのアプローチをしてみるのはいかがでしょう。
東大合格者の多くが小さい頃は野山を駆けずり回っていた…なんてエピソードもありますし、身体を動かしながらの方が暗記がすすむなんてことも言われたりします。
ADHD系の子どもたちは身体を動かすことが大好き!!運動しながら、理解力・判断力・記憶力もグーンと伸びるなんて、とってもオトクだと思いませんか?
マンションにお住まいで下の階の方に足音が…と気になるお母さん。最近では雨の日でも子ども達が遊べるような屋内施設もあります。地域の児童館も意外に空いていたりして穴場スポットですよ。
行き帰りはお子さんにカッパと長靴を装備!途中の水たまりに寄り道して長靴でバシャバシャ、これだけでもストレス発散できます。着替えもお忘れなく!
遊び盛りの子ども達、たくさん身体を動かして「身体」も「脳」もどんどん発達してもらいましょう!!
執筆者:水本しおり
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)