子どもが無視するのは”わざと”じゃない!ママに返事したくなる声のかけ方2ステップ

何度声をかけても子どもが無視してイライラすることはありませんか?子どもが返事をしないのは、ADHDの特徴である注意の切り替えの苦手さが原因かもしれません。ADHDグレーゾーンの子どもにお母さんの声が届きやすくなるおすすめの方法をご紹介します。
 
 

1.聞こえてるの!?何度声をかけても無視する息子

 
 
注意欠陥多動性障害(ADHD)グレーゾーンの5歳の長男は、何か作業をしているときには何度声をかけても返事をしません。
 
 
「お風呂入るから動画おしまいにしようね」
 
 
私が声をかけると2歳年下の次男は2度目の声かけくらいで「はーい」「まだ遊びたい」のように返事をしてくれるのに、長男は一切返事が返ってきません。
 
 
「お風呂入るよ」
「動画消してね」
「聞こえてる?」
 
 
何度も声をかけているのに完全無視。
 
 
「何回言ったらわかるの!聞こえたら返事しなさい!」と怒られて初めて「はい!」と慌てて返事をする状況です。
 
 
 
 
1回、2回の声かけで返事が来なくても「今やってることに夢中になってるのかな?」と優しい気持ちでいられるのですが、3回以上になってくると「いい加減返事くらいして!」とイライラが溜まってしまいます。
 
 
「本当に聞こえていないだけかも」と思って、返事をした後に「お母さんは何をしてって言いましたか?」と確認すると「動画消してって言った」と答えられる長男。
 
 
「やっぱり聞こえてるのに無視してたんだ!」とさらに怒りを感じて、少しでも返事をしないと厳しく注意するようになっていきました。
 
 
厳しくしつけても長男が1回の声かけで返事をすることはなく、どうして無視するのか、どんなふうに声をかけたらいいのだろうかと悩む日々が続きました。
 
 
そんなときに出会ったのが、発達科学コミュニケーション(発コミュ)です。
 
 
発コミュを学ぶことで長男が返事をしないのは、無視ではなくADHDの脳の特性によるものだと理解できました。
 
 
それでは、なぜ返事をしないのでしょうか。
 
 
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2.何でうちの子どもは無視するの?ADHDグレーゾーンに声が届かない理由

 
 
実はこの返事をしなかったり、無視しているように見える行動にはADHDの脳の特性が関係していることがあります。
 
 
脳の前頭葉という部分は、情報を整理して感情や行動をコントロールするはたらきがあり、ひとつのことに集中し続けたり作業を中断して別のことに注意を切り替えたりと、場面に合わせて適切な行動ができるようにコントロールしています。
 
 
しかし、ADHDグレーゾーンの子どもは前頭葉の発達がゆっくりな傾向があり、注意の切り替えがうまくできずに、ひとつの物事に集中しすぎる「過集中」の状態になることがあります。
 
 
過集中の状態の時にお母さんが声をかけた場合、お母さんの声が耳から入って聞こえているけれど、「お母さんに呼ばれている」という状況が正しく脳で処理されずに、「返事をする」という行動にうまく切り替えることができません。
 
 
その結果、返事をしないことは”わざと”じゃないのですが、お母さんからすると無視をしているように見えてしまうのです。
 
 
 
 
息子は、「お風呂入るから動画おしまいにしようね」という私の声掛けを無視していたのではなく、「動画おしまいにしよう」と言っていることは聞こえているけど、「自分がやらないといけないこと」と理解できていないだけでした。
 
 
お母さんが自分に声をかけていると気付いていないのに突然「何回言ったらわかるの!」と怒られてしまうと、失敗経験として脳は記憶します。
 
 
失敗経験が積み重なると自己肯定感が下がってしまい、自分に自信が持てなくなったり、親に反抗的になったりと二次障害を引き起こすことにも繋がってしまいます。
 
 
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3.はーい!子どもが素直にお返事したくなる声のかけ方

 
 
子どもが過集中になっているときは、今集中していることからこちらの声に注意を切り替えてあげる必要があります。
 
 
そのため、子どものやっている作業が終わるまで待ってあげたり、近づいて肩を叩いたり目を見て注目させてから声をかけるのが理想です。
 
 
しかし忙しい毎日を送っていると毎回子どもの都合のいいタイミングを待ってあげたり、近づいてスキンシップを取ってから声をかける余裕がない時もありますよね?
 
 
そんな時におすすめの我が家で実践している声のかけ方2ステップをご紹介します。
 
 
ステップ1 笑顔で優しい声でゆっくりと名前を呼びかける
 
 
何かに集中している状態だと、お母さんが自分に声をかけていると気付きにくいので、指示だけを伝えるのではなく、名前を呼びかけて注目させてあげてください。
 
 
名前を呼びかけるときには意識してほしいポイントは3つ!
 
 
1.笑顔で
2.優しい声で
3.ゆっくりと
 
 
ADHDグレーゾーンの子どもはお母さんの声色や語調に敏感ですので、素っ気なく伝えたり、急いでピリピリしていることが感じられる口調で伝えたりすると、脳が怒られていると感じてお母さんの声が届きにくくなります。
 
 
笑顔のままゆっくり名前を呼ぶと、自然と優しい声になり注意がこちらに向きやすくなります。
 
 
 
 
ステップ2 大好きな〇〇くん(ちゃん)と呼びかける
 
 
ステップ1で返事がない場合は、子どもが喜ぶニックネーム肯定的な言葉を名前の前につけて呼びかけてみてください。
 
 
大好きな〇〇くん(ちゃん)
かわいい〇〇ちゃん
かっこいい〇〇くん
 
 
このように、名前の前に肯定的な言葉がつくだけで、子どもは親に認めてもらえたと感じてお母さんの声が届きやすい脳の状態になります。
 
 
脳に届くと無視していたように見えた反応が、「はーい!」という返事に変わっていくのです。
 
 
この声のかけ方をすると長男は100%返事をしてくれるようになり、私自身も「全然言うことを聞いてくれない!」とストレスを感じることなくスムーズに会話を始められるようになったのでおすすめの方法です。
 
 
お母さんが声のかけ方を変えるだけで、子どもが素直に返事をしてくれるようになりますので、ぜひ試してみてください。
 
 
 
 
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執筆者:みやもとひろこ
(発達科学コミュニケーション STELLA*Schoolアンバサダー)
 
 
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