小学校のクラス替え後、最初は順調だったのに崩れてしまうADHDグレーゾーンの子どもがいます。その背景にある脳の働きからくる予測できないストレスの正体と、環境を整えるための先生へのサポート方法の伝え方を解説します。
1.新学期は順調なのにだんだん崩れやすい…大事なクラス替え後のタイミング
新学期、小学校のクラス替えを注意欠如・多動症(ADHD)グレーゾーンの子どもは楽しみにしている子も多いです。
ADHDタイプの子は、人が好き、楽しいことが好きな子が多いです。
だからこそ、新学期など始まりのタイミングでは「今年はうまくやろう」と頑張る気持ちも強いです。
そのため、新学期が始まってすぐは調子が良いことが多く「今年は調子良く過ごせそう」と期待するお母さんも少なくありません。

ところが、クラス替えからしばらく経つと少しずつ様子が変わってきます。
・朝の動きが悪くなる
・怒りっぽくなってイライラしていることが増える
・友達トラブルが出てくる
・宿題に時間がかかる
・なかなか行動に移れない
などの様子が見られ始めます。
・怒りっぽくなってイライラしていることが増える
・友達トラブルが出てくる
・宿題に時間がかかる
・なかなか行動に移れない
などの様子が見られ始めます。
そして、ゴールデンウィーク明け頃からは一気に崩れてしまう子も目立ってきます。
今年こそ平和に過ごせるかもと期待したお母さんはガッカリしてしまいますよね。
実は、ADHDグレーゾーンキッズにとって新学期のクラス替え直後の過ごし方はとても重要なんです。
2.小学校のクラス替えで起きる“予測できないストレス”|ADHDの子どもの脳で何が起きている?
クラス替え後にうまくいっていたはずの子どもが崩れてしまうのには、理由があります。
それは、小学校のクラス替えによって「予測できないこと」が増えるからです。
脳はもともと、「こうなるだろう」と予測しながら動いています。このしくみは「予測符号化理論」と呼ばれています。
簡単に言うと、
・思っていた通りに進むと安心できる
・思っていたことと違うことが起きるとストレスになる
という仕組みです。
・思っていた通りに進むと安心できる
・思っていたことと違うことが起きるとストレスになる
という仕組みです。

クラス替えをした後は、
・友達が変わって会話が変わる
・新しい先生の授業が始まる
・新学年でルールが変わる
などがありますよね。
・友達が変わって会話が変わる
・新しい先生の授業が始まる
・新学年でルールが変わる
などがありますよね。
大人にとっては当たり前に感じるこうしたことが、子どもにとってはすべて不確定なことです。
とくにADHDグレーゾーンの特徴を持っている子は
・予測が外れると強いストレスを感じる
・突然の予定変更が苦手
・感覚過敏で、予想外の音や光などの刺激を感じてストレスになる
・先の見通しがないと、頭の中が不安でいっぱいになる
などが起こりやすくなります。
・予測が外れると強いストレスを感じる
・突然の予定変更が苦手
・感覚過敏で、予想外の音や光などの刺激を感じてストレスになる
・先の見通しがないと、頭の中が不安でいっぱいになる
などが起こりやすくなります。
最初は新しい刺激で頑張れてしまうことがある子どもたちですが、予測できない状態が続くことで少しずつ疲れがたまり、エネルギーを消耗していきます。
そのため「できなくなる」のではなく「予測できない環境で脳が疲れている状態」になり、それがピークになるのがゴールデンウイーク明け頃なんです。
3.調子がいいときを崩さないためにできるサポート サポートレターの書き方
では、ADHDグレーゾーンの子が小学校のクラス替え後にストレスを減らして過ごせるようにするにはどうしたら良いでしょうか。
そのひとつが、サポートレターで先生に子どもの状態や対応を伝える、という方法です。
小学校のクラス替えは、先生との関係がリセットされるタイミングでもあります。
だからこそ、最初に「子どもとどう関わるとうまくいくか」を共有しておくことで、環境を整えることができます。
発達科学コミュニケーションでは、サポートレターという先生にわが子のことを伝えるツールがあります。
サポートレターを書くときのポイントのひとつは、お家でうまくいったことを伝えることです。
「こんな風にやったらうまくいったのでこうしてほしい」と具体的に伝えることで、再現性のある関わり方を共有できることが、環境を整える上で重要だからです。

例えばわが家では、
「わからない、と感じると行動が止まることがあります。なにもしていないときは『なにかわからなかった?』など声をかけてもらえると自分で整理することができます。」
と伝えることで、誤解を生みやすい場面での対応の仕方を伝えました。
「わからない、と感じると行動が止まることがあります。なにもしていないときは『なにかわからなかった?』など声をかけてもらえると自分で整理することができます。」
と伝えることで、誤解を生みやすい場面での対応の仕方を伝えました。
また、言葉が苦手ですぐに出てこないので少し待ってほしい
できないところをほかの人に知られることを嫌がるので見えないところで声をかけてほしい
など、具体的に伝えていきました。
できないところをほかの人に知られることを嫌がるので見えないところで声をかけてほしい
など、具体的に伝えていきました。
ただ、条件によってはお家ではできても、学校ではできないこともあるので、その場合はどうするかということを作戦会議するのも手です。
クラス替えという大きな環境変化のタイミング。
だからこそ、あらかじめ環境を整えておくことで、子どもは安心して過ごし、自分で考えて動ける状態へと近づいていきます。
だからこそ、あらかじめ環境を整えておくことで、子どもは安心して過ごし、自分で考えて動ける状態へと近づいていきます。
新学期の調子が良い状態を持続できるか、それがその後の一年を大きく左右するかも!まずはお母さんが動いてみませんか?
合わせて読みたい
サポートブックは必要?先生にわが子を理解してもらうために大切なこと
サポートブックは必要?先生にわが子を理解してもらうために大切なこと
執筆者:しまざきあいか
(Nicotto Project 発達科学コミュニケーションアンバサダー)
(Nicotto Project 発達科学コミュニケーションアンバサダー)
子どものトラブル対応に疲れると感じているなら、先周りでトラブルを減らす動きをすることで、結果子どもが生き生き過ごすことができます!サポートレターは電子書籍で紹介しています。




