発達障害・ADHDグレーの子どもがゲームや遊びで負けるとキレて癇癪を起こしたり、暴言を吐くことに悩んでいませんか?そんなときは気持ちを落ち着かせるトーク術で怒りを吐き出すようにしてあげてくださいね!
1.ゲームや遊びで負けると生きるか死ぬかレベルで怒っていたADHDグレーの息子
子育てをしている中で、悩みのベスト3に入っているであろうと思われるのが、子どもがゲームや遊びで負けたときに癇癪を起こして困る…というものです。
この悩みは日常生活にも影響してくるので、できればやめさせたい、解決したいと思っている方も多いのではないでしょうか。
我が家の注意欠如・多動性(ADHD)グレーゾーンの息子も例に漏れず、ゲームがうまくクリアできなかったり、負けるなんてことがあった日には生きるか死ぬか⁈という勢いで暴言を吐いたり、キレまくっていました…。
その暴言を聞いているこちらは良い気はしませんし、プレイしている相手が側にいてもこうだったらトラブルの元になりかねませんよね。
こんなとき、
「そんなこと気にしなくていいじゃない!」
「遊びなんだから怒ってやらないで!」
「そんな風に怒ってやるならもうゲームはやらなくていい!」
といったことを言ってしまっていませんか?
「そんなこと気にしなくていいじゃない!」
「遊びなんだから怒ってやらないで!」
「そんな風に怒ってやるならもうゲームはやらなくていい!」
といったことを言ってしまっていませんか?
かくいう私も、「ただの遊びなんだから、そんなに怒ることじゃないでしょ⁈」という言葉を息子に言い続けていました。
実は今でも内心は「死ぬわけでもあるまいし…」と、こっそり笑っています。
だけど、本人たちにとっては大真面目に生きるか死ぬかレベルに辛いことなんです。
また、お友達と遊んでいるときに負けたという場面でキレて怒りだしてしまうこともありますよね。
負ける度に怒ることでトラブルになったり、すぐにイラついた態度を取ったりしていると、「あいつ負けるとキレるから誘うのやめよう」とお友達に避けられてしまうことも考えられます。
親としては、そうなってしまったら本人がかわいそうという気持ちで「怒ったら駄目」ということを伝えますが、なかなかやめられないADHDグレーのお子さんが多いです。
では、なぜそんなに負けることが辛いと感じているのでしょうか?
2.本人にとっては大事件…!!発達障害・ADHDの子どもがゲームで負けるとキレる理由
発達障害・ADHDグレーの子がゲームや遊びで負けるとキレる理由を3つご紹介します。
①先を見通す力が弱い
ゲーム中ほとんどのお子さんは途中の展開が見えていて、もうすぐ勝てそう!とかそろそろ負けそうだなーなんて予測を立てながらプレイしています。
ところが 予測が苦手なお子さんは展開が読めないので、今まで楽しくやっていたのに「なぜか急に自分が負けてしまった!」という気がしてしまって、感情が爆発してしまうことがあります。
また、もし負けたらどうなるのかや自分がどんな気持ちになるのかなどの予測ができず、不安になって感情的になってしまうこともあります。
②負けるという「嫌な感情」の表現が苦手
とくに発達障害・ADHDグレーのお子さんは負けてしまって嫌な感情があるのだけれど、どう表現したらいいかわからないということが多いです。
そのため、楽な表現として暴言を選んでしまいます。
③衝動性が強く嫌な気持ちの感情コントロールができない
負けたら嫌だ!と衝動的に思っているときは、ネガティブな感情が強く働いています。
そういうときは感情のコントロールがうまくいかないため、キレやすくなったり暴言が出やすくなったりします。
これらはどれも脳の前頭葉の発達が未熟なことで、理解力・記憶力などに苦手があるために起こっています。
本人たちの意識が足りないとか、怒るのは良くないことだとわかっていない、というわけではありません。
自分ではどうにもできない部分だったりするのです。
では、子どもが負けてキレたり癇癪を起こしているときはどう接したらしたら良いのでしょうか?
3.勝ち負けにこだわってしまう子の気持ちを落ちつかせるママのトーク術
負けるとキレてしまう勝ち負けにこだわりがあるお子さんには、ママの声かけが大事です。
まずはただの遊びだという現実より、「負けるのは嫌だ!!」という子どもの気持ちに注目してあげてください。
それくらいで怒るなんて、と思う気持ちは一旦蓋をしておいて、実際に今なにを考えているのかを聞いてみてほしいと思います。
お子さんの嫌な気持ちが空っぽになるくらい聞き出してあげてください。
例えば
親: 「今どんな気持ち?」
親: 「今どんな気持ち?」
子: 「みんな大っ嫌い!
こんなゲーム潰してやる!」
親: 「そっかー…そう思うんだね!
それから?」
子:「みんなが悪いんだ!」
親:「みんなが悪いんだ、そうなんだね。
こんなゲーム潰してやる!」
親: 「そっかー…そう思うんだね!
それから?」
子:「みんなが悪いんだ!」
親:「みんなが悪いんだ、そうなんだね。
それから?」
というように話して行きます。
というように話して行きます。
お子さんがどんなことを言っても、どんな言い方をしていても
「うんうん、それから?あとは?」
と気持ちを外に出すことを手伝ってあげてくださいね!
「うんうん、それから?あとは?」
と気持ちを外に出すことを手伝ってあげてくださいね!
そして、お子さんが気持ちを外に出すことができたら、次はママがその気持ちを言葉にして伝えるということをします。
「負けたのが嫌だったんだね」
「うまくできなくて悔しかったんだね」
「勝てなかったことが悲しいんだね」
というように、そのときのお子さんに1番ピッタリ合う言葉を探してあげてくださいね!
「うまくできなくて悔しかったんだね」
「勝てなかったことが悲しいんだね」
というように、そのときのお子さんに1番ピッタリ合う言葉を探してあげてくださいね!
このように言葉を伝えていると、ママが自分の嫌な気持ちをわかってくれた!と子どもは段々落ち着いていきます。
そして怒りそうになったときに自分の言葉で伝えられるようになります。
負けてしまって癇癪を起こしてしまう発達障害・ADHDグレーのお子さんには、その場ごとに対応していくことと、感情のコントロールがうまくできるような関わりが必要です。
そのためにも、ママが日頃から怒りを吐き出させてあげたり、気持ちを言葉にしてあげると少しずつ上手に負けを受け入れられるようになっていきます。
いかがでしたか?
ゲーム・遊びで、負けるとキレる発達障害・ADHDグレーキッズは
・自分で感情をコントロールすることが難しい
・負けたときに言葉で表現できない
ので、気持ちを落ち着かせられるようにまずは
・気持ちをすべて吐き出させること
・ママが的確な言葉にしてあげること
を意識して声をかけるようにしてみてくださいね!
執筆者:水本しおり
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
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